アメリカのねずみ

うちのフランス人が私のところに来て言った。
「数ヶ月前に、フェンウェイにはねずみがいるって言っていたよね?」
「そうだよ。私の友人の部屋にはねずみが出てたよ」
「うちにも出たんだよー!ガスレンジの上を走って行ったんだよ!」

さっそく友人お勧めの「ねずみ糊」を買うようにすすめたが、どうもフランス人は別のものを買ったようである。
彼の言うところによると、罠の真ん中に食べ物をのせて、ねずみが食べると罠にかかるようになっているらしい。
罠にチーズ(ねずみにはもちろんチーズだ)をのせたところ、さっそく一匹捕まったらしい。
しかし大変なのはその後であった。

チーズだけ無くなるらしい。
今日も「朝起きると。。。」としゃべりだすので、「ねずみがいたの?」とすかさず訊くと、「チーズだけ無くなってるんだ!ねずみはいないんだ!」と言う。
私が「そうだよねー。ロングウッドに近いから、ハーバード大学医学部の超優秀なマウスだね。だから捕まらないんだよねーーーー」と言うと、アメリカ人がすかさず、「いや、メカに強いからマサチューセッツ工科大学(MIT)のマウスに違いないよ」と言う。
フランス人「え、でもMITはケンブリッジ市にあるんだよね(川の向こう)」
アメリカ人「何言ってるんだ。MITのマウスだから、もちろんバスに乗って来るんだよ」
と、冗談がきつい。

フランス人は「フランスのねずみよりも賢い」と唸っていた。

今日の教訓 アメリカのねずみに気をつけましょう。

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