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日本は実は専門家が嫌い? 

今日、先輩が日本から帰ってきた。 その直後こーーーんなHPのアドレスを送ってくれた。 「博士(はくし)が100人いるむら」 http://www.geocities.jp/dondokodon41412002/index.html こえーーーー。 最後の16%と8%が特に怖い。 本当のデータかしら?(私は研究者なのでデータの出所を、とても気にする。偽データは嫌い) それにしても、あのつらい博士課程を修了して、なんで無職とか行方不明とか、そんなことになるかしら? でも、どっかの政治家も自殺したしな。 それにしても、なんで博士課程修了者が嫌われるのか不明だぞ。 アメリカは、博士課程を修了した後、さらにポスドクをする(ファーストポスドク)。 そうして「ポスドクは生かさず殺さず」という経験をして武者修行をした後、企業に就職する。 二つ目のポスドク(セカンドポスドク)をする人は、アカデミック志望。 ファーストポスドクをした後の、企業に就職する時の平均給料は年収$70,000と、友達は言っていた。本当にそうかどうかは不明。 私の友達は「ペットの健康保険まで出してくれる」会社に就職した。(彼女は犬も猫にもアレルギーがある) さあ、計算してみよう。今日のドルは、1ドル121.82円です。年収$70,000ですぞ。 よだれが出るよ全く。私は生活費の高いボストンでジリ貧生活を送ってるぞ。 そんな企業に就職しないでアカデミックをしている私は、たぶんものすごい変わり者。 日本の企業は、なぜポスドクとか嫌いなんでしょ? 専門バカだと思ってるからかしら。 でも、博士修了者とかに「お前これ勉強してくれ」とドッチャリ勉強させたらたぶん3ヶ月で他の分野網羅できる。勉強慣れしてるし、英語も読めるし(たぶん 書けるし、しゃべれるし) ポスドクともなると、実験もやらせれば切れ味すごいし。プレゼンテーション慣れしてる。 別に研究させなくてもいいし。特許事務所で働いてもいいし、コンサルタントしてもいいし。 とにかく博士課程修了者は、論理的に考えれます。(じゃないと博士取れない) あーでも、日本て時々変だしな。 灘とラサール出身で、泣く子も黙る某超有名医学部に入った人が、なんと実験用のマウスのケージ交換をしているらしい。 ケージというのは、実験用

グラント書きは、まだまだ続く

グラント書きの間の、ちょっと休憩タイム。 いやー、この前も書いたけど、やっぱり英語で25ページ行間なし11ポイントで、ページの横の空間0.5インチ(約1.5cm)は大変だ。違った。今計っ たら1.2cmだった。 書いても書いても、進まない。終わらない。 登っても登っても頂上に着かない山、歩いても歩いても何も見えない砂漠、泳いでも泳いでも見えてこない岸って感じ。(どれもやったことないけど) ボスが昔書いたグラントのコピーがあるけど、参考文献の数169個。もうひとつは180超えてる。 一日一個ずつ読んでも半年。 それだけで、もうぞぞっとするんだが。 読んで。 頭の中で消化して。 それで英語で書く。英語が変なこともわかっているが、とりあえず書く!  今未来の同僚も同じようなグラントを書いている。彼女はアメリカ人だが、それでも大変らしい。昨日ひさしぶりに会ったら疲れた顔をしていた。みなさん1ヶ月以上かかるらしい。(私の場合は3ヶ月?)今ボスは私の面倒を見なくてよくなったので、彼女の面倒を見ている。 それにしても、勉強は結構役に立っている。 PubMed(医学系の論文を検索するサイトね)の中から、点在している情報を拾い集めてくる。上は天下のNature, Scienceの論文から、下は誰も知らない、それこそ引用されたことないんじゃないかと思うぐらいの論文まで、幅広く読んでる。そして、毎日新しい発見 をしている。 ボスに「いつ終わるの?」と訊かれたので、「6月が目標!」と答えた。(本気か?) あーー、実験したい。 今日の教訓 グラント書きは、延々と続く。

