今日も楽しい変なデータが出た。というか、繰り返した。 実験は最低3回繰り返す。これが研究の基本だ。 なぜなら、1回だけだと、ただの間違いかもしれないからだ。 ので、3回きちっと出された変なデータは、信じなくてはいけない。 さて、変なデータが出た時の人の対応はふたつある。 1. 企業向きの人 変なデータが出たとき、自分の仮説と全く違うことにがっかりする。落ち込む。 そういう人は、大学や研究所に残ってはいけません。 2. アカデミック向きの人 変なデータが出たとき、大興奮する。 「PI (Principal investigator)とポスドクの違い」 で前紹介したように、うちのボスは完全アカデミック向きだ。当然といえば当然だが。 自分の今までの仮説なんていうものは放り出し、「なぜなぜ?」と考え出す。新しく仮説を考え出す。それがどんなに通説と異なっていて、突飛で、みんなに「は? 頭大丈夫?」といわれそうなものでも、「これ説明するには、こうだよきっと」と言い出す。 そしてその仮設を説明するために、実験を考え出す。 アカデミックで生きていく人達は、そんな人達だ。 企業に行くと、たぶん萎れてしまう。 さて、このデータ、どう料理しよう? 今日の教訓 アカデミックを目指すたる者、多少のびっくりデータで落ち込んではいけない。 過去のブログ PI (Principal Investigator) とポスドクの違い