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就職しました

全然ブログをアップデートしていなかったのだが、実は2024年11月に晴れて就職した。今までの仕事とは違う、新しいタイプの仕事である。  ちなみにフルタイムの仕事に就職するまでは、免疫系の実験とかアイデアとかのself-employed(自営業?)のコンサルタントとして、いろんなスタートアップなどのお手伝いをしていた。積極的に新しい人と知り合いになってみたり、仕事紹介してもらったり、自分の出来そうにない仕事は、その仕事ができる知り合い人に回してみたり、いろいろな人に助けてもらいながら、なんだかんだで生活。みなさん、どうもありがとう。 「そのまま免疫系のコンサルタントとしてやっていく」ことも考えてみたが、それだとなんだかキャリアとして今後の展開が狭そうだったので、 今の仕事に就職した。 私は100年ぐらい生きる、75歳まで働く予定なので新しいことに挑戦したほうが良い。大体大きな会社だったら他の部門に配置されて経験積むぐらいだし。くわしくは ライフ・シフト をどうぞ。 さて1年間self-employedのコンサルタント業をして思ったことは以下のような感じ。 1. 島岡先生のいうところの「失敗しても命は取られない」は本当だった!  これ重要。いろんなことはやっぱりやってみないと、何事も経験してみないとわからない。「アメリカで職を失ったら、どこまで落ちるんだろう。」と密かに興味津々にしていて、健康保険はどうなんだろうとか、収入なかったらどうするんだろうとか、いろいろ調べながらなんとか一年過ごしてしまった。 自分で自営業として なんとか生活できちゃったというのは、ある意味強みであったりする。でもこれも人によりけりだし、環境によりけりだし、住んでいる州にもよりけりかもしれないし、時代にもよりけりかもしれない。 マサチューセッツ州はベネフィットが結構良い州だと聞いたことがある。  2. 島岡先生がいうところのスラッシュのあるキャリアが大切なのも本当である!  島岡先生は 研究者のための思考法 によると「大学教授/研究者/教育者/麻酔科医/地域医療者/作家」だそうな。 私がよくYoutubeで見ているイギリスのリッチそうなおじさんは、複数の収入を得るようにと説いている 。一つの場所から収入を得ていてそれでリストラにあったら終わりだからである。。。 3. 万一に備えて徹...

研究留学実践ガイド

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 報告するのを忘れていたのだが、 研究留学実践ガイド に執筆した。  研究留学として海外にふらっと行って(会社からとか研究室から送り込まれたわけではない)、その後アメリカの大学のAssistant Professor(日本でいうところの助教?)となって、さらにスタートアップに移動して、という経歴はあんまりないのである。実験医学のシリーズとして書いていたときにはスタートアップで働いていたので、「アカデミア以外のキャリアパス」を書いていた。日本人としてはそう多くはないが、他の国からアメリカに来る研究者は結構母国に帰らずにこっちで会社などに就職したりして定着してしまう。Land of Opportunitiesだからである。今Googleで検索したら Land of Opportunitiesはアメリカのニックネームだそうな。知らなかった。 その通りだけど。   アメリカは、自分の能力と運を試す国である。 本題に戻って。 実験医学のシリーズが好評だったのか、その後本にしますという連絡があった。その時には私はリストラされていた。従業員の40%を解雇するという、すごいアメリカ的なリストラである。そのリストラ話を「後日談」として追加して書いた。自分で言うのもなんだが、転んでもタダでは起きない性格である。ちなみに英語では、   When life gives you lemons, make lemonade というそうである。  さて、本が出版されてしばらく経って2月になった頃、本を編集してくれた 山本慎也先生 から連絡があり、ボストンのロングウッド、メディカルエリアにあるカフェネロで会うことになった。知り合いにも声をかけてたらなんと来てくれた!!! 一番すごいのは丁度出張中でボストンに来ていた知り合いである。LinkedInのメッセンジャーで「今度来た時は連絡してください」と書いておいたら本当に連絡してきてくれて、ちょうど時間があったから来てくれたのである。やはり縁というものはあるものである。 山本さんは、いろんな人の経験、特にユニークな経験をしている人の話を集めたかったらしい。 研究留学実践ガイド は57人の経験談(苦労話)が載っている。今から行きたい人が読んでもいいのだが、いろんな出来事にどうやって対応したのかが載っているの...

