アメリカの原発状況

最近ふっと、「よく考えたら日本のことを日本語で書くよりも、他の国のことを調べて書いたほうがいいのでは!」と悟った。いや、書いていることは確かに外国のことが多いのだが、改めて思ったわけ。書くなら、日本語の記事について書くよりも、英語を(我慢して)読んで見つけた記事について書いたほうがいいかもしれない。だいたいうちの親でも友達でも地震の時に、「海外のメディアはなんて言っているのか」ときいてきたし。

私の勝手な意見によると、日本人は「他人あるいはガイジンはどう思っているのか」を気にする国民なのである。そして「他の国はどうしてるか」を調べて、いい物があれば自分のところに応用する。このへん天才的である。個人的にはこの習性は日本国が中国と貿易を開始したころから続いているんだろうと思っている。(←またまた勝手な仮説をたてて!)

例えば、アメリカ一般人が「ビンラディンが死亡したことについて、日本国民はどう思っているか。日本のメディアではなんて言っているか」なんてきいてくると思う? 思わないよ私は。
だがフランス人の同僚は「IMFの誰か(名前忘れた)の話知ってる?フランス人として恥ずかしいよ。次期大統領候補だったのに。でも僕のお気に入り候補じゃなかったけどね」とメールを送ってきた。フランス人はそういうことを気にするのかもしれない。

さて、本題に入って。
私がブログを書いているFI planningに、こんなリンクがあった。
How close is your home to a nuclear power plant?
要するに、家から原発がどれだけ近いか調べれるウェブサイトである。アメリカの場合のみだけれど。試しにZip Code(郵便番号)入れてみると、31マイル(50 km)のところに1台。40マイル(64 km)のところにまた1台。

結構ちかいっす!

もっとのけぞったのは記事(3月24日)はこっち。
Some US spent-fuel storage sites are overloaded (Boston.com)
どうも、アメリカの原発では保存プールに規定以上の使用済み核燃料が保存されているようである。
なんでも記事によるとアメリカには71,862トンの使用済み核燃料があって、毎年2200トンの使用済み核燃料ができているらしい。

と、ここまで書いたところで、アメリカのトンは日本のトンと違うのでwikipediaでトンが何kgか調べた。アメリカで使われているのはshort tonで、2,000 lb (パウンド)、907 kgになる。あ、そ。1000kgに近いと言えば近いから、あまり問題ないわ。

で、ネバダ州に保存施設を作ろうとしたが、計画は中止になったらしい。作ったとしても、既に使用済み核燃料は施設で保存できる以上にあるとのこと。なので、福島原発のように、使用済み核燃料保存プールに保存中。

というのが私が英語を読んでわかった内容(英語力にもよる)。

それにしても71,862トンの使用済み核燃料とは。
と、ここまで書いて思ったが、日本はどのくらいもってるねん? 
インターネットで調べてもでてこない。

そして、昨日また同様の記事を発見。
Risk From Spent Nuclear Reactor Fuel Is Greater in U.S. Than in Japan, Study Says (New York Times)
(調査によると、アメリカの使用済み核燃料のリスクは日本よりも大きい)
New York Timesのウェブサイトは残念なことに最近有料購読になってしまった。なぜか大学では読めるが。
ここからが、記事を読んだ私の意訳+勝手な解釈。
それによると使用済み核燃料を保存プール(あの原発にあるやつね)に保存したままにしておくのは地震やテロの可能性もあるからあまり安全ではない。9/11のテロの時も飛行機が近くの原発に行くかと思ってひやひやしたらしい。だからテロの後も「どうにかしなければー」と思ったらしい(で、その後どうなった?)。

だがアメリカの原発の使用済み核燃料は保存プールがほとんど満タンになったときにはじめて(?)、乾かして容器にいれるらしい。保存プールに入れてから5年以上経った使用済み核燃料を乾かして容器に入れるまでにかかる時間は10年。コストは$3.5 billionから7 billion。
(意訳+勝手な解釈終了)

$7 billion!
$7,000,000,000
$1 = 100円としても(今は円高だからもっと少ないけど)
7000 0000 0000円。ゼロが多すぎて間違ってるような気がしなくもないが、7000億円?
容器に移すだけで7000億円。それをどっかに施設を作って保存するとかー、でも反対にあって施設を作れないから保存できないとかの問題が今後あってー。しかも使用済み核燃料から核兵器作れるらしいので、いい加減な扱いできないしー。

そのうち電気代に跳ね返ってくるんじゃないの? 
今のうちに日本みたいに電気の対策しておかないといけないんじゃないの???

今日の教訓 どうするのアメリカ????

過去のブログ
高い? それとも安い? (2007年時点でのイラク戦争のお値段)

Comments

F Fries said…
どうも本題から逸れますが、IMFのスケベオヤジのフランスでの位置というのは、今回の事件で初めて名前を知ったようなわたしのような素人が思うのとは格段の差のようです。言わばクxxトン氏が海外でスケベオヤジ振りを発揮して、わいせつ行為で逮捕され、その上、並のチンピラと同じ扱いで手錠をかけられブタ箱に放り込まれたというようなもののようです。
Kay said…
なるほど。フランスとしては、どっちが一番問題なのでしょうねえ。でしょうねえ。
1.スケベオヤジぶりを発揮したこと。
2.並のチンピラと同じ扱いで手錠をかけられブタ箱に彫り込まれたこと。

アメリカでは、スケベオヤジぶりを発揮したことかもしれませんが、フランス人からしたら並のチンピラ扱いを受けたことも問題かもしれません。私の同僚のフランス人は「クリントン大統領に愛人がいるのがなぜ問題?(仕事ちゃんと出来てたら、私生活なんてどうでもいいじゃん)」とアメリカ人に聞いてましたから。それとも「ホテルの部屋掃除婦なんかに手を出してマヌケにも捕まったこと」かしら? あまりに出来すぎたストーリーなので、政敵の策略なんじゃないかと思ったりもします。。。

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