なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その20 お金行方不明

先月フランス人同僚が、「もう、うんざり」という顔で、研究室に来た。

「あのさ、金曜日の夕方8時半にアパートに戻ったら、鍵がしまってたんだよ! それで部屋に入れなかったんだよ! アパートの管理人に言って開けてもらったけど、自分の部屋に入れなかったんだよー」

この状況は日本では絶対ありえないから、このブログ読んでる人はわかってくれるのかしら?と、ここまで書いて思ったが。

どうもよくわからんことであるが、数日間の情報を集めて推測してみた。
1.彼のアパートの契約は8月いっぱいで切れるらしい。
2.そのため、不動産屋が、アパートを新しい候補者に見せていたらしい。
3.普通は不動産屋は1日前に連絡してから部屋を見せることになっているが、それをせずに部屋を見せていたらしい。
4.そして、その不動産屋がマスターキー(?)で、ドアの鍵を閉めてしまったらしい。
5.そのため、彼が自分のアパートに入れなくなったらしい。

同僚は「部屋を他人に見せていたなんて、知らなかったー! だから最近一生懸命掃除してるんだ!」と言った。それに対して、他の人は「逆だよ!そんな家主には嫌がらせのために、部屋をとっても汚くしておくんだよ!」と、納得の助言。

さて、同僚はアパートの契約がなくなってもしばらくはボストンにいなければいけない。この国では契約を数ヶ月だけ延長とか出来ないことになっている。なので、彼は家具付きアパートを2ヶ月だけ借りた。

その金額、月に$2000(約20万円)。たかー。

そして、その料金を一気にアパート管理人に払うことになった。なんせ同僚が言うにはこの国の人は「札束を手に握らないと信用しない」のである。同僚、銀行から直接アパート管理会社の銀行口座にelectric transfer(って、日本語でなんというのだったっけ? 振込?電信振替?)でお金を送った。

が!

しばらくして、アパート管理会社から「お金届いてないんだけれど」という連絡がきた。同僚、びっくりして、口座番号などの送り先の情報を確認したが、情報はあっている。
が、相手は受け取っていない。。。。
$4000(約40万円)が行方不明。

この同僚の銀行、私の大嫌いな「例の銀行」である。

同僚は銀行に電話したが、銀行が言うには「どこに行ったかわからない」らしい。一体全体、どうやったらそんなことになるのか不明である。同僚、電話すること2時間。電話した相手は10名ぐらい。そのうち9名は役立たずであったが、一人だけ女性が状況をわかって対応してくれたらしい。2時間ぐらいの電話のあと、同僚のお金、無事戻る。。。。そして、同僚、またこりずに(?)、electric transferをしたそうな。「どうして小切手で送らないんだ?」と聞いたところ、小切手帳を受け取らなかったらしい。言っていることが意味不明だが、「例の銀行」は小切手を購入しないといけないので、そのへんケチったのであろう。ちなみに私の愛するFidelity InvestmentsのMy Smart Cashは小切手帳をタダでくれる。

その話を聞いていた他の同僚が、「わたしも『例の銀行』で結構トラブルがあるのよ。Fee(手数料)がかからないはずなのに、なんかかんかと手数料かけてくるから、その度に夫が電話をかけているのよ」
おお、ご苦労なこって。

そういう心配はちっともないということには感謝しないと。

ブログを書いていて思い出したが、数年前、友人が「electric transferは実際は銀行がチェックを作って、郵便で送っている」という話をしていたような気がする。電子振込とかが普通だった日本とかドイツからしたら、想像のつかないことである。だいたい日本やドイツで小切手なんかみたことないよ。 それにしても、今日も保険会社から「お金を取りすぎたことがわかったから」ということで小切手受け取ったし、アメリカちょっと時代遅れなのであった。

今日の教訓 それにしても電子振替でどうやってお金無くすかな。。。。

過去のブログ
なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その19 上水道のパイプ爆発

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