Sunday, October 25, 2015

島岡さんがまた本を出した! 2015

島岡さんがまた本を出した!

優雅な留学が最高の復讐である Living well abroad is the best revenge.

すごい名前である。

紹介のブログから引用。

アメリカの“選択の自由という呪縛”に疲れたことです.アメリカではなんでもかんでもたくさんの選択肢があり,主体的に自分で選ぶことで自由を行使することが正しいという価値観が君臨しています.関西で普通の日本式教育を受けて育ったわたしは,自分で選択することがあまり好きではありません.選択するのが面倒臭いと思うし,選択の結果としての責任を負うことにもストレスを感じます.にもかかわらず,在米中は意思の力で多くの重要な選択をし,そのストレスに耐えてきましたが,とても疲れました.
なぜなら私は ”そもそもレストランに入って肉の焼き具合や,付け合せのサイドメニュー,正直まったく味などわからないワインの選択など,本当はしたくないのです.社交のために練習してできるようになりましたが,本心では,どの店に入るかぐらいは自分で決めるが,料理はすべて大将のお任せでお願いしたい”のです。

引用終了。

「料理はすべて大将のお任せでお願いしたい」というのも一つの選択肢のような気がするが、アメリカで通用するのか? 普通のレストランでやったらどうなるのだろう?  調べたら一応おまかせは日本語がそのまま英語になっていて、Zagatによると、

Take your sushi to the next level by letting the chef choose dishes for you. We've rounded up our favorite spots in Boston to order Omakase.

ということで、一段上のレベルらしい。(ただし日本食レストランだけ?) ちなみに私の友人(ドイツ人)によると、アメリカの典型的なレストランはサラダは4種類ぐらいしかないらしい。ええと、ガーデンサラダ(ハウスサラダ)と、シーザーサラダと、他何があったっけ? ドレッシングも4つぐらい? ハンバーガーの付け合わせはフライドポテトと、コールスローと、オニオンリングとマッシュポテトとか?

選択の自由であるが、かなりのポリシー(veganだとかユダヤ人で豚はたべれないとか、ワインのぶどうの種類の好みとか)でない限り大変である。そこで私のポリシーを紹介。日本にいた時はメニューで一番珍しいものを注文していた(笑)アイスランドに行った時には、発酵させたサメを食べるかどうか店の前でものすごく迷ったぐらいである。結局やめたが、今度行った時は食べてみよう(笑)

アメリカではメニューで一番普通な物を注文。なぜならこの国で珍しいものを注文するのはものすごく危険だからである(笑)アメリカのアメリカ料理レストランで一番安くておいしいのはハンバーガーである。肉の焼き方はミディアムレアである。レアだと大腸菌が怖くって、でもミディアムだったら焼けすぎておいしくない。
と、ここまで書いて肉の焼き具合の写真が必要だと思ったので、どこかのウェブサイトから取ってきた。
Blue rareというのは聞いたことがない。Well doneはwaste of a good quality steak(高級ステーキを無駄にするだけ)と書いてあるが、その通りだと思う。温度によって区別をつけるとは知らなかった。そういうことで、ハンバーガーをおいしく作れないレストランには二度と行かない。タイレストランの場合はパッタイである。 そうやって苦労して見つけた「穴場中の穴場」の安くておいしいレストランが、たかが高級アパートを建てるためだけのために閉店してしまうのである。そして、新しく建てた高層ビルの一回は大抵レストランのためのスペースであったりするが、家賃が高すぎて安くておいしいレストランは入ることができない。したがって、Retail space available(店舗用のスペース空いてます)のまま。

アメリカ信じられんー!!!!

さて本題に戻って。
選択肢の自由であるが、選択肢がありすぎると結局「皆と同じにしとこう」というところが実際だと思う。それが証拠に右見ても左見てもiPhoneである。スティーブジョブスがアップルに戻ってきて最初にしたことのうちの一つは確か選択肢を減らしたことだったような気がするけど、違ったっけ?

この前ウィーンのLupus conferenceに行ってきた。systemic lupus erythematosusは私の研究している病気の名前である。私の英語リスニング能力に間違いがなければ、現在Lupusの治療のためにclinicaltrial.govに登録されているclinical trial(臨床治験)は671件らしい。

671件!

たじろぐ件数である。671件もあると、clinical trialの参加する患者の取り合いになり、1件あたりのclinical trialの患者数が足りなくなるらしい。今回も4種類ぐらい新しいclinical trialのセミナーがあった。ボストンに戻ってきて、同僚に「これとこれとあれとこれと、どれがいい?」ってきいてみたが、「全然わからん」という返事であった。こういう場合、調べるのが面倒になり結局「皆と同じにしとこう」ということになると思う。どれを選ぶかは、ほとんどartである。PhD(論文読む暇のある人)とMDPhD(basicと臨床のわかってる人)とMD(実際治療するけど、basic調べる暇のない人)の連携が必要だと私は思っている。それでも671件はつらいよなー。

今日の教訓 選択肢はあるようなないような。

過去のブログ
研究者のための思考法 10のヒント 感想文その3

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