ゆるゆるのランニングと、律速段階の関係

New Year Resolution(新年の抱負)ということで、ランニングを続けている。BAAのハーフマラソンで見事足(太もも)を痛くして最後5キロぐらい歩いた残念な話は前に書いた。「修行が足りん!!!!」という話である。私より前に足を痛めた友人(研究者)が近くに住んでいるので、「一緒に走りませんか?」と誘ったら、話にのってくれたのである。

「New Year Resolutionだー!」ということにして、元旦に9.4km走った。(New Year Resolutionというのは普通は続かない)私のほうが当然遅いのだが、ペースに合わせて走ってくれる。研究の話とかどうでもいい話とかしゃべりながら、ゆるゆるのペースで走るのである。

走って気分が良かったので、「次の日曜日も走りましょう」ということでまた9.4km走った。

走って気分が良かったので、「次の日曜日も走りましょう」ということで、ちょうど寒い日の次の日だったかで、チャールズリバーが凍っているかを見にいく。Mass Ave BridgeからMuseum Of Scienceまでぐるっと回って来て、9.7km走った。

次の土曜日「もうちょっといけるかもね、じゃ橋を増やそっか」ということで、BU Bridgeを渡って、Cambridge Side Galleriaでトイレ休憩して戻って来て、11.6km走る。

次の日曜日「もうちょっといけるかもね、じゃ橋を増やそっか」ということで、River Side Bridgeというらしいのだが、それを渡ってCambridge Side Galleriaでトイレ休憩して戻って来て、ついでにMUJIも行ったりしているが14km走った!

日曜日だけ走っているわけではない。日曜日怪我したら困るので、平日も走っている。それにしても、全然努力している気がしないのにあっさり(?)14kmクリアしたのがびっくりなのである。次の日の筋肉痛もなし。
しかも1月、New Year Resolutionとはいえ、113kmも走った!(普段は50kmぐらい)

今までストイックに走っていたのは何!

友人に至っては、「このペースだったら、ハーフマラソンでもフルマラソンでも走れそう」とな。確かに。フルマラソンはともかく、ハーフマラソンはいけそうだ。ゆるゆるのペースで、どうでもいい話をしながら(笑)。

それで思いついた話。
他の友人に「研究プロジェクトが途中で止まるのはなんでだろうねえ?」という話でノートに律速段階を書いて説明していた。ウィキぺディアによると、律速段階

逐次反応において最も遅い素反応(過程)を律速段階(りっそくだんかい、rate-determining step)と呼ぶ。あるいは律速過程とも言う。それは最も遅い素反応(過程)が、複合反応の反応速度に対して強い影響を及ぼし、その反応の振る舞いを決定づける為である。

だそうである。授業で習ったのはこんな感じ。


化合物AはBになったりAに戻ったりする。同じように化合物DはEになったりDに戻ったりする。しかしAがCを通過してEになるのにはエネルギーが必要になる。研究プロジェクトでもある程度までかなり自動的に行くのに、途中で難しいところがあって止まる。それをクリアしたらまた自動的にプロジェクト終了しそうなのに、途中で止まったまま。それを絵を描いて説明してたら「シーシュポスの岩みたいな感じ?」と聞かれたので、上の絵にはシーシュポスと岩が追加されている(笑) ウィキペディアによると

シーシュポスは神々を二度までも欺いた罰を受けることになった。彼はタルタロスで巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられた(この岩はゼウスが姿を変えたときのものと同じ大きさといわれる)。シーシュポスがあと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。このことから「シーシュポスの岩(英:the stone of Sisyphus)」「Sisyphean labor」の語は、日本での「賽の河原」同様に「(果てしない)徒労」を意味する。

だそうである。わかるでしょ、プロジェクトがちっとも前に進まない感じ(笑) ストイックにハーフマラソンを走ろうとするのも結構似ている。

化学反応の律速段階の対処方法は、エネルギーを加えるか、Catalyst(触媒)を加えてエネルギーを下げる。生物の場合はEnzyme(酵素)が触媒の役割を果たす。


ハーフマラソンの場合は、
1. 友達とべらべら喋りながら走ること。
2. 遅いペースで走ること。
3. 徐々に距離を伸ばしていくこと。

の3つで圧倒的にエネルギーを下げて、楽々ハーフマラソンである(予定)。ストイックに「修行がたりん!」のではなくって「ゆるゆるのランニング」で行けばいいのである。

そして、「いろんな研究プロジェクトも触媒があればラクにいけるかも!」と思ったのであった。私の頭はよく飛躍するのである。

今日の教訓 今後はゆるゆるに研究プロジェクト運営

過去のブログ
BAA Half Marathon 2018(ハーフマラソン途中で筋肉痛になって走れなくなった話)

Comments

Popular posts from this blog

4年目にしてコロナに初めてかかった

起業家のポッドキャスト(How I Built This)

ポップコーンは携帯では、はじけません

世界で100人の最も影響力のある女性 2009年版

忘れる前に縦列駐車の方法をば。。。。