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Bad Blood

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中国発の超面白いSFを読み終わった次の本はこれ。 Bad Blood: Secrets and Lies in a Silicon Valley Startup Theranos(セラノス) のお話である。現時点でアマゾンでのレビュー2811。星は5つ星中4.8星という感じである。ちなみにアメリカは意見言ってなんぼの世界なのか、New York Timesとかにもコメントするのである。 意見言ってなんぼー。 あまりに面白すぎて止まらなくなり朝の2時か3時ぐらいまで読んでしまった。週末だったから良かったけど、平日だったら次の日困るよね。 しょっぱなから嘘。 仕事環境悪すぎ。 途中から作者(ジャーナリスト)が「I(私)」として登場してきて、さらに面白くなった。 TecanとかBioRadの機械とかも出てくるし。 事実は小説よりも奇なり。そこらへんのドラマとかよりも面白すぎるぞ。是非ともドキュメンタリーとかじゃなくって、作者が登場するところも入れて映画化してほしい。 と、ここまで書いて「事実は小説よりも奇なり」って英語でなんて言うんだろうと思って調べて見たらこんなの発見。 “Truth is stranger than fiction, but it is because Fiction is obliged to stick to possibilities; Truth isn't.”  Mark Twain, Following the Equator: A Journey Around the World 適当に訳。 「真実はフィクションよりも奇なり。なぜならフィクションは可能性に従う必要がある。真実にその義務はない。」 なんとー。 本に戻って。 途中で一瞬だけ出て来る ルパート・マードック がすごかった。かっこいいぞルパート・マードック。 あと印象的だったのは、「2008年の経済危機のときに、投資先を探していた投資家たちが投資し始めた」ということ。 経済危機の途中だろうがなんだろうが、金はあるところにはあるらしい。(←重要な発見) 日本語訳されるかもしれないので、これ以上書くのはやめとく。 今日の教訓 一体なんのサスペンス? 過去のブログ ・ Three-body problem(

Three-body problem(三体問題)のイメージ

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友人とThree-body problem(日本語名三体)の本の話をしていて今日見つけたYoutube video. こんな感じになるらしい。 綺麗ですねー。 今日の教訓 綺麗ですねー。 過去のブログ ・ The Three-Body Problem(日本語名 三体)シリーズ読破

Cambridge Half Marathon 2019

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11月3日にケンブリッジ ハーフマラソンを走った。ケンブリッジはイギリスのケンブリッジではなくって、ボストン市の隣の週のケンブリッジ市。ルートはこんな感じ。 Cambridgeside Galleriaからスタート。 Bristol Myers Squibbの次にBiogen, Amgenを通過してその後MITのキャンパスを通り抜けて川を渡ったあと、Harvardのスポーツセンターを通って川沿いを走り、橋を渡ってWatertownまで行ったのちターン。MITのplasma science fusion centerに来てその後Pfizer, CRISPR therapeuticsを見てからBroad Instituteに来て、Alnylamを見てからTakedaとBluebird Bio、Sanofiを通過してからCambridgeside Galleriaで終わった。 一体なんのツアー? 平らだったのでものすごく走りやすかった。ついでにBAA halfで筋肉もついたのか、最後のほうは全然スピードあげても問題なし。速く走ってないから終わっても筋肉痛もなし。 今日の教訓 平らだったから走りやすかった。 過去のブログ ・ BAA half marathon 2019

Does Science Advance one Funeral at a Time? 科学の進歩は葬式ごとに行われる?

今日のQuote。Quoteって日本語でなんていうのでしょ? 名言?  “A great scientific truth does not triumph by convincing its opponents and making them see the light, but rather because its opponents eventually die, and a new generation grows up that is familiar with it,” - Max Plank (1858-1947) 日本語訳はこちらのページからいただき 。 新しい科学的真理が勝利をおさめるのは、それの反対者を納得させ、彼等の蒙を啓くことによってではなく、その反対者が最終的に死に絶え、当の新しい科学的真理に慣れ親しんだ新しい世代が成長することによってである。ーマックス・プランク すごいよね、この辛口。 それが本当か調べた人たちがいるらしい! 島岡先生に教えてもらった。 New science blooms after star researchers die, study finds(MIT news) Deaths of prominent life scientists tend to be followed by a surge in highly cited research by newcomers. 引用。 Indeed, when star scientists die, their subfields see a subsequent 8.6 percent increase, on average, of articles by researchers who have not previously collaborated with those star scientists. Moreover, those papers published by the newcomers to these fields are much more likely to be influential and highly cited than other pieces of research. “The concl

The Three-Body Problem(日本語名 三体)シリーズ読破

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The Three-body problemシリーズ全部読んだ。 1冊目 The Three-Body Problem 2冊目 The Dark Forest 3冊目 Death's End 同僚に「面白いよ」と教えてもらって、 たまに読んでる千賀さんのブログに書いてあって 、さらに島岡先生からおすすめされた。おすすめされたのが8月11日で今日は10月20日なので、結構なスピードで読みましたな。 始まりからdramatic entrance(劇的な始まり)で、スケールでかくて楽しい。サイエンティストがこれだけ出て来るサイエンスフィクションも珍しい(主人公は全部サイエンティスト)。中国人の科学に対する信頼と期待が感じられる。と思ったら同じようなことを思った人がいたらしい。 中国のSF小説「三体」が大ヒット その「妄想力」がとにかく凄い(Forbes Japan) 妄想じゃなくって、空想力か想像力だと思うけど。 サイエンティストとかエンジニアとかはサイエンスフィクションからヒントを得て仕事したりするのである。 (↑私の勝手な意見) 前も書いたけど、サイエンティストをもっと大事に してください。 それにしても、はやく Type II civilization にならないかなー(←変なこといつも思ってる私) その次に思ったことは、出て来る人間の人間らしさ(生物らしさ)である。ある危機に対して「皆で一丸となって」「総力戦」で対応するかと思いきや、てんでバラバラ(笑) でも良く考えたら一緒の行動して種として死滅しちゃったら終わりだから、てんでバラバラのほうが生物として正しいと思う。 他に気に入ったのはWallfacerのLuo Liである。他のWallfacerたちが金・資源・労力使いまくりなのに、全然そんなこともせず問題解決。さらにお気に入りは2冊目から出て来たThomas Wadeである。鋭さ奇抜さが素晴らしすぎ。Luo LiやThomas Wadeみたいな問題解決法でサイエンスをしてみたいものである。空想の人から学ぶのもなんだけど。それでもやっぱ競争相手が圧倒的な場合に同じ土俵で戦ってはいけないよね。 2巻目から出てくるSophonもかっこいー。 出て来たサイエンスフィクション ・アシモフのfoundatio