自分の研究を説明する難しさ その2

この前のブログ、「自分の研究を説明する難しさ その1」では全身性エリテマトーデスという難病(治療するのも、病気を説明するのも難解)について書いて、「ここから(説明を)自分の研究まで掘り進めていかないといけないのだが、それは無理かも。。。。。」と書きました。
で、今回説明を掘り進めようかと思いましたが、あきらめました。

掘り進めず、その代わりに飛ぶことにしました。(爆笑)
なんつーか、穴一個掘って、途中でやめて、全然別のところからもう1つ穴を掘るイメージ。

Toll-like receptor (日本語名Toll様受容体)の研究してます。

なんと、ウィキペディアにToll様受容体載ってるし。 
誰だよ、「"Toll"はドイツ語で"狂った"の意味」って書いたの。 Toll!は正確な英語訳も日本語訳もないけれど、Fantastic(とてもすばらしい、すてきな、すごい)とかWonderful(すばらしい)とか、Cool!(クール)とか。一説にはセクシーという意味もある。 つまりそういうのを全部混ぜたような意味。
だいたい、ショウジョウバエの遺伝子であるTollをノックアウト(遺伝子欠損)させて、ハエの腹と背がごちゃごちゃになった(だったと思ったけれど、違ったらごめんなさい)のを顕微鏡で見て、研究者が初めて発する言葉が"Das war ja toll!"。
「狂った」な訳ないでしょ?
私のドイツ人の友達は、自分のデータが出たときに、うれしくって実験台の前でダンスしたそうです。 (彼はNatureのファーストオーサー)
そのぐらい、大きな実験結果が出たとき研究者はうれしい。ので、「狂った」という訳は全然ダメだと思う。
更に脱線して、ショウジョウバエのTollの下流タンパクであるSpätzleは、南ドイツのパスタというかヌードルの名前。 
ヌードルの名前つけるって、ドイツ人て変。

脱線しすぎましたが、元に戻りますと、Toll-like receptor-7(RNAを認識するやつ)とToll-like receptor-9(DNAを認識するやつ)の研究してます。

でも脱線しすぎて、説明をする気がなくなったので、今日はこのへんで。

今日の教訓 やっぱり自分の研究を説明するのは難しい。

過去のブログ 
自分の研究を説明する難しさ その1

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