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Showing posts from April, 2017

自転車の修理 2017

Facebookの友人の記事から、面白いイベントがあるのを知った。 Boston Midnight Marathon Bike Ride 明日ボストンマラソンがあるのだが、そのコースを前日の夜9時から走るというイベントである。なんでも1000人ぐらい参加するらしい。 いいなー。 と思ったが、今自転車へたってきているので、ちょっと無理なのであった。パンクぐらいならなおせれるけど、ブレーキのワイヤー途中できれて真夜中だったら、結構悲惨な状態になる。ちなみに私の自転車は早いやつでも高いやつでもなんでもない普通の(?)自転車である。ママチャリよりは良くって21段変速付きだけれど。むかしむかしに友人から中古で譲り受けて使っているやつである。 自転車は近くのスポーツ店に持って行って、自転車修理の予約してきた。 ・ブレーキパッド交換、 ・ブレーキのワイヤー交換、 ・チェーンの交換、 ・後ろのcasette交換、いつも同じギアをつかっているので、そこだけすり減ってるらしい。 ・後ろのタイヤ交換(すり減ってる+はげてきた) ・チューニング で200ドル(2万円)ぐらいかかるらしい。もっとかかるかも? 毎日通勤に使ってる+週末に走り回ってるからねえ。雨でも走っているし、今年は雪も少なかったので、ほとんど自転車通勤していたし。一番怖いのは風。 パーツ交換したら何年でも使えるってのはすごいことである。いつまでもつんだろう?  マイクロピペットと同じ?( マイクロピペットは実験に使う道具 のこと) 今日の教訓 自転車もマイクロピペットもメンテナンスしながら使い倒し 過去のブログ ・ 自転車の修理 2014年に同じように200ドルぐらいかけて自転車を修理+メンテナンスしたこと。

所変われば値段も変わる

親に話していて、「ブログに書いてよね!」と言われたので書く事にした。 うちの親が行っていた「安くて美味しい居酒屋」がつぶれる事になったらしい。とても残念がっていたが、安くて美味しいでは勝てないのである。 私「その人、こっち(アメリカ)に来たらいいじゃん? ボストンにね、インテリアの凝った Hojokoという日本の居酒屋 があって、なんでか知らないけど流行ってるのよ。行った事あるけど、そこすごいのよ、ワンカップ大関で14ドル取るのよー!」 証拠であるドリンクメニューはこっち 。今日は1ドル111円。ということで今日のワンカップ大関のお値段は1554円。チップ加えたらもっと高い。ワンカップ大関って日本でいくらだっけ? スーパーで買ったら200-300円ぐらい? 厨房で働いている人は日本人っぽいので、料理の質はよろしいが量はすくなく高い! インテリアはオーナーの趣味? オーナーは日本人ではないみたいだが、相当の日本好きだと見た。インテリアは見る価値あり。トイレまでインテリア凝っている。アートなんだか、ごちゃごちゃなんだか不明だが、やっぱりアートだろう(笑)興味があるかたは、 こっちのBoston Restaurants With the Most Stunning Designという記事の2015年のところにインテリアの写真がある ので、どうぞ。 一般的な日本人にはワンカップ大関で14ドル取ろうとする度胸はない。うちら貧乏性かもしれない。だが、お金を持っていない人の財布を開けてもらうのは難しい。渋ってる人から取ろうとするよりも、喜んで払ってくれる人からもらったほうがいい。では、喜んで払ってくれる人はどこにいるか?どうすれば喜んで払ってもらえるか? 今日の教訓 お金は、喜んで払う人からいただくものである。 過去のブログ ・ 研究者のための思考法 10のヒント 感想文その3 (Invasive species(外来種)の話。) ・ 所変われば品変わる

行動しながら考えよう 感想文その2

行動しながら考えよう 感想文その1の続き。 新しい単語をならった。Follower(フォローワー)というらしい。なんかGoogle ScholarかResearch Gateのfollowerみたいな単語である。リーダーを支えるチームメンバーのことらしい。リーダーシップの本はいっぱいあるが、フォローワーの本はあまりない。多分誰も読む気にならないのかもしれない。「縁の下の力持ちになるには」よりも「会社をひっぱっていくには」のほうが読む気になる。だが「船頭多くして船山に登る」という通り、リーダーばかりいるチームだと何も動かないのである。ここまで読んで、某サッカーチームを思い出した私。金があるので世界中からトップレベルのサッカー選手を引き抜いてくるのだが。。。ちなみに「船頭多くして船山に登る」は英語ではtoo many cooks spoil the brothというらしい。 フォローワーにもいろいろあって、一番いいのは「勇気あるフォローワー」らしい。リーダーの話を聞き批判できるフォローワーが勇気あるフォローワーだそうな。なるほど。でもフォローワーてなんか聞いたことない。確か日本語でもっとぴったりマッチした単語なかったっけ?と思って探したらあったあった。 【第14回】あなたは本田宗一郎の補佐役になれるのか? (1/2) 引用開始。 リーダーシップにかかわる学問的な議論の中ではあまり注目はされてこなかったが、実現場において非常に重要なのがリーダーを補佐するもの、補佐役の存在である。ナンバー2、女房役、番頭など呼び方はさまざまだが、名経営者の脇にはこうした存在があるのは珍しいことではなかった。 引用終了。 島岡さんの本に出てきた定義にぴったし! どのサイズのチームにも一人や二人はリーダー支える人がいるよね。 さて、アカデミックのフォローワーはStaff Scientistsという。日本はどうか知らないけど、ヨーロッパではれっきとした仕事である。実はアメリカでも存在することが、この前読んだ記事で判明。 Staff scientists find satisfaction in playing the support role ハーバード大学には1316人!  島岡さんの本によると、一番最高の人材は 状況によってリーダーにもフォローワーにもなれ