なんでアメリカ人がSUVとピックアップトラックに乗るか

引っ越しをするフランス人とアメリカ人との会話である。 アメリカ人「フランス人はどうやって、あんな小さな車で引っ越しをするんだ?アメリカは、みんなピックアップトラックを持ってるぞ。ボストンではあんまりいないが、田舎ではみんな一台ずつ持ってる」 フランス人「それで何を運ぶの?牛?(完全にバカにしてる)フランスで、そんな大きい車を持っていたら、駐車できないんだよ」 アメリカ人「アメリカでは全然大丈夫だ。例えば家具を買った場合に、そのまま載せて帰ればいい。そういう「もしかして」のために、アメリカ人はみんなピックアップとか、SUVを持つんだよ」 私「でも、そんなことあんまりないじゃん。でもその「万が一」のために、そんな大きい車を買うの?」 アメリカ人「そう! その「もしかして」俺は引っ越すかもしれない」のために、ピックアップトラックを買うの」 私「他の人の借りればいいじゃん」 アメリカ人「でも、人に頼むよりも、自分で持っていたほうがいいだろ。例えば、日本で、道路に誰かが捨てたきれいなクローゼットがあったらどうするんだ?ピックアップトラックがあれば、そのまま運んでいけるだろ。」 (「日本人は中古がきらいだから、あんまり拾わないよ」とは突っ込まなかった。) 私「でも、ガソリンいっぱい食うじゃん。ガソリン高くなってるのに」 アメリカ人「一般的なアメリカ人はガソリンが高くなったらピックアップトラックから小さい車に変えようとは思わないの。自分が悪いとは思わないの。他の人のせいにする。OPACのせいにする。」 それがアメリカ人の発想だそうだ。このアメリカ人、冗談なのか本気なのかわからん。たぶん冗談だと思うけど。 ピックアップトラックが走っているのを見たことはあるけど、何かが載せてあるのは今のところ見たことがない。ピックアップトラックって、日本のイメージで言えば農家の軽トラックみたいなもんかしら? ボストンでもSUVに乗った女性が、一人で車を運転して通勤している。 なぜかというと、「大きくて安全だと思うから」らしい。ホンマかいな。 ちなみに、アメリカでよく宣伝しているFordのF-150は、CMでは古くなった小屋を引きずり倒したり、なんか「力持ちのイメージ」を出している。 そのFordのF-150のクラッシュテスト。比較対象はBMW

赤靴下軍団

今日隣のラボの女の子がこんなTシャツを着ていた。 http://www.rakuten.co.jp/a-toys/1800431/1819180/#1398002 赤靴下軍団。 もれなく日の丸つき。 私が見たのは日の丸が下についていたが。。。。 目をむいていた私に向かって「え?何?」ときいてきたので、「その意味知ってる?」ときいた。 女の子「知らない」 知らないで着ているのかと思いつつ、私「それねー。RedSoxて書いてあるんだよ」と言った。 女の子「あ、そうなの。クール!」 「今からRedSoxの試合に行くの!」 といって彼女は5時ごろ仕事を終わって出て行った。 いーーーーなーーーーー。 今日の教訓 RedSoxの応援するときは赤靴下軍団のTシャツを着ていきましょう。

論文

ボスは言った。 「質の良くない論文も良い論文も、書く時間は一緒だ。 なら、質の悪い論文を書くだけの時間がもったいないので、なるだけ書かないほうがいい。」 「ということは、プロジェクトを始める時点で、良いものしか選ばないようにっていうことね」 とは突っ込まなかったが。 たぶん突っ込んでも、「そうだ」としか言わないだろう。 グラント書きが延長されたので、「10月までに私の論文投稿してね」と、ボスを押してみた。 まずい英語の草稿を書いて渡したのだが、コンピューターに眠ったまま(はや2ヶ月)。 フランス人同僚の論文の草稿もボスのところにいる。 私が来て2年、フランス人の同僚が来て1年半なので、なかなかProductive(生産性がよい)のである。 ボス的にはうれしい悲鳴かしら? 今日の教訓 プロジェクトを始める時に、良いものしかしない。結果よい論文が得られる。