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Showing posts from February, 2018

Top scientists(一流の科学者)の能力 - Serendipity

Serendipityという素晴らしい単語を発見。 ウィキペディアによると 、 セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。 英語ではFreeDictionary.comによると 、 1. The faculty of making fortunate discoveries by accident. 2. The fact or occurrence of such discoveries. 3. An instance of making such a discovery. わかったようなわからんような(笑) 発見したのは The serendipity test (Nature Editorial) 。 引用。 Science-fiction writer Isaac Asimov is widely credited with saying that “the most exciting phrase to hear in science, the one that heralds new discoveries, is not ‘Eureka!’ but ‘That’s funny’.” 引用終了。 サイエンスフィクション作家のアイザック・アシモフ(私の好きなアイザック・アシモフここにも登場)の格言。 日本語訳としては、「サイエンスで聞いていて最もエキサイティングな話は、新しい発見がEurekaからではなく、「これは面白い」という(偶然から)発見がされたという話を聞くことである。」(←なんか日本語訳が変ですみません)  Eurekaはウィキペディアによると 、 "Eureka!"という感嘆詞は、古代ギリシャの学者アルキメデスに帰するものである。伝えられるところでは、彼が風呂に入ったとき、浴槽に入ると水位が上昇することに気づき、上昇した分の体積は彼の体の水中に入った部分の体積に等しいとわかり、"Eureka! Eureka!"と2回叫んだという。彼は形状の複雑な物体の体積を

Nanopore sequencing(ナノポアシークエンシング)

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「 技術ってたまに飛躍的に向上するけど、その時必ずといっていいほど、あさっての方向からくるよね。既存の技術を向上したものではなく。 」と一個前のブログに書いたけど、その第二弾。 実験医学1月号の「 どこでも 誰でも より長く ナノポアシークエンサーが研究の常識を変える! 」より。 この技術、数年前にScience magazineで記事を見つけて私は大騒ぎしていた。 Pocket DNA sequencers make real-time diagnostics a reality (Science Magazine) 私は別にsequencingをするような仕事はほとんどしてないが、画期的な技術が好きなのである。 百聞は一見に如かず。こんな感じ。 すごくない?すごくない? 実験医学によると、今までのシークエンサーは技術は向上したとはいえ、サンガー法を元にしたものであるらしい。ということで、改めてサンガー法の説明ビデオ。 ウィキペディアによるとサンガー法は1977年に開発された。 上のナノポアの仕組みはこんな感じ。 なんと言っても図る装置が非常に小さいのがすごい。実験医学によると Bento Lab と組み合わせてどこにでも持っていけるらしい。実験医学の記事にナノポアシークエンサーの長所と短所が書いてある。今のところ精度がやや低いらしいが、そんなのはきっとそのうち技術の向上でどうにかなるでしょう! 今日の教訓 ナノポアシークエンサーは画期的な技術 過去のブログ ・ Space X、車を宇宙に飛ばす その2(半永久的に保存できる360TBの記憶媒体の話) ・ DNA電気泳動のバッファー検討しなおし+エチジウムブロマイドの神話(バッファー変えてDNA電気泳動時間が半分になったこと)

Space X、車を宇宙に飛ばす その2

「Space X、車を宇宙に飛ばす」の続き。 The Falcon Heavy test flight included a copy of Isaac Asimov’s Foundation novels いわく、この前のSpace Xが飛ばしたTeslaロードスターの中には、特別なものが入っている。それはアイザック・アシモフが書いた「ファウンデーションシリーズ三作!」 ファンデーションシリーズは私も大好きである。(ちなみに アイザック・アシモフは私が働いているボストン大学医学部のAssociate professorだったらしい )全部で7冊ぐらいあり、全部英語で読んだ。その最初の三冊が小さなquartz disc(水晶の記憶媒体)に入っている。指ぐらいのサイズのその記憶媒体が保存できる容量は理論上360TB。 360TB!!!! ここにあるマックのバックアップ用のHDは4TBで、はるかに大きいですけど。 Optical Data Storage Squeezes 360TB on to a Quartz Disc—Forever によると、13.8 billion years even at temperatures of 350oF(176oC)と書いてある。とてつもなく長い期間ですな。 とてつもないサイズのハードディスクが必要そうな友人に思わず連絡してしまった。 Visualizing the brain at the level of the connectome would consume nearly half the world’s current digital storage capacity (New York Times) によると、 マウスの脳のマップを精密に記録するのに必要な容量は450,000 TB 人の脳のマップを精密に記録するのに必要な容量は1,300,000,000 TB 2014年時点の地球上の全部のハードディスクの容量は2,600,000,000 TB このquartz discだったら マウスの脳は1250枚。 人の脳は3600000枚? まだ多いけど、マウスは可能? この記憶媒体はイギリスのSouthampton大学の Arch Mission foundation で作られ

Space X、車を宇宙に飛ばす

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数日前、このビデオが友人から送られて来た。 Space X(イーロン・マスクのロケットの会社)がTeslaロードスター(イーロン・マスクの電気自動車の会社)を乗せたロケット(Falcon Heavyという)を試験飛行で宇宙に飛ばして、その車にはちゃんと宇宙服着たマネキンが運転席に座っていて、しかも「 DON'T PANIC! 」と車に書いてあるので、「これはこれは!」と思って情報をくれた、、、らしい。 さらに車にはDavid Bowie の Space Oddityがかかっているらしい! 宇宙は真空なので、音楽は全く意味がないことに注意(笑)歌詞は こっち 。 DON'T PANIC!はthe hitchhiker's guide to the galaxyという、世界に羽ばたくサイエンティストならば読んだほうがいいと私が思っている本から来ている。でないとDON'T PANICと車に書いてあっても意味がわからないではないか。。。 「利己的遺伝子」を書いたリチャード・ドーキンスもお勧めしている本。 Lament for Douglas Adams から引用。 "What I didn't know was how deeply read he was in science. I should have guessed, for you can't understand many of the jokes in Hitchhiker if you don't know a lot of advanced science." と書いてあるように、かなりのサイエンスの知識がないと、ヒッチハイカーのジョークが理解できない。 イーロン・マスクもお勧めの本。(宇宙に飛ばした車にDON'T PANIC!って書いてるんだから当然か) 14 books that inspired Elon Musk (Business Insider) 英語で読むことをお勧めする。2冊目The Restaurant at the End of the Universeは日本語のタイトル間違ってるし。「宇宙の果てのレストラン」じゃなくって、「宇宙の終わりのレストラン」。Advan