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今日の算数 その2

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親のことを書くと「ブログが本になったら買いたい」という人が増えるということに気づいた。 ということで、今日も私の親の話。 「 今日の算数 その1 」の続きである。私の親は中学校で算数と理科を教えていた。従って算数は出来るはずなので、無理矢理(?)「やってー、やってー」とお願いしたら、返事がきた。 「蛍光灯をLEDに変える場合 それぞれの1時間あたりの費用を 計算 すると 40000時間で 蛍光灯が8660円、LED電球が13760円 だから それぞれ 約0.22円   0.34円になる。 その差 0.12円が 1時間あたり 浮くので それで 購入した2500円をまかなうと考える。 2500円÷0.12円=20833時間 20833時間÷24時間=868日 868日÷365日=2.37年 というわけで 私の 計算 では 2.37年という事になりました。」 だそうである。 すぐさま、「6時間ではなく、24時間で計算したなー! 24時間電灯つけっぱなしか!もったいない!」と、突っ込みメールを送った。 しかも、この問題にはワナ(?)がある。つまり蛍光灯は10000時間ごとに切れるので、買い替えなければならない。そのたびに700円ずつ払わなければいけない。 出直してください。 ということで、計算結果はまだのせないことにする。 今日の教訓 うちの親でも間違えるという事は、この問題は、結構難問か。 過去のブログ ・ 今日の算数 その1 ・ ブログを本にしたら、買う?

過ぎたるは猶及ばざるがごとし その2

「過ぎたるは猶及ばざるがごとし その1」の続き。 Janeway's ImmunoBiologyのChapter 13 Allergy and Hypersensitivityを無事読み終わった。めでたしめでたし。いろんな新しい情報がちょっとずつ入っている。伊達に改訂版を数年ごとに出しているわけではないらしい。 さて、花粉症は花粉が都会の汚い空気に混ざって引き起こす病気だと考えられていた。それは多分本当だと思う。例えば、私が京都で学生をしていた時に、うちの妹が実家から花粉症の季節に遊びに来ていた。そして花粉症を悪化させていた。次の年には忘れているので、また花粉症になりにわざわざ京都にくるのである。北山杉のせいか、それとも空気が悪いせいか、どうも実家よりも京都のほうが空気が悪いらしい。 その花粉症、どうも汚い空気のせいだけではないらしい。教科書(上の緑の本)と他の情報によると、Hygiene Hypothesis(日本語では衛生仮説)というのがあるらしい。この仮説によると、産まれる前から乳幼児になるまでに、いろいろな感染症にかかると、のちのちアレルギーになりにくい。もともと発展途上国にはアレルギーの人がほとんどいないことからもうなずける。 そして、都会に住んでるか田舎に住んでるかは問題ではないらしい。農家生まれの子供はアレルギーになりにくいという研究がある。昔ながらの農家には牛や豚などの家畜がいて、それを母親が手入れしていて、(家畜の糞を含め)いろんなところに細菌がいて、触っているわけである。さらに農家では殺菌処理をしていない牛乳を母親を幼児も飲んでいる。それらの中にも細菌がいる。つまり、細菌にしょっちゅう接しているわけである。 「殺菌処理してない牛乳って美味しそう!」と読んでいて思ったが。(私ってなんて食い意地がはっているんでしょう) と、ここまでかいてから T細胞 の話をしなければならない。T細胞とは免疫細胞の一種で、他の免疫細胞を助けるヘルパーT細胞 (Helper T cells, Th cells)というのと、感染してしまった細胞を殺すキラーT細胞というのがある。 そのヘルパーT細胞には4つか5つかの種類がある。数年ごとにいろんな新しい種類が出てくるので、T細胞研究者ではない私はあやふやである。で、今日はTh1 cellsと

今日の算数 その1

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LED電球は本当にお得? 電気代と賢い選び方(All About) から表を借用。 LED電球・蛍光灯・白熱球の寿命料金比較 さて問題です。1日6時間電灯をつけたとします。注意書きにあるとおり、1kwh 22円で計算するとします。 1.白熱球からLED電球に変更した場合、何年で元が取れるでしょうか。 2.白熱球から電球型蛍光灯に変更した場合、何年で元が取れるでしょうか。 3.電球型蛍光灯からLED電球に変更した場合、 何年で元が取れるでしょうか。 私の数学用脳みそはさびついていたらしく、計算式作るのに多少時間がかかった。 晴れて計算が出来た人は、LED電球の今後の値下がりや、電気代の上昇など、いろいろな要素も想像して、購入をご検討ください(笑)。 今回の Kiplinger's personal finance (私の購読しているファイナンスの雑誌)では「何年で元を取れるか」で計算してあるので、ちょっと趣向を変えてみた次第。 だいたい、40000時間て1日6時間使用しても18年超だし、「18年後は自分は生きていないかもしれん」と思ったら買う気も失せるしね。 答えは次回(?)のブログで。1週間とか経っても答えを載せたブログがアップされない場合は、コメント欄なりで請求してください。 今日の教訓 いやはや、数学って大事だわ。