図書館のウェブサイトからデジタルの新聞・雑誌を借りる

Resourceというのは探せば出てくるものである。。。 最近日本語が出てこないので、ChatGPTにResourceの日本語を聞いてみる。 ---- "Resource" の日本語は「資源」や「リソース」です。文脈によっては「手段」や「資金」などと訳されることもあります。 ---- 半年ぐらい前に近くの図書館でカードを作った。なんと某新聞を無料でデジタルで購読できるらしい。デジタルの書籍・雑誌は別に図書館に行かなくても良い。これまで購読していた別の新聞を解約し、図書館を通して無料購読。毎週図書館カードの番号を入れないといけないのだが、タダだしそのくらいの不便は我慢することにする。  無料ってすごくない? 図書館のウェブサイトでデジタルの雑誌をみていたら、Kiplinger's Personal Financeも見つけた。 今まで購読していた私って、一体何? さらに日本の雑誌である「プレジデント」とか「東洋経済」とかも発見! なんと、そんなものまである!  他の言語の雑誌もあるので、結構購読しているということか。 今日の教訓 雑誌は図書館のカードで読めるものもある。 過去のブログ ・ 401kの移動&その他 2023年失業記録その6 (近くの図書館でカードを作ったこと)

スーツケース行方不明中

 ひさしぶりにヨーロッパに行った。今回はドイツとスイスである。以前も行ったことがあるツェルマットに行ったのである。 まず6月26日にボストンからフランクフルトに行き、そこから乗り換えてスイスチューリッヒに行く。。。。という予定だったのだが、フランクフルトの空港の乗り換え時間が1時間半ぐらいしかないのに、ボストンを離陸するのが20分遅れた。  6月27日、ヨーロッパで入国審査があって乗り換えもあるのに、しかもフランクフルト空港なのに、1時間は無理でしょう! しかもターミナル間の移動はバス。。。しかもバスはこない。。。あのサイズの空港でバスでの移動はありえない。 当然乗り換えに失敗した。サッカーのEuro 2024があったので、空港内は人がいっぱい。アメリカ人もいっぱい旅行中で本当に人がいっぱい! チューリッヒに行こうとする人達と一緒にサービスカウンターを探して次の飛行機に乗せてもらおうと思ったが、なんとバーゼルに行くことになった。バーゼルで預かり荷物にしたスーツケースが来ない。仕方なく(?)Lost and Foundに連絡したら明日に届けてくれるというのでコンスタンツのホテルへ届けてくれるように設定。私は電車に乗ってバーゼルからコンスタンツに移動。 6月28日 スーツケースはホテルには到着せず。まあそうだろうな。。。 6月29日 ホテルを出て、他のところに移動。 今回の旅行はよく移動。 数日後、ホテルが連絡くれた。なんと2回届けに来たらしい。Lost and Foundに連絡して アメリカに送ってもらうようにお願いする。 7月5日 私はアメリカに戻ってきた。 7月6日 Lost and Foundに連絡して、どういう状況になってるか聞く。(電話番号が3つぐらいあって、ややこしい)。さすがに10日も見つからないと問題らしく、Escalate the case(日本語でどう言うんでしょ? ChatGPTに聞いても適切な表現ではなかった)してくれた。要するにもうちょっと真剣に対応してくれるっていうことね。 途中で必要となった着替えとかなんとかは全部レシート取って請求書を送る。ある程度返金してくれるらしい。 7月7日現在、スーツケースはまだ行方不明中。あまり行方不明だったら、中身も請求しないといけない。。。 今日の教訓その1 キャリーオンのスーツケースは預...

定期預金が勝手に解約された話

 アメリカの今の定期預金の利率は現在5%以上。私は不労所得で生きていくのが夢なので、せっせとお金を貯めては投資中。というか、5%以上の運用できてないものから交換。インフレを抑制するために国が利率を上げているのである。おかげで住宅ローンはただいま年率7%以上。  さっさと家買っておいて良かったと思う。  それで3ヶ月預金、6ヶ月預金、9ヶ月預金、1年預金といろいろ設定して、CD ladder(CDラダー)にして、毎月一個が満期になるようにしている。 ChatGPTにCDラダーの説明をお願いしてみる。 -- CD ladderは、定期預金(Certificate of Deposit, CD)を異なる満期日で分散して購入する投資戦略のことを指します。この方法により、投資家は定期的に満期を迎える預金から利息を得つつ、金利の変動に対するリスクを軽減することができます。 --  そういうことで定期預金を順々に設定していって、毎月満期になるようにしていた。ちなみに Fidelityからいろんな銀行の定期預金を買うことができる 。毎月不労所得(笑) ところが! 満期になる前に銀行が勝手に解約!CDラダーが崩れる! Call Protectedのものを選択すると勝手に解約されないのだが、利率の一番高い定期預金はそういう設定をされていなかったりするのだった。知らなかった。3ヶ月もの6ヶ月ものは問題ないのだが、それ以上期間が長くなるとCall Projectedされてないものが多い。 もう3つぐらい勝手に解約されてしまったのである。懲りずに次のを設定。 持っている口座の基本の利子も調べた。 某銀行の普通預金口座 0% (←これひどくない?) Fidelityの普通預金口座はそれよりも高い。 Fidelityの投資口座はさらに高い。 某銀行の普通預金にお金を置いておくのは全然意味がないということで、口座維持最低金額を調べて、お金を転送。 さらにFidelityの普通預金に置いていたお金も投資口座の方に移動する。 今までなぜ気づかなかったのか、、、反省。常に情報をチェックしておかないといけないと言うことか。   今日の教訓 定期預金は解約されることがあるらしい   過去のブログ CD(定期預金)の利子  (2018年6月は1年定期...

