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ホームパーティに持っていくもの

アメリカのホームパーティをするのにそんなにたくさん食事をだして、ホストはなんて大変なんだろうかと思うが、実は持ち込みパーティーだったのだ。 「七面鳥もあるし、ワインもAppetizer(前菜)もパイもあるからねー」という話だったのだが、まあ何か持っていったほうがいいかもと思って、 Sushi作っていったらちゃんと喜んでくれた。「こんなにいっぱい持ってきてもらっても困るよー」と言われたので、「大丈夫、あまったらもって帰るか ら」と言ったら納得していた。他の人も、マフィン、ケーキが数種類といろいろ。 その一方、食べ物があるという話で招待されたのに、何か食べ物を持っていくのは失礼という話もある。(ひょっとして失礼だったかしら?????? でも合計20人ぐらい来ていたのでまあいいか) ドイツで身につけたところによると、 1.「ホームパーティってどんなの? 何人ぐらい来るの? 何か持っていったほうがいい?」と聞く。すると「えーと、何かデザート持ってきて」とか、「パ ンないからフランスパン3本ぐらい買ってきて」とか「ワイン持ってきて」、「Sushi持ってきて」とか言われる。 2.食べ物が出ることがわかっているときは、ワインを一本もって行く。 アメリカの方法はどうやら、 3.食べ物も飲み物も十分ありそうなときは、簡単なプレゼントを持っていく。 という選択肢もあるようだ。 ドイツのホームパーティは全部持ち込み式(ホストは飲み物と、料理数種類を用意する)だったので、こんな感じでよかったが、アメリカのホームパーティは初めてだったので、これが全部通用するかどうかは知らない。 今日の教訓 ホームパーティに招待されたときは、何か持っていくほうがいいかも。

クリスマスパーティ

25日、アメリカのクリスマスパーティに招待された。友人の研究室の人が、自宅で行った。つまりホームパーティである。 アメリカといい、ドイツといい、クリスマスは日本の正月のようなもので、実家に帰って家族と一緒にすごすのが普通だ。しかしクリスマスパーティもある。 ひょっとしたら実家が遠すぎる人たちのものかもしれない。 なぜなら、ホストはカナダに住んでたポーランド出身の人。集まった人たちは、ブラジル人、カタルニア人、フランス人、フィリピン人、中国人、日本人。 行ったら、コートあずかって上に持ってくし、というついでにHome Tourをする。家の中をみんなに見せたりするのである。「こっちが私たちのベッドルーム。こっちが子供部屋」という風に。 そして「ビール飲む? ワイン飲む?」と聞かれ、私はドイツビールをもらった。"Life is too short to drink cheap beer (人生は安いビールを飲むには短すぎる)"と英語で書いてあった。変なの。 オードブルを食べながらホストの子供のためにクリスマス・ソングは各国の言語で歌った。他の人はハミングしていた。 その後テーブルにつき、みんなお皿の上に置いてあった小さなプレゼントをあけて、Turkey(七面鳥)を食べて、ワインを飲んで、みんなで楽しくしゃ べった。七面鳥のほかにもいろいろある。 その後デザート各種。 満腹になったら、子供のおもちゃまで持ってきて、さらにしゃべるしゃべる。 その後リビングルームに移ってさらにしゃべる。 すると突然バチッという音がして、真っ暗になった。 しかも直後に消防車とパトカー、電気屋が登場。 なんでも私のつたない英語力で理解したところによると、アメリカ人はクリスマスに電飾で家の周りを飾り付けるので、電気の使いすぎにより、電線が溶けてし まい、道路に垂れたそうだ。 その前に誰かが気づいたので(何をどう気づいたのかは私の英語力では無理)、消防とかに連絡したそうだ。 真っ暗になってしまったので、キャンドルに火をつけて「びっくりしたねー」とさらにしゃべるしゃべる。そして、お開き。 18時パーティ始まり24時お開き。 参考までにドイツのホームパーティ始まりは20時お開き2時。

