Tuesday, February 26, 2019

Biology to Live By スパムメールの対応方法

この前紹介したAlgorithms to Live Byにちなんで「Biology to Live By」、つまり生物学を日々の生活に応用するシリーズ、、、になるのかしら、ならないのかしら?

知り合いの荻野さん(じゃなかった、荻野先生)が、最近ブログを書き始めたらしい。

ハゲタカ(プレデター)にかかわるな!1

「私も私の同僚もいろんなハゲタカが毎日毎日、何十ものEメールを送ってくるのに辟易しています。我々の貴重な時間の無駄です。すごい害悪といえます。私はハゲタカミーティング、ハゲタカジャーナルからのEメールを一瞬で見分けることができるようになってきました。」

それで思い出した話。
私は腎臓科に所属しているのだが、腎臓のことを知らない(笑) Stanfordから来た教授(たぶん教えるの好き)がセミナーで来て喋っていてびっくりした話。ウィキペディアより腎臓の機能。

腎動脈から送られてきた血液は、毛細血管を経由して腎小体(マルピーギ小体)に入る。 蛋白質以外の血漿成分は一度ボーマン嚢中に濾過される。その量は通過血液の10%で、濾過された液体は原尿(尿の原料)となる。原尿は1日約200リットル作られるが、尿となるのは約1%(1.5~1.8リットル)程で、残り約99%(198リットル)は尿細管で再吸収される。

原尿のうち有効成分(全てのグルコース、95%の水および無機塩類)は腎細管を経由、残り4%の水・無機塩類は集合管を経由し、再吸収されて腎静脈に戻り、再び身体の血流にのる。残った成分(尿)は腎細管を経て腎盂に集まり、尿管を経由して膀胱に排出される。水やナトリウムの再吸収量の調節は、遠位尿細管や集合管で行われ、抗利尿ホルモン(ADH)やアルドステロン、ANPなどのホルモンが関与する。

引用終了。
Stanfordから来た教授は150Lろ過と言っていた。150Lでも200Lでもいいけど、最初ろ過してその後再吸収!!!! 腎臓ものすごい働いてるじゃん! 脳の次ぐらいにエネルギー使ってるらしい。その先生の話ではなぜそういう機能をしているか、何を排出しているか、、という話であった。

友人に「腎臓って1日150Lもろ過してるんだよ! その後再吸収しているんだよ! なんでそういうある意味無駄な方法にしてるんだろうねえ?」と話したら、

That's brilliant. Everything is out, except...

と言われた。つまり、なんでもかんでも最初全部出しちゃって、その後必要なものだけ回収。食べたもの、飲んだものに身体に悪いものがあるかもしれないからねー、ということである。なるほど。

その数日後、スパムメールが多すぎという同僚(腎臓の先生)の話を聞いて、思った。

腎臓みたいにメールも最初全部ジャンクフォルダーに出しちゃって、その後必要なものだけ回収すればいいんでは。。。

その同僚に提案したけれど、聞いてもらえず(笑)
私のメール(Mac Mail)は相当設定がいいのか、それとも私の教育(?)がいいのかわからないが、スパムメールは全部ジャンクフォルダーに入っている。腎臓式メール設定はしたことがない(するチャンスがない?)のだが、誰か興味がある方は試して見てください(笑)ちなみにスペムメールは週末は少ないので、いまのところ人間の平日のお仕事のようである。機械がやるようになったら困りますな。

今日の教訓 今後は腎臓のようなスパムメール対処方法が良いかも?

過去のブログ
Books of the year 2018 - Algorithms to Live By

Sunday, February 17, 2019

Discovery is to see what everybody has seen and think what nobody has thought

"Discovery is to see what everybody has seen and think what nobody has thought"

Albert Szent-Györgyi, Nobel Laureate and MBL Scientist.

いわく、「発見というのは皆と同じものを見ながら、他の人と全然違うことを考えることである」

出展はここ。
https://fir.mbl.edu/files/2015/02/IMG_5202-800x500.jpg
じつはMBL(Marine Biological Laboratory)を訪問したときにこれを見たのだが、写真を取ってくるのを忘れたのであった。その後「なんだったっけ?」と思い出すこと多々。
オリジナルをMarine Biological Laboratoryのウェブサイトで発見したので、ブログにしておく。なんたってこれは私の忘備録だし。

今日の教訓 人と違うこと考えましょう!

