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引越ごときで911

最近集中力が続かないので、どうしたもんかと思いきや、島岡さんのブログ 「体力・集中力・生産性」 を見て納得しました。 体力がないようです。運動しなくちゃ。 さて、もうひとつ引越ネタがあったのを思い出しました。 私の引越は訳あって2日間にわたってしまいましたが、その初日30日のことです。4-6時に来るはずだった引越屋が来ません。電話してもオフィスの営業時間は5時までと留守電話が言っています。これはてっきり引越屋が忘れてしまったもんだと思い込んでいました。アメリカでありそうな話ですから。 ところが引越屋夜7時45分に登場、しかもものすごく大きいトラックで登場です。Parking permit(駐車許可証)を取っていたところに車が入ってしまったらしく「どけてくれ」とのことです。夜9時まで取っていたparking permitですが、普通の人ならもう引越終わったもんだと思って車停めちゃいますね。 「どうすればいいんだ」と引越屋に聞いたところ、 "Call 911" (911に電話しろ) 一瞬我が耳を疑いました。911とは、日本にあたる110と119が一緒になったものです。要するに緊急で警察か救急車を呼ぶときに使う番号です。 ポルシェの番号 ということで、覚えやすいです。 それにかけろと? 半信半疑で911に電話をかけました。すぐ人が出て、 "Emergency?" (緊急か?) と訊かれたので、「いや、緊急じゃないんだけれど、駐車許可証を取っているところに車が停まっているのでどけて欲しい」と説明。 「ボストンか?」と訊かれたので、「そう」と答えたらボストン担当の人につなげてくれました。 もう一度"Emergency?"と訊かれたので、「いや、緊急じゃないんだけれど、駐車許可証を取っているところに車が停まっているのでどけて欲しい」と説明。 「なぜ今頃電話かけてくるの?(もう遅いじゃん!)」 と聞かれたので、 「だって、私の引越屋が今頃来たんだもの!」と反論しました。 「わかった。誰かよこすから待っててね」と言われて電話を切りました。 警察から電話が来ました。もう一度説明。 しばらくしてパトカーが来ました。音は鳴らしていませんが、ライトはピカピカしてます。ハンサムな警察官登場です。(ハンサムな警察官、ボストン来て始めて

アメリカの部屋について、もんくもんく

無事引越しました。 ブログを書いておかないと、ブログ見ている親が心配します。なんたってインターネットがまだつながってないし。 えーと、今度住んでいるところはコンシェルジュ(門番?)のいる、昔ホテルだったアパートです。ロビーには結構おしゃれな椅子とかがあり、エレベーターの前には花が生けられていたりします。廊下も時代を経た趣きみたいなもんがあります。 バスルームの壁は大理石だったりします。 かっこよく聞こえるでしょ。はたから見るととってもおしゃれな感じです。 では今から落とします。(関西人ではないが大学9年間で関西人のトークというかオチを身に付け、ドイツでさらに磨きこんだ私) 部屋に入って夜気づいたこと。 隣の部屋の音が聞こえます! もう片一方は全く聞こえないですが。 あーーー。 昔大きい部屋だったのを区切って二つにしたようです。だから片一方は多少の音では全く聞こえないが、もう片一方はかなり聞こえるという感じです。 不覚でした。ここはアメリカでした。。。。。。やられました。 ま、私も壁の向こうの人もそんなにうるさそうではないし、お互い様ということでいいでしょう。たぶん日本語わからないだろうし。。。。  夜2時まで宴会とか出来なさそうですが。。。。。(するのか?) 隣の音の問題は、引越二日目でもう慣れました。 ですが、アメリカでは見かけで判断してはいけません。 ドイツの壁は分厚くって良かったです。ひとつのアパートを4人でシェアしていたのですが、ほとんど聞こえませんでした。 隣の部屋の女の子がインフルエンザで夜中咳をしていたらしいのですが、そんな音は全く聞こえませんでした。次の日「全然聞こえなかったの?」とびっくりされるぐらい。 上の音も「ひょっとして掃除機かけてるのかしらーーー??」というぐらいの音? 歩いたぐらいでギシギシいったりしません。 ヒーティングもうるさくないです。 なんでアメリカのヒーティングがうるさいのか、私には理解不明です。 ドイツの壁がどのくらい分厚いかを言うには、こんな感じですかね。 よく出窓のある日本の家がありますが、日本の出窓は本当に外に出ています。 窓際に植物とかをおけるのでおしゃれですが、台風の時はどうするのだろうというのが私の個人的な意見です。 ドイツの窓は出窓みたいに窓のところに植物やらなんやら置けますが、別に出窓ではありません。 壁が30