推薦状

ポスドクの職探しをするときに、必ず「推薦状をボスからもらって送ってくれ」と相手側に言われる。 日本にいるときは推薦状というものがどういうものだか全然わかっていなかったのだが、これは案外大切なものであることが最近わかった。 雇うほうの立場に立って見よう。たとえばあなたがドイツの教授だとする。 「どこの馬の骨ともしれない日本人」を雇うだけの決心はどこでする? それは、元のボス(つまり日本の私の教授)に「こいつはポスドクとして使えるか? 給料払うだけ役に立つか?」と聞くことである。それが推薦状である。 そして、藤原正彦の「若き数学者のアメリカ」 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410124801X/250-4201507-8814624 にも同じようなことが書いてあった。親がドイツに持ってきた本を読んで納得した。 業界は非常に狭いので、もし嘘っぱちの推薦状「こいつはすごく使えるやつだ」と書いて、その人が実際役に立たなかった場合、情報は流れ、そのボスの研究室 の出身者はそれ以降雇ってもらえなくなる。 したがって、ボスはかなり正直に書くらしい。 もちろん現在のボスと大喧嘩中という人も無きにしも非ずなので、そういう場合は他の人からもらう。 ドイツのボスは2通欲しいと連絡してきたので、修士課程博士課程の指導教官と、学士の時の研究室の教授にもらった。 イギリスの研究室を就職活動したときは、3人の人から欲しいと連絡してきたので、ドイツのボス、日本の教授までは考えたが、3人目に困った。 そこで、企業に引き抜かれてしまったが、それまでよくかわいがってくれたドイツのグループリーダー(日本で言うところの助教授クラスの人。アメリカで言う ところのPI)にしようと決めつつ、ドイツのボスに「3人目誰にしたらいい?」と聞いたら、同じ意見だった。その元グループリーダーは喜んで書いてくれ た。残念なことに落っこちてしまった。 日本の教授は、「推薦状を送ったらそこに就職決定という意味になる」ということで、一通だけくれた。 ドイツのボスは、聞いたところ「3通まで相手の名前つきのをあげよう。あとは、"To whom it may concern(関係者各位殿)"をあげよう。それはどこに何通でもおくって...

ATM (Automatic teller machine)

この前研究室の人が私のところへ来て言った。 「ATMでお金を自分の口座に入れようと思ったのだけれど、あなたの怖い話を思い出して、やめたの」 そう、アメリカの銀行のATMは怖いのだ! 私はドイツに銀行口座を持っている。 だが、ユーロ外貨預金でもしない限り、アメリカ、ドイツ、日本に口座を持っていることは単に頭がこんがらがる原因になるので、ドイツからアメリカの銀行に お金を転送し、ドイツの口座を閉めようと思った。いろいろ検討した結果、一番いい方法はドイツの銀行カードを使ってお金をこっちの銀行でおろすことだっ た。手数料タダなのである。逆にこの方法がアダとなったのだが。 私のドイツのキャッシュカードの一日の限界は1000ユーロ(約14万円)なので、1000ドル(約12万円)ずつ引き出していた。 もちろんアメリカは危険な国なので、1000ドルもってふらふらしてたら、いつ狙われるかもしれない。 しかし窓口にいつも持っていくのも面倒くさい。大体研究者は銀行の開いている時間には働いているし(土曜日は寝ている)、研究室から銀行は遠いのだ。 銀行のお姉さんが、ATMによるお金の入れ方を教えてくれた。(別に私が入れ方を教えてといったわけではない。そんなものは教えてくれなかったらよかった のにと思う。) まず、Deposit(預金)の紙を書く。チェックブックの後ろについている物も同じ。ここに自分の口座番号。入れた日付などを書く。 現金を数える。 封筒にその紙と、現金やチェックを入れる。 封筒の封をする。 ATMにカードをいれ、Make a depositというボタンを押すと、「いくら入れるか?」と聞いてくるので、数字をいれる。すると下の入り口が開くので、そこに封筒を入れる。 領収書をもらって、終わり。 大抵この方法でうまくいったので、毎回1000ドルずつ転送した。 ある日オンラインバンキングでチェックすると、そのうちの一つが1000ドル入れたはずなのに100ドルしか入っていない。900ドルがどこかに消えたのである。ちゃんと入れたのに、消えてしまったのである。 ご丁寧にも日本人友人はインターネット上から、同じ方法で6000ドル取られてしまった人の話を探してくる。 つまり、私だけでなく、そういう話があるのである。 相当腹が立ったので、銀行の窓口に...

