遺書とか尊厳死とか

Kiplinger's personal financeで"How to die right"(どうやってファイナンス的に正しく死ぬか)という特集があった。それで「遺書を書かないとー!」と思ったのであった。

まあ、思って5年ぐらいは経っていたりするが。。。こういう時にI have thoughtと現在完了形を使ったりするのだが、残念ながら日本語には現在完了形はないのであった。

何をやったらいいかわからないので、Everything personal finance in your 20s & 30sの最後の章を見る。お役立ちファイナンス本である。

それによると、アメリカで70%の人が遺書無しで死ぬそうな。
死んだ後すぐ財産は配偶者に行くと思っている人、あなたは大間違いです! 死んだ後まず財産は週に行って、裁判所(だったっけ?)が配分を決める。
何も決めなかったら配偶者は1/3らしい。後は親が行くとかー、子供に行くとかー。それから離婚した配偶者には配分が行かない州もあるとかー。
州に行っちゃって、ダラダラ州が配分決めている間に家族がどうなるかは不明。

「大人になって何かを買ったら、もう遺書を書いたほうがいい」とのこと。それが、たとえステレオスピーカーでもらしい。

それで、遺書を書くにはまあ「遺書書きソフト」から始めればいいとのことである。いろいろインターネットで調べた結果、遺書書きソフトは弁護士には及ばないようであるが、それはTurbotax(税金申請ソフト)が本当の税理士(だったっけ?)には及ばないのと同じような感じであろう。簡単な遺書ならソフトでよいし、何よりも勉強にちょうど良いそうな。時間で払う弁護士にいちいち初心者的なことを聞いていたら、金額がふくれあがる、とのこと。
そういうことで、Quicken Willmaker plus 2012をアマゾンで昨日購入。

何事も勉強である。届いたら見てみようっと。

さて、上のPersonal financeの本にはMedical Directivesの話も載っていた。ようするに、自分で判断を下せないような植物状態とか回復不可能な昏睡状態になったとき、どういう風に死にたいか、その判断を誰に任せるか、他にどういうことをしてほしいかという話である。具体的に載っていたのは、Aging with DignityというOrganizationのやっているFive Wishesというやつで、これ、現在のところ42州で考慮されるようである。5ドルしかしないので、早速購入して項目を入れる。

質問1 判断が下せない状態になったとき、誰に代わりに決断を下してもらうか。 

当然と言えば当然な質問である。そこで、「どういう人を選ぶか」という説明があった。家族とか親友とかになるのだが、親しすぎると判断を下すのに適格ではない人もいるらしい。なるほど。私としては脳みそ的には死んでいるのに、頼んだ人が「死んじゃやだー!」ってためらったら、話がややこしい。注意して選ばないと大変なのね。とりあえず保留。(30日間はインターネット上で書き込める)その後はまた5ドル、たぶん。

質問2 生命維持装置をどういう状況になったときにはずしてもらうか?

質問3−5 どういう状態に保ってほしいか。音楽とか宗教の本とか詩を読んでもらうとか?身体をきれいにしてほしいとか、身体にオイルを塗ってほしいとか。火葬か土葬か、どこに埋めてもらいたいか。

音楽!ただいまのお気に入りはバッハのヨハン受難曲であるが。。。。
上野千鶴子が「おひとりさまの老後」で書いていたけど、バッハのヨハン受難曲あるいはマタイ受難曲を私も葬式にかけてもらおうかしら。ちなみにモーツアルトのレクイエムもお気に入りよ。葬式よりも前の生きてるときの曲はどうしたもんだか。。。。。

火葬の後どこに行こうかしら。。。。昔「宇宙葬にしてもらいたい」と言っていた友達がいたが、死んだあと宇宙に行ってもしょーがないしーーー。

モーツアルトで思い出したが、昔読んだ「モーツアルトの手紙」という本だったかで昔読んだ記憶によると、モーツアルトは毎日死とつきあいながら、過ごしていたそうである。で、吉田秀和はたぶん「毎日死んで、朝新しく生まれ変わって作曲していたに違いない」と書いていたような気がしないでもないが、、、、学生の頃に読んだから、覚えてない! 「今日の夜死ぬかもしれないという気持ちで毎日を過ごしたら、毎日充実してないと気持ちがすまないよな」と思ったような記憶がある。

と、ここまで書いて、「違う本が書いていたのかもしれん」と思ったりもするが。まあ基本は、死神とかが来て「あなた、今夜で死ぬからね」と教えてくれたら、「あれやってないー!」とか「世界一周してない!」とか「遺書かいてないー!!!!」とか、いろいろ出てくると思う(笑)。

脱線をもとに戻して。

で、植物状態とか脳死とかアルツハイマーとか昏睡状態とかで回復の見込みが
ないとき、代理人を誰にするかが私の目下の課題である。私の意思を組んで的確な時に生命維持装置を止めてくれる人、ただいま募集中。ちゃんとお医者が「回復の見込みないです」とは言ってくれるらしいよ。でも本人の意思がないとはずせない。。。。らしい。今のところの私の理解では。アメリカで植物状態になったときの医療費ってどのくらい???あまり考えたくない疑問ではある。。。

書いた後は目撃者二人にサインをしてもらって、PCP(かかりつけお医者)に持って行って記録しておいてもらうこと、他にも「誰に渡す」とかあったけど、忘れた。とりあえず代理人を先に考えないと。

ここまで考えると「うわーーーー!」と思う人は、とりあえず銀行とかの口座のBeneficiaryを設定するとこから始めるのがよろしいかも。。。。Fidelityの場合はこっち

今日の教訓 明日死んだら、やっぱり困るわ。世界一周してないし。

過去のブログ
大掃除はするもんだとつくづく思った(2011年のFlexible spending accountにお金がまだ残っていた話)

追加情報 2012年1月23日
Five wishesはバイリンガル版があって、日本語版もあるのでどうぞ。ってか、購入せずにこれをただダウンロードして書いておけば良かったのでは!!!
・脳死と植物状態は違うものらしい。ああややこし!

Comments

F Fries said…
うちは子供もいないので、自分が死んだあとは残った資産(残ってれば、の話ですが)はどっかに寄付することになります。「子供や孫に資産を残す」というのよりは気楽ですよね。全部使っちゃえば、「あ、もう何も残ってへんわ。アハハ。」で終わりですから。

Medical directivesはちゃんとしておいたほうがいいとも思うのですが、でも、自分がボケてしまったら、困るのは周囲の人で、自分は自分の世界で楽しく(?)生きてるのだから、気にすることないか、と思ってもみたり。
Kay said…
寄付はサイエンスにお願いしますー(笑)
Medical directivesもちゃんとしてくださいよ。死というものへの価値観が違うので、なかなか死なせてくれなさそうです。。。。。周囲の人達は本当に困りますよー。

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