Posts

アメリカの健康保険のなぞ

この前私のPCP(ホームドクター)に会ってきた。 いろいろな健康相談をして、「コレステロール値よかったわよ」と一年前のデータをくれた。 データが悪ければ、すぐ連絡をくれると思うが、よかったので、連絡くれなかったんだろう。 こっちも連絡せずに放っておいたし。 コレステロールが悪くない人は、5年おきにデータを取るらしい。大丈夫なんか、それで。 ついでにインフルエンザワクチンもしてくれた。 さて、この前健康保険の表を見ていて気づいたのだが、私の薬保険は、薬1ヶ月分はジェネリックの場合は10ドル(約1200円)である。3ヶ月分は30ド ル(約3600円)。 ブランド(日本では新薬という)の場合は1ヶ月15ドルで、3ヶ月は45ドル。 ジェネリックとブランド(新薬)とはなんぞやという人のために、薬剤師のはしくれとして簡単に説明しておくと、ブランドは製薬会社が開発して特許を持って いる薬のこと。特許を持っているので、他の製薬会社は薬を作ることが出来ない。従って薬の値段は高い。特許が切れると、他の製薬会社は類似品を作ることが できる。従って薬は安くなる。 いいHPを見つけたので、よかったら見てね。 http://www.sawai.co.jp/generic/handbook/index.html http://www.emec.co.jp/generic/ 私の場合、その安い薬を買った場合は1ヶ月10ドルしか払わなくてもよいってこと。 もちろんジェネリックにしますがな! 新薬かどうかなんて、気にせんよ。 すると私は幸せ、保険会社も幸せになる。 「薬30日分に1200円しか払わなくていいとは、一体どういうことだ! 保険会社 一体大丈夫か?」と健康保険会社の心配をしてみたが、健康保険は高い (もちろん大学のサポートあり)なので、まあいいかとも思う。 健康保険の表を見て、もう1つ気づいたことは、Lifetime limitである。 つまり健康保険、一生のうちで使える金額の限度があるらしい。大学が紹介してくれたもの、どれも上限がある。 しらんかった。 2,000,000ドル(約2億4千万円)だったと思う。 それを医者である友人に言ったところ、彼の言葉、 「大動脈瘤の手術って1億円かかるんだよ」 おお! 今度は私は保険会社でなく

暑い!

ボストンにやっとこさ冬らしい冬が来て、今日は外は風がピューピュー吹いて、現在マイナス9℃ 風が吹いているから、体感温度はもっと寒い。 しかし、私の部屋の中は25℃。 あつい! 何考えてんじゃ、まったく。 しかも、温度を上げまくると部屋が乾燥するので、加湿器がなければ、カピカピになる。 (しわが増える。そしてボトックスが必要になる) セントラルヒーティングは、一応ねじがあるのだが、このねじ、あまり調節がきかない。 ねじを締めて、仕方なく(?)窓開けてみた。 あー、涼しい。 20℃にしてくれ、実験するときに言うRoom temperature(室温)は20℃だぞ。 ついでにさらに文句を言っておくと、アメリカの旧式(?)セントラルヒーティングは、ドイツのよりもうるさい。水ががしゃがしゃ流れているような音がす る。これが寝ているときにもするので、起きてしまったりする。 こうやって、がさつなアメリカ人が出来上がったんじゃないかと勝手に思っている。 家だけの問題ではなく、私の研究室も、夏は寒く(セーターを着ている)、冬は暑く(Tシャツ一枚で働く)なんて変なことになっている。 どうして調節できんのだ! さて、今日はドイツ人みたいに、窓開けて寝るかな? 朝起きたら、起きてなかったりして。。。。。 今日の教訓 アメリカの普通(?)のセントラルヒーティングはうるさい。

