Computer security: Is this the start of cyberwarfare? (コンピューターセキュリティ サイバー戦争のはじまり?)
2001年9月11日のテロでは、テロリストが飛行機の操縦を練習して、ビルに突っ込んだ。 10年後の今では、「実際に飛行機を操縦する」なんてことをしなくていいらしい。 一緒にFI planningで記事を書いている F Friesさんのブログ で紹介されたNatureの記事を読んでみた。 Computer security: Is this the start of cyberwarfare? なんでも去年かおととしかにイランでコンピューターウィルスが発見されたそうな。そのウィルス(ってか、Malwareって書いてあるけど、Malwareって何?)は今までの「データを盗む」タイプのウィルスではなくって、実際に工場やらいろんなところのスイッチを消したり、バルブ(栓)を閉めたりするプログラムを攻撃できる、新種のウィルスらしい。 インターネットを介して広がり、USBメモリースティックを介して感染した機械は発症する。調べていた人達は最初イランのNuclear plant(原子力発電所)を攻撃目標としていたと思った。その後そのウィルス Stuxnet はイランにある核燃料精製工場の遠心機のプログラムを攻撃し、停めてしまうように作られていたことが判明。なんでもウラン238とウラン235の混合物からウラン235を精製する遠心機である。その核燃料精製工場は、西側(欧米のことね)が、「実はイランは核兵器を作っているのではないか?」と疑っていた工場である。あまりに精巧に作られたプログラムだった(+ターゲットが特定すぎ?)なため、「アメリカ政府がやったんじゃないか?」とか「イスラエル政府がやったんじゃないか?」という騒ぎになっていたらしい。誰がやったのか、それは絶対わからないだろうから、ともかくとして。 F Friesさんが言う通り、えらいこっちゃ! 何がえらいこっちゃかわからない方は、想像力が足りません。 このようなタイプのウィルスでは、 ・飛行機を同時に一斉に操縦不能にすることも可能。 ・発電所を同時に一斉に機能不全にさせて、一つの国家で大停電を起こす事も可能。もちろん日本にある原発52基を同時に暴走させる、なんてことも可能。 ・プリウスみたいなコンピューターの載った車を乗っ取って、一斉に操縦不能にすることも可能。 うぎゃー、考えただけでもぞっとする