Atlas Ventureによるバイオテック業界の動向 2023年版

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毎年年末にAtlas VentureがYoutubeにレビューを載せている。 現在バイオテックにいるので、動向は把握しておかないといけない。現在の状況、今後の動向など全体像がよくわかるので、おすすめである。  Youtubeをみた後の私の take-home messages(日本語不明、「教訓」かしら?)。。。 1. 免疫と炎症分野は今後も重点分野である (6:05).  免疫好きな私にとってはラッキーな話である。 2.  バイオテック業界の23.7%の人が2023に仕事を変えた (40:50) そのうちの半分は、転職など自発的に仕事を変えた人達である。 残りの半分はリストラなど。アメリカってリストラもすごいけど、転職もすごい!  私の4年間の会社勤めのうちで上司が転職してとかなんとかで、4人も代わったことからもよくわかる。 3. C-Suite は不足しているらしい (41:50) C-SuiteというのはCEO, CFO, CMO, CTOというタイトルの人たちである。要するに会社のトップ。経験の豊富な人はいつでも需要が高いということか。 4. ラボスペースなど、バイオテックのスペースは数年前に比べて余裕がある。 (42:23) Cambridgeside Galleria(ケンブリッジにあるショッピングモール)とか3階の店を閉じてオフィスにして、そしたらコロナでオフィスのスペースが要らなくなって、今や バイオテック用のラボスペース 。現在バイオテックは不景気だが。。。  きょうの教訓 全体像を把握することは重要 参考文献 ・ 勤務先が引っ越した“ネクストケンダールスクエア”とは? (バイオテックのスペースに余裕が出てきた話

AIとのおつきあい

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2024年1月号の実験医学の特集は、「 AI・シミュレーションによる科学的発見は可能か 」である。  最近はどこでもかしこでもAIである。特集から引用   ”発見そのものに気づくことができる各ドメインの専門知識を有し、かつ、AIの長所と短所を理解し使いこなすことができる専門家の育成が必要だろう”   ということで、AIを無視というわけにもいかず、逆に丸投げというわけにはいかないようである。もう一つ学ぶことが増えた????   昔新しい実験機器をいろいろ試しながら使っていたら同僚に「Are you getting know each other? (機械と)お知り合いになってるの?」と言われたことがある。ChatGPTもいろいろ放り込んで、何が得意で何が下手なのかを試しているし、AIともお知り合いになるのが良いのかもしれない。末長いお付き合いになりそうである。 実験医学の特集は希少疾患への応用とかについても書いてあって、興味深かった。 友人に勧められた STAT のポッドキャストをジョギング中に聞いているのだが、こちらもAIについての特集である。   AIで使う情報が平常と病気の状態とは違うので、病気の状態での情報を使わないといけないそうである。 それとDiscovery(最初の薬の候補を見つけるところ)にAIを使うよりも、臨床試験のPhase III(日本語で何ていうか忘れた)のところで失敗しないようにAIを使ったほうが良いのではないかという話だった。確かにPhase IIIはお金と時間がかかる。患者さんの選び方とか、考えるだけでも大変そうである。 興味のあるかたはぜひポッドキャストをどうぞ。 次はちょっと脱線して 複数標的薬について 生物にはredundancyが組み込んである。RedundancyについてもChatGPTに説明してもらう。  --- Redundancy(リダンダンシー)は、ある機能や情報が冗長であることを指します。これは、特定の機能やデータが複数の方法で提供され、もし一部が失われた場合でも全体の機能が維持されるようになっている状態を指します。Redundancyの導入は、システムやプロセスの信頼性や安定性を向上させるために行われることがあります。 例えば、コンピュータシステ...