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アイデアをたくさん出してから、悪いアイデアを捨てることを学ぶ

今日のヒット It's good to have lots of bad ideas (Nature) 適当に抜粋して日本語に訳。 「ノーベル賞を2度受賞した物理学者のLinus Pauling(ライナス・ポーリング)は、重要だけれど一般的に知られてない格言を残した。それは、” if you want to have good ideas, you must have lots of ideas and learn to throw away the bad ones. ”(もしいいアイデアを持ちたいならば、まず多くのアイデアをもってから、悪いものを捨てることを習うべきである)というものである。 「私は自分のコンピューターに185個のプロジェクトのフォルダーがあって、その中にはいろいろな書類はいっていて、そのプロジェクトにどのくらいの労力を費やしたかがわかるようになっていた。」 って、185個もプロジェクトあるの! その後、この著者(イギリスのリューマチ科の名誉教授)は、自分のプロジェクトのうちどのぐらいが実際実に結んだか(論文になったか)を考察。 アイデアの4分の3はアイデアで終わってる? 終わった仕事にうち3分の2は論文になってない! 結構インターネットでif you want to have good ideas, you must have lots of ideasまでは知られているのだが、 learn to throw away the bad ones は結構知られてない(笑) こんな感じ 。 こっちのほうが大事だと思うんだけれど。 1. アイデアをたくさん出す。 2. 悪いアイデアを捨てる の2段階だが、どれが悪いアイデアかはわからないし。玉石混交から選択することは大変である。 今日の教訓 プロジェクトのアイデア185個!! 頑張りましょう。 他の参考文献 ・ 第86回 若手研究者が独創的な研究を生み出すために ・ Your Number of Side Projects (PhD Comics) 過去のブログ ・ 陳腐なアイデアを頭から追い出す

ジョージ・オーウェルの1984はdepressing(憂鬱)

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トランプ政権になって直後にこんな記事が出た。 Why ‘1984’ Is a 2017 Must-Read (New York Times) (なぜ1984が2017年に読むべき本なのか) なんでもジョージ・オーウェルの1984という本がアマゾンの本のトップになったそうである。この記事は1月のものだが、今日(7月30日)でもまだ24位! イメージをクリックするとアマゾンのウェブサイトに行きます。 ということで、キンドルに入れて読んでみた。クラシックだから我慢して読んだが、読むの大変だった。クラシックは教養のため、我慢して読まなければいけない。なんたって2017年の読むべき本だし、学生に聞いたら、これ高校の国語の授業で読んだらしい。 アメリカ人て将来こんな風になると思っているの? (ちなみに書いたのはイギリス人) Fahrenheit 451(華氏451度)よりも憂鬱なのだが。 イメージをクリックするとアマゾンのウェブサイトに行きます。 焚書坑儒みたいな話。 いろいろ学ぶことも多かった本で、確かに読んでおいてもいいかもしれないけど、げんなり。 今日の教訓 ものすごく憂鬱な本だった。 過去のブログ ・ 紙媒体の良さ (フィルターバブルとその対処方法について) ・ Writing skill(書く能力)

紙媒体の良さ(知的孤立に陥らない方法)

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この前島岡さん(じゃなかった、島岡先生)の「 行動しながら考えよう 」の感想文の続き。 5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう の中に、「フィルターバブルから抜け出すには」という文章がある。 フィルターバブルについて、ウィキペディアより引用。 フィルターバブル(filter bubble)とは、インターネット検索サイトのアルゴリズムが、ユーザーの情報(所在地、過去のクリック履歴、検索履歴などに基づいてユーザーが見たい情報を選択的に推定するような検索結果を出すことが原因で、ユーザーがその人の観点に合わない情報から隔離され、実質的に彼ら自身の文化的、思想的な皮膜(バブル)の中に孤立するようになっていくこと。 主な例は、グーグル・パーソナライズド・サーチ、およびFacebookのパーソナライズド・ニュース・ストリームである。 この語はインターネット活動家であるイーライ・パリサーが同名の題の著書の中で作った新語である。パリサーによると、ユーザーは次第に対立する観点に露出しなくなり、自分自身の情報皮膜の中で知的孤立に陥る。 引用終了。 なんか、 マトリックス みたいー。 この後どうなるんだったっけ? もう一度映画みなおそうかしら? それにしてもRed Pillを薬局でもらったら笑っちゃいそうだ。 話を元にもどして。 島岡先生の本にはフィルターバブルの対策方法が書いてあるので、それは本を読んでもらうことにして(←本の宣伝)、私の場合の発見。 うちの家にはScienceとNatureと 実験医学がくる 。(ついでにNature Review RheumatologyとMoney Magazineも購読している)雑誌の場合普通始めのページから一枚ずつめくっていくことになる。めくっていくうちに PubMedでもGoogleでも自分では絶対検索しない記事 に出会うのである。eTOC(雑誌がでるたびに目次をメールで送ってくれるサービス)でもクリックしなければ意味ないし。私記事をランダムにクリックしたりしないし(笑) これって非常に大切なことでは? 紙の無駄と昔は思っていたけど、研究者で専門バカになったら結構致命的だし。新しいアイデアとか知識はランダムに取り入れていかないといけないよね。 もっともgoogle scholarの右側の