行動しながら考えよう 感想文その1

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この前「アカデミックで成功する人は文章書くのが好き」仮説を立てて島岡さんに連絡したら、本をまた出したという話の続き。(ちなみに 島岡さんは三重大医学部の教授 なので、日本語を使うのなら島岡先生というのが正しい。) その本が届いた。 【内容】行動しながら考えれば,あなたの研究生活を取り巻く「悩み」を解決できる.重苦しい悩みに足を絡め取られた状態で漫然と実験をするのはもうやめよう.あなた自身を取り戻し,あなたが一番するべき仕事に集中しよう.  【目次】 序章 悩める若手研究者とその卵たち12のケース 1章 行動しながら考えようーーThinking While Acting 2章 ネガティブな感情を活用しよう 3章 研究者は営業職。視点を切り替えよう 4章 研究室での自分の立ち位置を分析してみよう 5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう 6章 新しいことをはじめてみよう 7章 戦略的に楽観主義者になろう 序章がなんと本の4分の1もある。「最近島岡さんは研究者の悩み相談室も始めたのかいな?」と思いながら読んでいた。悩みの全部にQuick answerとAlternative answerがある。一般的にでてくる(誰でも考えつく)答えがQuick answerでちょっと別視点から見たのがalternative answerである。この alternative approach がこの本のキーワードで、全ての章に現れている。どうも島岡さんはalternative approachを考えるのが得意らしい。 結論は、 皆いろいろなことで悩んでいる というか 島岡さんでさえ悩んでいた! である。自分でもよくわからんが、ここで安堵する。「島岡さんも悩んでたんだー!」という感じである。成功している人はハタからみると順風満帆なのだが、実際はそうでないということである。「 失敗なくして成功せずの意味は実はこんな感じ? CV of failures(失敗の履歴書) 」で紹介したが、成功している人も失敗もいっぱいしている。(っていうか、よく失敗の数覚えてるよね。「2章 ネガティブな感情を活用しよう」かしら?)  ちなみに私は海外留学したいという学生から相談を受けた時に、 あんまり考えすぎると留学できなくなりますよ。若くて無謀な時にやっ

陳腐なアイデアを頭から追い出す

日々の研究生活で、 島岡先生のブログ「陳腐なアイデアを頭から追い出す」 を思い出した。正確に言うとブログのタイトルは「アイデアはどこにあるか:Tim Hurson著 Think Better」なのだが、私の頭のなかでは「陳腐なアイデアを頭から追い出す」ブログなのである。 私の解釈では陳腐なアイデア、いわゆる誰でも思いつくアイデアだと他の人でもできるので、結局激しい競争に負けてしまう。だから誰も思いつかないアイデアを思いつくために頭を絞っているところである。いわば、 他の人ができることは、テコでもしない ことを肝に銘じないといけないのである。世の中には私なんかよりも優秀だったりリソース(資金とか部下とか)がいっぱいある人がいるのである。その人達と対抗すると間違いなく負ける。なので、他の人が簡単に思いつくようなことは 決して決して してはいけないのである。と言っても忘れてえらい目にあったりもするが。 一番簡単なのは誰も予期しなかったような発見を実験中にしてそれを糧に研究を広げるである。私のブログで一番よく読まれている記事は2007年に書いた PI(Principal investigator)とポスドクの違い である。10年後PIもどきになったので改めて考えてみたりするが、誰もできることや他の人のやっていることを追っても絶対おいつけないし、大御所に負けるのである。従ってPIはたえず新しいネタがないか考えている。私もしょっちゅう考えている。 そして、あるテーマに対しても、複数の対応方法があると思っている。 昔受験勉強で小難しい数学の問題を解いている時のこと。受験数学の問題は結構よくできていて、誰も思いつくような泥臭い方法では試験時間内に問題が解けないようになっていた。答えを見ると、解答1は泥臭い時間のかかるが誰でも思いつくような方法、解答2は非常にエレガントな方法だったりする。なので、高校生のころは数学の問題かかえながら2つ目、3つ目でエレガントに解く方法を一生懸命考えていた。(←私って実はヒマだった?) 解けない時は諦めて泥くさい時間のかかる方法でウンウン言いながら解いてみたり。結局解けない問題もたくさんあったが。 この「2つ目3つ目のアイデアを考えていく」を使って研究上の問題を解決したことがある。2週間DNA sequencesとにらめっこ