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フェローシップ その2

引越して電話もテレビもインターネットも繋がらない! ということで、これを読んでくれているみなさま、「全然更新されないじゃないか!」と言わず、もう少しお待ちください。 相変わらず、フェローシップのための文章を書いている。 ここにきて気づいた。 こういう文章を書くのがいやになった人は、仕事を変えたほうがいい。 研究者は研究して論文を書くだけが仕事ではないらしい。 今一番頭にきていることは、日本の募集要項のテンプレートのファイルがA4用紙専用になっていて、アメリカのLetter用紙ではずれるということ だ。(ドイツはA4) 「なんでそんなことまでいちいち気にせねばなんないのか! もうこの国(アメリカ)は全然他人のことを気にしないんだから!」という突っ込みをいれても しょうがない。 どうにかすべし。 さて私、ドイツの大ボスに推薦書を書いてもらった。 それによると、私はMelangeらしい。 さてどれだけの人がMelangeの意味を知るのか。。。。。 今日の教訓 頭にくることなく、フェローシップの募集要項を書く。

ドイツビール

この前ドイツレアものビールを発見した。 Paulaner Doppelbock http://www.euroassist.de/fooddrink/beer.htm すぐさま買い、味見。 数週間しか売られないのよー。 どういう風にレアものかというと、上のHPにも書いてあるけれど、イースターの前の断食の季節にカトリック修道僧が飲むために作られた、アルコール度が高 いビール。 「断食中になぜ飲む?」という突っ込みがしたくなるが。(じっさいドイツ人にしたけど) 上の日本語のHPは結構きちんとしていて、Weihenstephanのビールの情報も書いてあった。 私がいたミュンヘン工科大学と提携していて、ビール醸造学科で研究。いいなあ。 Freising(フライジング)に大学を移転したのは、まさか、そのためだったのか!!!!! ところで、ボストン近郊でAugustinerを発見した人は、通報してくだされ。 ドイツミュンヘンのビールです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Augustiner おそらく、ミュンヘン子が全部飲んでしまい、外に出ないのではないかと予想されます。 今日の教訓 レアものビールはすぐさま買う。

イースターの卵

最近変な(面白い?)研究が日本で噂になっている。 「回転ゆで卵はジャンプする 慶応大教授ら、実験で検証」 http://www.asahi.com/science/news/TKY200604110436.html 4月12日付英王立協会紀要(電子版)に発表したとのこと。 日本にいたら気づかないだろうが、これ、実は非常にタイムリーな話題なのだ。 4月14日(金)から17日(月)まで、ドイツはイースター(復活祭)でお休み。 イースターでは、どこの地方かは不明だが、卵に色を塗って隠す。それを子供が探すのである。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD には、きれいな卵の写真あり。 うーむ。 ついでにゆで卵を回してみたくなるではないか。 残念なことにドイツでは卵に色を塗らなかった。 そこで、アメリカはあまりイースターを祝わないが、たまたま友人のうちで卵をぬっていたので、アクリル絵で、一緒に卵に色を塗ってみた。(私に絵心全くなし) そのうち写真を載せるかもしれない。 今日の教訓 何事も実験

アメリカのねずみ−2

またまたアメリカのねずみについての話 研究室のフランス人が、時々「ねずみ捕まえたんだ!」すごく満足げに言っている。 しかしそれよりも「チーズだけなくなってる!」と言っている回数のほうが多い。 前から言っているように、ハーバード大学医学部(超優秀医学部)の近くのねずみなので、超優秀なのだ。(冗談) そこで勝手な説をたててみた。 2種類のねずみがいるとする。 1. 頭が良いねずみ 50% 2. 頭が悪いねずみ 50% この2種類のねずみが、家で走り回っている。 こまり果てた人間は、罠をかける。 そして、頭の悪いねずみのみ、チーズを取りそこねて死亡。 残るのは罠からチーズを取れる頭の良いねずみ。 1. 頭が良いねずみ 50% 2. 頭が悪いねずみ 0% チーズで生き残れた頭の良いねずみは、頭の良いねずみ同士でねずみ算式に子孫を作る。 遺伝子においても頭が良いし、親は子供に「こうやってチーズを取るのよー」とでも教育するだろう。 1年後は、 1. 頭が良いねずみ 100% 2. 頭が悪いねずみ 0% 罠にねずみはかからず、チーズのみ取られる。罠は無用の長物となる。 これをNatural Selection(自然淘汰)という。 本当か??? 実験やってみたくなってきたぞ。しかし役にたつのか? さて、友人(日本人)の部屋でねずみ事件が再び起こった。 ハーバード研究者とハーバードねずみの熾烈な(?)戦いである。 彼は粘着性ねずみ取りをあたり中にしかけ(私もかかった)、進入口を特定し、そこに自家製ねずみ返しを取り付けて、見事ねずみを撃退した。半年ぐらい前の ことである。 これを彼はMicro arrayならずMouse arrayと言って自慢していた(Micro arrayについて説明すると2時間ぐらいかかって面倒なので、説明しない。) しかーーーし!  ねずみも負けてはいなかった。 なんと彼の部屋にまた出没。 しかも壁に卵ぐらいの大きさの穴が! 「なんかねー、最近壁でガリガリ音がするんだよねー。たぶんねずみがかじってるんだねー」と前に言ってたが。 ねずみは自分で進入口を作ったらしい。 すげーーー。 「ショーシャンクの空に」とか、「モンテ・クリスト伯」とか思い出すよなー。 それとも最近こっち

フェローシップ

今日は缶詰である。 だが、缶詰の効果が全然ないのは、ブログの更新度から見ても明らかである。 実はフェローシップをもらうための募集要項を書いているのである。 日本学術振興会 海外特別研究員 難関中の難関である。 去年ここに着たばかりのときに、書いて出した。 そしたら、一次審査に合格してしまった。(なぜ?) そのため、日本に一時帰国し、10分の面接で落とされた。 懲りずに今年も書く。 だいたい研究者は懲りないのである。すぐ諦める人は研究者になれない。 実験のうちの90%はゴミのようなもので、5%は使えるもの。 後の5%のために働くようなもんである。もちろんヒトによって%の差はあるだろうが。 最後の5%がドキドキするような結果だったら、研究者はまた気を取り直して実験するのである。 (といったら私のボスが納得するかどうかは、また別問題) さて、懲りずに書くが、今年の問題は、なんと日本語だった。 最近特に日本語がおかしい。 単語が浮かんでこないのであった。 ので、たまに英和をひいたりする。 これでは英語も日本語もドイツ語も出来ない、何者でもないやつではないかー!!!! だが、とにかくガリガリ書く。 さて、今は日本のフェローシップに応募しているのだが、アメリカのボスにも「フェローシップ探して下さい」とお願いした。 数日後、ボスは「一個見つかったよ」と分厚い紙束を持ってきた。 5年物のフェローシップである。 5年もいるんかい!と突っ込みたくなった。 読むだけでうんざりするような、分厚い紙束だった。 英語で書くんだよなー。大丈夫かなー?。 どうかなー? 日本語でも大変だしなー。 「その前に論文書かなきゃね」と、ボスは言った。 その前に実験しなければ、論文書けないよ。 うちの業界で超有名な人の言葉 Research is easy. (研究は簡単だ) Publication is hard. (論文を出すのは難しい) Getting funds is harder. (研究のためのお金を得るのはもっと難しい) 今日の教訓 懲りずに頑張りましょう