Pet rock(石をペットとして売るビジネス)

昨日のびっくりな話。 なんと、昔アメリカではペットの石を買う(飼う?)のが流行っていたらしい。 石? ウィキペディアから引用。 ペット・ロック(英: Pet Rock)は、1970年代にアメリカで流行した玩具の一つで、ごく普通の石を仮想的なペットに見立てて愛玩するというもの。1975年、アメリカ人のゲイリー・ダウル (Gary Dahl) が、ペットの飼育には楽しみとともに、ストレスや出費といった欠点をともなうことから、それらの欠点が一切ないペットとして発案した。日本でも1977年(昭和52年)にトミー(現・タカラトミー)から発売された。商品内容は、ペットとしての石に加え、動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法を記載したマニュアルと血統書がセットになっている。購入者はマニュアルをもとに、石に対してイヌなどと同様に「来い」「お座り」「伏せ」といった基礎訓練を施し、決まった時間に入浴させ、ベッドに入れ休息を与える。さらに家族、友人、恋人といったペット・ロックを一緒にさせるといった楽しみもある。 ペット・ロックのブームは半年で終わったものの、その半年間で500万個が売り上げられ、発案者は5616万6419ドル(約6億7400万円)を稼ぎ、一躍大富豪の座に就くこととなった。ただの石に過ぎないペット・ロックがここまで売れた理由は、ペットを飼うことで和みを得られ、なおかつ動物の飼育のような様々な面倒さから解放されるといったメリットを、消費者に対して効果的にアピールしたためと指摘されている。 引用終了。 ただの石が大ブーム! おかげで発案者は大金持ち! 一体どういうこと? と研究室で喋っていたら学生が「私持っていて、かわいがっていたの!」と言い出した。なんでも5歳ぐらいの時に飼っていたらしい。今でもその石は実家にあるそうである。目がついてるそうな。。。くわしくは ウィキペディアのページをごらんください 。 ただの石が大ブーム!と思ったが、ダイアモンドもよく考えたらただの石。。。 今日の教訓 どういうマーケティングしたんだろう? どっかのビジネススクールの教材になりそうな?

オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服

この前見つけた記事 The scientific reason why Barack Obama and Mark Zuckerberg wear the same outfit every day (なぜバラック・オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服をきているのか) なんでも「毎日とてもたくさんの決断をしなくてはいけないので、朝からどの服着ていくかなんていうことに決断力を使いたくない」そうである。記事ではdecision fatigueといって決断疲れという状態から説明していくのである。どちらかというと私としては着ていく服なんてどうでもいいと思っているので、「うらやましー。私もやろうかしら? でも女性ではいないよね?」と思っていたところ、女性でもそういう人がいることを発見! This woman has worn the same outfit to work every single day for the past 3 years Take a Look at the Outfit This DC Woman Has Worn Every Day This Year なんと、誰も気づかないそうである。本当かしら? アメリカ人てそういうのはコメント避けるから、誰も敢えていわないのでは? まあ誰も何もいわないのなら、それでいいけど(笑) コツとしては、質のいい服を選ぶことらしい。なるほど。 「Young faculty(アシスタントプロフェッサー)の服」、誰か選んでくれないかしら?(←服選ぶのも面倒くさい人) 今日の教訓 毎日同じ服とは言わないでも、私もそっちの方向へ行こうっと。 過去のブログ ・ 島岡さんがまた本を出した! 2015 (島岡さんが「アメリカにいるときに選択肢の多さに疲れた」という話)