過去のブログ
アイデアをたくさん出してから、悪いアイデアを捨てることを学ぶ

Saturday, February 2, 2019

ゆるゆるのランニングと、律速段階の関係

New Year Resolution(新年の抱負)ということで、ランニングを続けている。BAAのハーフマラソンで見事足(太もも)を痛くして最後5キロぐらい歩いた残念な話は前に書いた。「修行が足りん!!!!」という話である。私より前に足を痛めた友人(研究者)が近くに住んでいるので、「一緒に走りませんか?」と誘ったら、話にのってくれたのである。

「New Year Resolutionだー!」ということにして、元旦に9.4km走った。(New Year Resolutionというのは普通は続かない)私のほうが当然遅いのだが、ペースに合わせて走ってくれる。研究の話とかどうでもいい話とかしゃべりながら、ゆるゆるのペースで走るのである。

走って気分が良かったので、「次の日曜日も走りましょう」ということでまた9.4km走った。

走って気分が良かったので、「次の日曜日も走りましょう」ということで、ちょうど寒い日の次の日だったかで、チャールズリバーが凍っているかを見にいく。Mass Ave BridgeからMuseum Of Scienceまでぐるっと回って来て、9.7km走った。

次の土曜日「もうちょっといけるかもね、じゃ橋を増やそっか」ということで、BU Bridgeを渡って、Cambridge Side Galleriaでトイレ休憩して戻って来て、11.6km走る。

次の日曜日「もうちょっといけるかもね、じゃ橋を増やそっか」ということで、River Side Bridgeというらしいのだが、それを渡ってCambridge Side Galleriaでトイレ休憩して戻って来て、ついでにMUJIも行ったりしているが14km走った!

日曜日だけ走っているわけではない。日曜日怪我したら困るので、平日も走っている。それにしても、全然努力している気がしないのにあっさり(?)14kmクリアしたのがびっくりなのである。次の日の筋肉痛もなし。
しかも1月、New Year Resolutionとはいえ、113kmも走った!(普段は50kmぐらい)

今までストイックに走っていたのは何!

友人に至っては、「このペースだったら、ハーフマラソンでもフルマラソンでも走れそう」とな。確かに。フルマラソンはともかく、ハーフマラソンはいけそうだ。ゆるゆるのペースで、どうでもいい話をしながら(笑)。

それで思いついた話。
他の友人に「研究プロジェクトが途中で止まるのはなんでだろうねえ?」という話でノートに律速段階を書いて説明していた。ウィキぺディアによると、律速段階

逐次反応において最も遅い素反応(過程)を律速段階(りっそくだんかい、rate-determining step)と呼ぶ。あるいは律速過程とも言う。それは最も遅い素反応(過程)が、複合反応の反応速度に対して強い影響を及ぼし、その反応の振る舞いを決定づける為である。

だそうである。授業で習ったのはこんな感じ。


化合物AはBになったりAに戻ったりする。同じように化合物DはEになったりDに戻ったりする。しかしAがCを通過してEになるのにはエネルギーが必要になる。研究プロジェクトでもある程度までかなり自動的に行くのに、途中で難しいところがあって止まる。それをクリアしたらまた自動的にプロジェクト終了しそうなのに、途中で止まったまま。それを絵を描いて説明してたら「シーシュポスの岩みたいな感じ?」と聞かれたので、上の絵にはシーシュポスと岩が追加されている(笑) ウィキペディアによると

シーシュポスは神々を二度までも欺いた罰を受けることになった。彼はタルタロスで巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられた(この岩はゼウスが姿を変えたときのものと同じ大きさといわれる)。シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。このことから「シーシュポスの岩(英:the stone of Sisyphus)」「Sisyphean labor」の語は、日本での「賽の河原」同様に「(果てしない)徒労」を意味する。

だそうである。わかるでしょ、プロジェクトがちっとも前に進まない感じ(笑) ストイックにハーフマラソンを走ろうとするのも結構似ている。

化学反応の律速段階の対処方法は、エネルギーを加えるか、Catalyst(触媒)を加えてエネルギーを下げる。生物の場合はEnzyme(酵素)が触媒の役割を果たす。


ハーフマラソンの場合は、
1. 友達とべらべら喋りながら走ること。
2. 遅いペースで走ること。
3. 徐々に距離を伸ばしていくこと。

の3つで圧倒的にエネルギーを下げて、楽々ハーフマラソンである(予定)。ストイックに「修行がたりん!」のではなくって「ゆるゆるのランニング」で行けばいいのである。

そして、「いろんな研究プロジェクトも触媒があればラクにいけるかも!」と思ったのであった。私の頭はよく飛躍するのである。

今日の教訓 今後はゆるゆるに研究プロジェクト運営

過去のブログ
BAA Half Marathon 2018(ハーフマラソン途中で筋肉痛になって走れなくなった話)