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猫に小判、豚に真珠、親にビール

この前親がNHKで見たビールの話をメールで送って来た。なんでも国産ビール麦かなんかを使ったビールで、ビール国際大会で賞を取り、ニューヨークにも輸出しているというビールである。そのビールが飲めるビール祭りがあるそうだが、もう今年は終わってしまったそうで、残念!というメールまで送って来た。 後で店の情報を送って来たので、インターネットで調べてみた。ウェブサイトに行ったら楽天のページから購入できそうだったので、「送っちゃえー!」と思って楽天のウェブサイトからクレジットカード情報(アメリカのクレジットカード)を入力して送信! やれやれ、と思ったら、 クレジットエラーのご連絡 下記ご注文のお支払い方法を「クレジット」支払いにて承っておりますが、クレジットカードエラーの為、ご注文の処理が出来ない状況となっております。お手数ですが、今一度カード内容をご確認のうえ、他のクレジットカードに変更していただくか、お支払い方法の変更をお願い致します。 のメールが来た。楽天のウェブサイトに戻ってクレジットカードの情報をチェックしようとしたら、住所の情報が入力できない。日本語ウェブサイトは日本語住所しか入力できない。英語のウェブサイトがあるので、そっちに行ったら今度はアルコールが買えない。なんてことー!!!! じゃ、アマゾンには同じビールがあるかしらと思って、日本アマゾンに行ったら同じビール会社のビールセットがある。日本アマゾンはアメリカのクレジットカードで結構注文して送っていたりするので、全然OKである。 ということで、店舗にお願いして楽天からの注文をキャンセルしてもらい、日本アマゾンから商品を親に送ってもらった。ダメじゃん楽天。 その商品が昨日かおとついかに親に届いた。8本セットを送ったのだが、その感想。 「まず大失敗だったのは、送られてきたビールが1種類だと思った事。だから あまり味わないで 1本目をのんでしまいました。アンバーエールというやつでした。褐色で味は、ギネスの黒ビールのちょっと薄いという感じです 今回私はビールの味について語れるほど味の違いがわからないと言う事がよくわかりました。送ってもらった中に発泡酒もあったので、こちらも1本飲んでみました。言える事は発泡酒よりビールが断然美味しいという事。 アンバービールのラベルに「ビールの香り」を味わ

ハーフマラソンに登録

たった今ハーフマラソンに登録してしまった。 Chilly Half Marathon 生き残れるかしら? 今日の教訓 3ヶ月!

研究者のための思考法 10のヒント 感想文その3

おとつい私のオフィスの棚を撤去していたら、ボスが来て「 ところでなんでまたこんな椅子 に座っているんだ?」ときいてきた(笑) さて本題に入って。 ちょうど島岡先生の本を読み終えた後にこんな記事を発見。 スマホ普及で契約数は激減? ネット生保の想定外 出口治明・ライフネット生命保険会長兼CEO(日経新聞) 引用。 ところで6年間経営をやってきて骨身にしみたことは「世の中は何が起こるか分からない。変化に対応するのが経営の神髄」というごく当たり前の事実だった。 もう一つ引用。 以上、当社の実例を挙げたが、お客さまの意識も技術も日々進化し変化し続けているのだ。ダーウィンの進化論ではないが「強いものや賢いものが生き残るのではない。変化に対応したものだけが生き残るのだ」というのが世の実相である。そして、経営とは、まさにそういった社会の変化に対応していく適応活動そのものである。 だそうである。なるほど。「洗濯機と猫の話」に似ているが、人間は物ではなく生物だということをしっかり肝に命じておこう。皆様「上司が昨日言っていた事と今日言っていた事と違う!」と文句を言わないようにお願いします。それでも文句は言うけどさ(笑)(くわしくは、研究者のための思考法「その5 知的しなやかさ 結果を出すリーダーはみな軸がブレている」) さて島岡先生の本によると、日本人は世界一リスクが嫌いでリスクを取らないらしい。私はファイナンスが趣味である。「その6 研究者のあたらしい働き方 ///スラッシュのあるキャリア」みたいにすると「研究者/備忘録ブロガー/ファイナンス貧乏道研究者( 隣の億万長者 目標)」みたいなもんである。 で、ファイナンスの観点からいうと、リスクを取らないと将来危ない。アメリカの年金には401kとか403bというやつがあって、自分で選択肢のなかから運用方法を選択する。昔は401kの口座に資金を入れたら自動的にMMF(マニーマーケットファンド 日本語でなんというか不明)になった。MMFというのは「銀行にそのまま預金」と変わらないのである。要するにちっとも増えない。10万円入れても次の年にはほとんど10万円である。その一方でアメリカのインフレは年3%とも4%とも言われる。つまり毎年入れていく10万円は毎年着々と価値が下がって行くのである。まあ実際は逆で「定期預金

