敬語
海外に来てからの問題は日本語である。 日本語は毎年流行語があるため、例えばダサい、うざいなどの言葉を使っていたまま海外に渡ってしまう。 数年間経って新しく日本から来た人に、「うっざーー」なんて言葉を使ったら、「○○さん、なんて古い言葉を使ってるのですか!」っとププっと笑われてしまうかもしれない。 それを逃れるすべは一つ、きれいな日本語を使うことである。 つまり敬語である。 日本のアポトーシスの研究の大家である日本の教授に、ドイツからメールを送った。 返事はものすごくきれいな日本語で返ってきた。 こんな一介のペーペーのポスドクに、何もそんなきれいな敬語のメールを送ってくれなくても!と思った。 誠に恐縮の至り。 なぜなら、私は敬語をきちんと使えたためしがないからである。 先日も、非常に高度なきれいな敬語のメールをいただき、私は自分が日本人であるのにと思いながら、かなり赤面しつつ返事を書いた。 海外に来ると、日本の文化を再認識する。 博士課程を修了後に、会社にも助手にもならずに、それどころか就職活動もせずに海外でポスドクをしてしまったら、敬語を練習する場というものが存在しな い。 ということで、友人に買ってきてもらった敬語の本を開けて、勉強することにする。 今日の教訓 敬語は一日にしてならず。