日本のケーキ
この前ボスの誕生日会があった。 研究室でみんなで集まってケーキを食べる程度の簡単なものである。 ケーキを持ってくる担当は私だった。 困ったことに、私のボスは甘いものを絶対食べない。 ダンキンドーナツや、他のパーティのケーキも食べない。 そんなボスにケーキを持ってくるんだから、大変である。 「おそらく甘いものが好きじゃなくても、気を使って少し食べてくれるんだろうなあ」と、考えると、こっちも気を使ってくたびれる。 そこで思いついたアイデア。 うちのボスは南アフリカ出身イギリス経由で来た人である。 味覚はヨーロッパ人と仮定し、アメリカの甘いものが苦手だと考えた。 日本人の私にもそうだが、アメリカの甘いものは、本当に甘い。 同僚(アメリカ人)に訊く。 「ボス、甘いもの嫌いだから、甘くない日本のケーキを持ってくるのはどう? 日本人がやってるケーキ屋さんがあるの」 同僚「それは、いい考えだねー」 それで、Japonaise(フランス語で、日本の意味)にケーキを買いに行った。 http://www.yelp.com/biz/6q9Cse0udgAqWeZnpd54uw?hrid=HgpA9dF7jal5TneYo7cQqA ショートケーキに「お誕生日おめでとう。○○○(ボスの名前)」と日本語で書いてもらった。 誕生日パーティで、ボスびっくり 「一体なんて書いてあるんだ?」 私「えーとね。これが名前で、こっちがおめでとう。これが誕生日で、ここの文字(お)はそれを丁寧にしたわけ」 みんなで切って食べた。 ボスは気に入ったらしい。「俺はこれから日本のケーキのファンだ」と言ってくれた。 アルゼンチン人、中国人は「店どこどこ?」と大騒ぎ。 フランス人は「おいしかった。アメリカのケーキみたいに重くないし」(一応名前からするとフランスケーキ屋さんなのですけど) つまり、ボスは、アメリカのケーキが甘すぎて食べれなかったのでした。 今日の教訓 日本のケーキはアメリカでも好評。