研究留学実践ガイド
報告するのを忘れていたのだが、研究留学実践ガイドに執筆した。
研究留学として海外にふらっと行って(会社からとか研究室から送り込まれたわけではない)、その後アメリカの大学のAssistant Professor(日本でいうところの助教?)となって、さらにスタートアップに移動して、という経歴はあんまりないのである。実験医学のシリーズとして書いていたときにはスタートアップで働いていたので、「アカデミア以外のキャリアパス」を書いていた。日本人としてはそう多くはないが、他の国からアメリカに来る研究者は結構母国に帰らずにこっちで会社などに就職したりして定着してしまう。Land of Opportunitiesだからである。今Googleで検索したら Land of Opportunitiesはアメリカのニックネームだそうな。知らなかった。 その通りだけど。
アメリカは、自分の能力と運を試す国である。
本題に戻って。
実験医学のシリーズが好評だったのか、その後本にしますという連絡があった。その時には私はリストラされていた。従業員の40%を解雇するという、すごいアメリカ的なリストラである。そのリストラ話を「後日談」として追加して書いた。自分で言うのもなんだが、転んでもタダでは起きない性格である。ちなみに英語では、
When life gives you lemons, make lemonade
というそうである。
さて、本が出版されてしばらく経って2月になった頃、本を編集してくれた山本慎也先生から連絡があり、ボストンのロングウッド、メディカルエリアにあるカフェネロで会うことになった。知り合いにも声をかけてたらなんと来てくれた!!! 一番すごいのは丁度出張中でボストンに来ていた知り合いである。LinkedInのメッセンジャーで「今度来た時は連絡してください」と書いておいたら本当に連絡してきてくれて、ちょうど時間があったから来てくれたのである。やはり縁というものはあるものである。
山本さんは、いろんな人の経験、特にユニークな経験をしている人の話を集めたかったらしい。研究留学実践ガイドは57人の経験談(苦労話)が載っている。今から行きたい人が読んでもいいのだが、いろんな出来事にどうやって対応したのかが載っているので、海外に出ちゃって頑張っている人にむしろ読んでもらいたいところである。 ちなみに私は224ページに載っているオンリーワンの話がお気に入りである。
今日の教訓 When life gives you lemons, make lemonade
過去のブログ
・アメリカのアカデミアで教職に就くには(根性でラボ独立をはかる人の話)
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