どのアイデアを追求していくか

昨日のzoom飲み会での友人の話

PI(principle investigator)のアイデアを全部聞いて何も考えずに全部実験していて大変なことになった。「これではいけない」と思って、自分で考えて選択するようにした。とても良い経験だと思う。

関連して。
同僚がラボミーティングでデータをプレゼンしていて、PIが「It's interesting」と何気に言ったことを真に受けて実験をやりだし(彼のプロジェクトとは全然関係ない実験)、次のラボミーティングのときはPIも含め「何でそれやってるの?」という状況を見たことがある。同僚はがっくりしてたし、私は端から「あーーあーー!」と思っていた。

その後作った私の学生とかポスドクとかへのアドバイス
普通のメンターは100個ぐらいアイデアを出してくる。そのうちの10%ぐらいが良いアイデアである。偉大なメンターは20%ぐらい良いアイデアだったりするけれど、1000個ぐらい出してくる。いずれにせよ全部やると大変なことになるので、どれが大切かを考えないといけない。

ドイツにいたときは3人メンターがいた。当然ながらそれぞれ違うことを言ってくるので、全部聞いて、自分の意見も含めて「AはこういうアイデアでBはこういうアイデア、Cはこういうアイデアだった。私のアイデアはこれ。全部考えてこういう方向で行く」って言ったら全員文句も言わず聞いてくれた。「聞いてくれるんだ!」と感動したものだが、今思えば「あー、こいつ、ちゃんと考えてるな」ということだと思う。

アドバイスには続きがある。
ただし、メンターが同じアイデアを3回言ってくるときは本当に大切な場合があるので、(多少理不尽だと思っていても)やったほうがいい。

私の経験談だが、偉大なメンターが「この実験はやったほうが良い」と再三言っていたのに、放っていた。論文投稿したら、なんとreviewerが同じ実験をやるように聞いてきた。
偉大なるメンター
See!  I told you!!! Do you think I am stupid!!!!
とお怒り!(別に怖くないけど)

ごめんなさーい!

今日の教訓 思いつきも含めてアイデアはいろいろ。偉大なメンターのアイデアを全部素晴らしいと思うと痛い目にあうので自分で選択しないといけない。ただし3回も言われたときは重要な可能性が高いので、そのアイデアを採用すること

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