PI(Principal investigator)とポスドクの違い

今日PI(Principal investigator, グループリーダー、教授・助教授級の人)とポスドクの違いを発見した。 変なデータが出た。 私もポスドク修行が長いので、データはきちんと出す。(まだ3回繰り返してないが) ただデータの意味が変なだけ。 私の反応 「何これー、さっぱり訳わからないよ。意味不明だよー」 すでに放り出しぎみ。 ボスの反応 「すごく面白い! 意味はわからないが、面白いからお前次のプロジェクトにしろ」 大興奮! グラント書きの疲れも吹っ飛ぶいきおい。 ううむ。 そういえば、うちのボスも変なデータが出て、それを追求してNature。 うちの分野の大御所の先生もこの前のセミナーで言っていたが、変なデータが出て、それを追求してNature。 うちのフランス同僚も変なデータが出て、本人が面白いと思ったから追求して、最近本当に面白いことになっている。 ボスは言った。 「もうわかっていることを研究したってどうしようもないだろ。わからないから研究するんだよ。」 いや、そりゃそうだけれど。。。。。 一ヶ月に一回ぐらい変なデータ(新しい発見とも言う)出てるよ。 今日の教訓 変なデータを変だと片付けないで、プロジェクトになるか考えてみる。 関連ブログ ・ Ph.D student (博士課程学生)のこころえ ・ Corresponding author

ヨーロッパ留学のすすめ

下の文章は、さる由緒正しいところに頼まれて書いた原稿だが、あまりにもとんでもなかったらしく、その後音沙汰なし。 もう1年経ったので、時効だろう。 せっかく書いた渾身の作(?)なので、ブログにのせてしまうことにした。 「ドイツ・ミュンヘンからアメリカ・ボストンへ  ヨーロッパ留学のすすめ」 アメリカ人によく、「日本とドイツとアメリカと、どこがいい?」と聞かれる。私は迷わず「ドイツ!ドイツ最高!」と言う。 何が最高って、あのヨーロッパ的ゆったりとした雰囲気だ。彼らは人生を楽しんでいる。休暇は30歳以下で27日もある。この27日というのは、土日祝日を含めない数だ。アメリカとは大違いだ。3週間まとめて休んでインドネシアに行ってきた、今度はネパールに行ってくるねなんて話もよくある。私のボスも数 週間いないと思ったら「シベリア行ってきた」なんていう。しかもクリスマスから1月最初の日曜日まで、「ボスの好意により」お休みである。怠けラボではなく、一流ラボの話である。 その有り余る休暇を利用して、旅行に行った。ミュンヘンからザルツブルクまでは電車で2時間、ウィーンまでは4時間、チューリッヒまでは4時間、夜行列 車に乗れば次の日はローマ、別の夜行列車に乗ればプラハである。飛行機で1時間でアムステルダム、ロンドン、ストックホルムに行ける。ストックホルムから 夜行列車に乗って北上すれば、北極圏でオーロラを見れる。イギリス以外の国は時差がない。アメリカのサイズからすれば、ヨーロッパ国ドイツ州という気分になる。 ラボ(研究室)ではみな英語ができる。実際私はドイツで英語を習ったようなものだ。ドイツ語は日常では必要だが、大学が無料のクラスを持っている。レス トランに行って「これ食べたい」ぐらいは話せれるようになる。窮地に陥れば英語に切り替えるか、誰かに助けてもらう。 ドイツとアメリカの違いは私の意見では、治安、タバコ、アルコールだ。ボストンでは先輩が丁寧にも、「君が住んでいる付近で銃撃があったらしいから、気 いつけーやー」というメールを送ってくれる。心配するので、とても親には言えない。ボストンはそれでも治安のいいほうと聞く。ミュンヘンでは夜2時ごろま で友達と飲んでいて、夜中にバスや路面電車に乗って、あるいは自転車で一人で帰っても何もなかった。酔っ払いはいっぱいいたが、単に酔

ベッカム

ベッカムがアメリカに来るらしいね。 契約金300億円! アメリカではサッカーは女の子のスポーツ。 ううむ。松坂選手やらベッカムやら、今年からスポーツ観戦で忙しくなりそうだ。