村おこし計画 Keystone meeting

先週学会に行ってきた。
場所はKeystoneといって、コロラドの山の中である。
学会のくせにスキーが出来ることが有名である。

超高い学会費を払い、超高い交通費(飛行機および飛行場からKeystoneまでのシャトル)を払って、超高いホテル代を払った。
ただし学会費は朝食夕食つきである。ある程度のお酒もついている。

本当に山の中の小さな村である。
その中に小さい学会会場があって、まわりにホテルがいっぱいある。
最低限の数のレストラン、お店(ほとんどコンビニ)が1つと酒屋が1つ。お買い物をできるお店が数軒。
バーは一軒のみ。そのため、夜に学会参加者がみな集まることになる。
レストランも行くと学会関係者が食べている。

朝から無料のシャトルバスが出ていて、ホテルから学会会場まで皆を運ぶ。
シャトルバスはいろんな種類があり、そのうち数台はスキー会場に行く。
学会参加者はスキーのリフト代およびレンタル代が割引になる。(が、それでも超高い)

お昼から夕方までにかけての講演は、すごくビックな人の講演ではないので、皆こっそり行け出してスキーに行く。

そんな学会に、ヨーロッパから、日本から、そしてアメリカから人がいっぱい参加する。国際学会なのである。
しかも、かなり質の高い学会だった。あまりの質の高さに唖然として帰って来た。

ドイツの研究所で一緒だった人たちは、みなスキー用具一式を持ってきていた。
オランダ人もスキー靴を持ってきていた。
私は持っていかなかったので、すごく後悔した。やっぱり自分の物のほうがいい。
雪はパウダースノーで、非常に滑りやすい。
ボストン近郊(ニューイングランド地方)の雪とは雲泥の違い。

昼間に学会を抜け出し、スキーを楽しみ、夕方からまた学会に参加し、その後ご飯をみんなで食べ、ある程度酔っ払いながら、ポスターを見て雑談(あるいは激 論)。
最後の日には、ディスコが用意され、「んな!あの有名な先生が!」と思うような偉大な先生が、みなダンスを踊った。
日本人はほとんど踊らない。
踊る日本人は、海外に行って溶け込んでしまった日本人である。
ある意味「日本には帰れないのじゃないだろうか」と思ってしまうタイプの日本人である。
私を含め。

遊んでばっかりじゃなかった証拠に、今日研究室に戻ってきて、習ってきたこと及び共同研究できるかもしれない可能性とかをボスに全部しゃべったら、満足し ていた。
来年も、データがあれば行かせてくれるらしい。
やりー。

そんな風に、冬のKeystoneは学会が毎週行われているのだった。
村おこしなのだった。

今日の教訓 Keystone meetingにはスキー用具を持っていきましょう。

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