過ぎたるは猶及ばざるがごとし その1

意味: 何事でも度を超えていきすぎたものは、不足していることと同じようによくない。 ( ことわざデータバンク ) 5月になってボストンはいろんな花が咲いて、「5月だ!春が来た!」という感じである。しかし私にとっては「5月だ!アレルギー性結膜炎だ!」なのであった。去年は雨がたくさんふっていたのであまり大変じゃなかったのだが、今年は晴れているので、大変なのである。目が真っ赤になるのである。仕方なくCVS(薬局)で買って来たアレルギー性結膜炎用目薬をさす。  くー。 昨日今日は久しぶりに雨が降ったので、ちょっとマシである。それにしても目のために雨乞いをするとは、一体なんたることか。でも同僚に「花粉いっぱい降ってるからね」と言われた。なんでも車の上に花粉が積もっているのを見たらしい。 くー。 日本では皆が杉花粉症になっている1ヶ月後に花粉症で、軽く鼻に異常が出ていた(←アレルゲンは一体なに?)。ドイツでは花粉症にならなかった。アメリカでは目が真っ赤。これはドイツに帰らなければいけない。さもなくば、一生花粉症に苦しむ事になる。 さて、花粉症について書こうと思ったが、一応免疫学を研究しているので、適当なことを書いてはいけない。そこで教科書を引っ張りだす私。だいたい、授業で免疫学について習ったわけではないし、Immuno biologyはドイツにいるときに同僚と一緒に読破したけれど、そんなものは忘れた。 自分の得意分野は最先端知識を持っているが、ひとたび離れると基本も危ういのであった。全くええ加減な。 ということで、Chapter 13 Allergy and Hypersensitivity (アレルギーと過敏症 44ページ)を読み出してしまったので、しばしお待ちを。 今日の教訓 早く花粉飛ぶの終わらないかしらー。 過去のブログ ・ アメリカの部屋について、もんくもんく

日本では自粛モードでいろんな業界が打撃を受けているらしい。だが、震災後で被災者を思って自粛しているのか、それともあまりにもすごい天災だったので、いろいろな物事が違う風に見えるようになって何か悟ってしまったのか、一体どちらなのだろう。 私が思ったこと。 天災はともかく、戦争は全くの人災である。全くもって、戦争を起こす奴の気がしれん。 さて、本題に入って。 もうすぐ「恒例の」母の日なので、一応何が欲しいかメールできいてみた。去年はカエルの写真集である。 メールの返事はこんな感じ。 「震災で いろんなものが流されている状況を見たとき、ありとあらゆるものが 一歩間違えると 瓦礫と化すんだとわかったので あまり欲しくなくなりました。」 なんかすごい悟りである。ちなみに私はドイツからアメリカに引っ越した時に段ボール一箱の荷物を無くし、「物は無くなるのだー」と悟ったので、物欲はあまりない。 親のメールの続き。 「今のところ 欲しいのは「石臼」ぐらい。他は思いつきません。」 石臼! 石臼って、あの、粉ひくやつ? 実物みたことないけど、水車についていたりするんじゃなかったっけ? ウィキペディアによると、 臼 (うす)とは、 小麦 などの 穀物 や他の植物質、鉱物などを粉末にする木製、或いは石製の 道具 である。ひき臼(碾き臼)とつき臼(搗き臼)の2種類があり、ひき臼は大きく サドルカーン と ロータリーカーン に大別される。なお、ひき臼、つき臼のいずれも業務用の電動式のもの販売されている。 だそうである。ついでに思い出したけれど、臼を回すと金が出てくるっていう物語なかったっけ?  探してみたらあったあった。 塩うす 海の底の臼 (ウィキペディア) A salt mortar (Part 3の2番目。英語) 臼を回しながら欲しい物を言うと、欲しいものが出てくる。止めたいときは逆に回す。。。 母の日のプレゼントの話に戻して。 石臼をインターネットで調べて購入して送ったらいいのね。。。。 「何をするんで?」と思ったのできいてみたら、なんでもアフガニスタンの桑の実を粉にした食べ物を作りたいらしい。 「そんなんだったら乳鉢と乳棒(石臼を英語でなんていうか調べていたら出て来た)でいいんじゃないの?」と訊いたら、「乳鉢と乳