これがアメリカ式 その4 (返ってきた150ドル)

「これがアメリカ式 その3」の続き 今回はとってもうれしいお知らせ。 今日ポストの中に入っている封筒を開けてみたら、150ドルのチェックが入っていた。 うお!  本当にくれた! 頑張るもんだ! Rebate formを送った時の文章が良かったからか? 実は「時期がずれていたのだから、私のは対象外だというのは知っているけど、たった2日で150ドルの違いは納得いかないし、雪の日にわざわざバスを二つ 乗り継いで、このRebate form取りに行ったんだから、お金頂戴」と書いた。 おそらく文面から「くれなかったら、二度とお店で買わない!」という雰囲気も取れたのだろう。 現在同じようなRebate formのもう少し難解なやつを持っているのだが、これはたぶん頑張るだけの意味があるのかもしれない。 今日の教訓 押しの弱い日本人といえども、アメリカ人を押してみる価値はある。

おそるべき歯科保険

前に書いたとおり、私はアメリカで歯の治療中である。 歯の神経を抜いて、クラウン(歯のかぶせ物)をつけることになっている。 治療費はだいたいいくらか聞いているが、毎回増加したりしているので、はっきりあきらめている。 歯の治療がすんだ後、隣の研究室の女の子に「今歯の治療中なんだよ。クラウンつけるの」と言ったら「それって、すごく歯が悪いんだね」と言われた。 私「そう。でも親不知抜くよりは安いんじゃないかな。私の友人親不知抜かなくっちゃいけないんだよ」 友達「ハーバード大学はうちよりも歯科保険がいいんだよ。もっとカバーしてくれる」 なにーーーー!!!!!!!! ハーバードはうちよりも保険がいいのか。 ぶーぶー怒ってる私に向かってその友達は言った。 「ほんとは私も歯医者に行かなくっちゃいけないんだけれどね。この前の夏保険に加入したばっかりだから、治療あんまりできないの。」 私「ん?どういうこと?」 友達「ここの保険悪いから、個人の保険入ってるの」 私「んー。よさそう。いくら払ってるの?」 友達「月47ドル」 私「は? 月47ドル!!!!」 友達「そう。月47ドル払ってるの。歯科保険なんて歯が悪くなってから加入する人が多いからさ、最初の半年ぐらいはレントゲンとかそういう簡単なものだ け。次の半年間はちょっとした治療はできるけど、本格的な治療は1年経ってからなの。だからそれを待ってるの」 月47ドル(約5000円)ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!! 年間564ドル。それって6万円越すよ! 一体何を治療するの! しかも今から加入しても一年後アメリカにいないかも、私の場合。 と思った日本人だった。 参考までに、私の歯科保険は月8ドルという、なんだそりゃ(?)な金額だ。 だからあまりカバー出来てないのかもしれないが。 今日の教訓1 やっぱり歯は全部なおしてからアメリカに来ましょう。 今日の教訓2 歯科保険には注意しましょう。

ヤンキー スワップ

クリスマスの時期になった。 この時期になると、ドイツの研究室もアメリカの研究室もクリスマスパーティをする。 今回はアメリカの場合。 隣の研究室のクリスマスパーティにお邪魔して、ランチを食べた。 そして、その後クリスマスプレゼントの交換だった。10ドルのクリスマスプレゼントを一人一つずつ持ってくる。10ドルということになっている(大半学生だし)。もちろんきれいに(?)包装されている。 だが、アメリカ人は単なるプレゼント交換をしなかった。ゲームでプレゼントを交換するのである。 その名も、ヤンキー・スワップ( Yankee Swap )! なんともかんともアメリカらしい名前である。 そして、内容も非常にアメリカらしかった。 皆くじを引いた。くじにはプレゼントの数だけ番号が書いてある。 1番を当てた人は、最初にプレゼントを選んで、みんなの前で開けて、「こんなのを私はもらいました」という感じで皆に見せた。 2番目を当てた人は、次にプレゼントを選んで、みんなの前で開けて、「こんなのを私は手に入れました」という感じで皆に見せた。 ここからが重要。 この2番目の人は、自分のプレゼントが気に入ればそのままもらってよい。しかし気に食わなかったら、1番目の人と交換できるのである。 そして3番目の人が次にプレゼントを選んで開けて、皆に見せて、気に入ればそのままもらってよい。しかし気に食わなかったら前の人の物、つまり1番目2番目の人の物と交換できる。 4番目、5番目と続き、最後まで一人ずつプレゼントを開けて、気に食わなければ前の人がもらったものと交換できるのである。 かわいそうなのは1番目の人である。しかしちゃんとルールがある。1番目の人は誰とも交換することができなかったので、最後までプレゼントが全部開けられ た後、プレゼントを交換する権利がある。 したがって1番目の人が一番トク。 したがって2番目の人が一番損。 この不公平さが見事。 苦労して買ってきたものや、適当に買ってきたものなどいろいろある。自分が気に入ったらそのまま「これにするわ」と言い。気に食わなかったら「ごめん、私 それが欲しいの」と言って嫌がる人から取っていく。人気商品は何度も何度も持ち主が代わっていた。 教授も秘書さんもポスドクも学生も大騒ぎ。 たかが10ドル(約1200円...