研究者のための思考法 10のヒント 感想文その2

感想文その1の続き。果たして本の宣伝になっているのか、それとも島岡先生のユニークな本に私のユニークな解釈が相まって話がややこしくなっているのだか、不明である。まあいいか。全部読んだ感想をいきなりクラシック音楽で説明することにする。 5年前の島岡さんの「研究者の仕事術」はブラームスの交響曲1番第1楽章で、今度の「研究者のための思考法」はブラームスの交響曲4番第1楽章である。 まるで「洗濯機と猫」みたいな表現をしてみた。(洗濯機と猫の違いについては、本の「その7、抗脆弱性とは」を読んでください) 交響曲第1番 (ブラームス)(ウィキペディアより) 。 ブラームスは、ベートーヴェンの9つの交響曲を意識するあまり、管弦楽曲、特に交響曲の発表に関して非常に慎重であったことで知られている。最初の交響曲は特に厳しく推敲が重ねられ、着想から完成までに21年という歳月を要した労作である。(なお、通常は数ヶ月から数年で完成するといわれる。ブラームスもこの後の交響曲第2番は短い期間で完成させている) ティンパニでガンガン始まる曲は気合いが入りまくりである。偉大なベートーベン先生を意識して、きっとものすごいプレッシャーだったにちがいない。曲を完成させたのは43歳らしい。あのティンパニ役をやってみたい気がするが、そんなことはまあいいとして、「研究者の仕事術」はそのぐらい気合いが入っているのである。島岡先生にプレッシャーを与えたのは当然ハーバード大学である。 交響曲第4番 (ブラームス)(ウィキペディアより) 交響曲第4番ホ短調作品98(原語(ドイツ語):Sinfonie Nr. 4 in e-Moll op. 98)は、第3交響曲完成の翌年1884年から1885年にかけてヨハネス・ブラームスが作曲した最後の交響曲。第2楽章でフリギア旋法を用い、終楽章にはバロック時代の変奏曲形式であるシャコンヌを用いるなど、擬古的な手法を多用している。このことから、発表当初から晦渋さや技法が複雑すぎることなどが批判的に指摘されたが、現在では、古い様式に独創性とロマン性を盛り込んだ、円熟した作品としての評価がなされており、4曲の交響曲の中でも、ブラームスらしさという点では筆頭に挙げられる曲である。ブラームス自身は「自作で一番好きな曲」「最高傑作」と述べている。 ブラームス51歳のときの

研究者のための思考法 10のヒント 感想文その1

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島岡先生の、 「研究者のための思考法 10のヒント」 が届いたので、ただいま読書中である。なんたって島岡先生の書いた本はするめみたいな感じなので、しばらく噛まないといけないのである。 いきなり外伝から読む。10のヒントのうちの11番目からである(笑) なんたってタイトルが「読書術と毒書対策 無理せず優位性を構築する」である。 毒書あるある! 日本に帰ると本屋によって最近の本の物色をする。すると大抵「○分で分かる××」とか、「△週間で出来る英語」とかある。○分で何かがわかったり△週間で英語が出来たら私なんか苦労しないぞ。大体何年ここで英語で苦労してると思うねん! それにしても、最近の日本の本て文字が大きくて空間が多いよね。たまに「このぐらいの質だったら私でも書けるんじゃないかしら?」とか思うわ。古典とか読むと行間も狭いしぎっしり書かれてるし手応えも歯ごたえもあるんだけれど。で、読書対策じゃなくって毒書対策としては、私としては、こんな感じである。 1.古典を読む。その年のベストセラーでも次の年に本屋から無くなっているような本はあんまり意味ないのである。ということで、時間を経ても残っている古典作品は読む価値ありである。 2.海を越えて渡って来て世界的に翻訳されている本は読む価値あり。ちなみに村上春樹は海を渡って英語に翻訳されているしドイツではドイツ語にも翻訳されていた。 さて、この「読書術と毒書対策 無理せず優位性を構築する」であるが、サブタイトルをそのまま「本」から「論文」に置き換えてみた。 「優位性を生む読論文術」 「自分にとっての良論文に出会う確率は低い」 「論文の効用は過大評価されている:『人生を変えた1報』という幻想」 「複数形の論文に価値がある」 「毒論文:論文の弊害は過小評価されている」 「たくさん読んで”毒論文”に免疫力を」 「どんな論文を読めばいいのか」 「”みなと同じ論文”はよくないのか」 「自己啓発系ビジネス論文の読み方」(←これはちょっと無理あり?) 「論文を読む時間はどのようにしてつくるか」 うむ、かなりぴったし。 「これ怪しい」という毒論文いっぱいあるし(笑) 対策としてはたくさん読むしかないし、複数形の論文で対応するしかないし。良論文に出会う確率も低いし。そしてなぜか、ツメが甘い論文を連続的に