優秀な研究者は、優秀なエンターテイメンターでもある

今日は例のセミナーの日だった。つまり Dr. Abul Abbas がセミナーに来たのだった。 うちの大ボスは本当にスピーカー(講演者)の紹介の時に、「彼は YouTube でも有名なの!」と言い、ダンボール箱を持ってきて、「ここにね、箱があるからね。いつでも使ってね」と言った。 Dr. Abbas 「いやー、うちの医学部生がねー」と話を始め、「あれはパロディーなんだけれど、その元ネタはねーーーーーー」と言って渋り(渋るような元ネタなのである)、「 Abul in a box なんだよ」と言った。 すかさず誰から「違うし!」と突っ込み。 Dr. Abbas 「さては見たね」と返事。 Dr. Abbas さらに、「 YouTube のヒット数は、私の citation 数(発表した論文が他の論文に引用された回数のこと)全部合わせたのよりも多いんだよ。 Depressing (落ち込むよ)」と言っていた。 セミナーはそれで笑いと共に始まって、無事終わった。 さすがである。 仕掛ける大ボスも大ボスだが、受ける Dr. Abbas もすごい。さすがである。 なんでも昔共同研究をした仲らしいのでそういうことが出来るのだが。大ボス「年月を数えるのが嫌になるほど昔から知っている」と言っていたし。 今日の教訓 せっかく研究するのなら、楽しくやろうよ。

引越であれやこれや、なんやかんや

引越するので、ごたごたごたごたごたしてます。 ドイツからこっちへ来るときにダンボール箱を1つなくしてからは、出来るだけ物を買わないようにしているのですが(物欲が無くなった。だって、買ってもなくなるし。海を越えて引っ越すとき大変だし)、それでも物がたくさん増えてきたりしてます。 今日はParking permit(駐車許可証)をもらいに行った話。 引っ越すときには、厳密に言うと(適当にする人もいますが)、Parking Permitがいります。 適当にやっちゃえ。。。と思っていましたが、悪い予感がして RedSoxのスケジュール を見ました。 ぬぬぬ。やっぱり7時から試合。 球場のあるFenwayに住んでいるので、試合前は住民でないのに車を路上に駐車してしまう人が結構います。 レッカー車が来て、がんがん運んでいってしまうのです。 引越し用の車が自分の荷物ごとレッカー車に運ばれていってしまうのを考えると嫌になったので、ちゃんと駐車許可証をもらうことにしました。 やること。 1.駐車許可証は48時間前に貼らなければいけません。 2.引越し業者に連絡して、Parking Permitは必要だと思うけれど、どうやって手に入れたらいいかを聞きます。業者がやってくれる場合もあります。 3.うちの業者の場合は、メールでAuthorization(委任状みたいなもの?)を送ってくれました。これは絶対必要です。 4.それを持ってBoston City Hall(市役所)の Boston Public Works Department に行きます。 5.行くときはCheck bookも持って行きます。現金もクレジットカードも受け付けません。 6.7階の721号室に行って、座って待ちます。 7.呼ばれたら書類を持って駐車許可証をもらいます。Checkで料金を払います。 8.別の部屋715号室に行って、Occupancy permitをしてもらいます。Checkで料金をはらいます。 9.48時間前に、引越場所の前の木か電柱に貼り付けます。  もらった許可証をラボに持って行って見せたら、医学部生に「俺、それ貼り付けたけれど、それでも車が駐車したんだ。だからレッカー車呼んで運んでもらった」と言われました。 イタリア人は、お金がかかることを聞いてから「何事でもお金だよね。でもアメリカはまだお金で解

クラシック・ミーハーセット終了

Celebrity Series の最後のコンサートが今日あった。 フランス国立管弦楽団 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番 チャイコフスキー 交響曲第5番 いきなり脱線するが、ミーハーセット第3号であるアカデミー室内管弦楽団の時は Google Calender に日付を間違えて入れてしまい、実験を入れてしまった。2時間前に発覚。 迷った挙句、実験を優先。たまたま隣にいたボスを相手に大騒ぎをした。 別にボスに命じられてやった実験ではないので、ボスに文句を言っても仕方が無いのだが。 ボスは「あのオーケストラは最近イマイチだと聞いたよ」という、本当なのか嘘なのか謎の慰めをしてくれた。 いいボスである。 実験は優先したのに結果はイマイチ。Life is hard. (人生は困難だ)ではなく、Science is hard. (科学は困難だ)なのであった。 話を元に戻して、今日は無事行ってきた。 宣伝がきちんとされていないのか、結構席が空いていたので、いい場所に移動。 しかも、ボストン交響楽団を聴きに行った時と違って、周りの人の言語が違うのであった。あれはどこの言葉? この前もそうだったし。 一曲目のベートーヴェンでいきなり寝てしまった。 いや、今引越の準備で忙しくて疲れてたのよ。 ベートーヴェンがモーツァルトの影響を大いに受けている感じの曲である。 その後チャイコフスキーはちゃんと起きていた。8年ぐらいぶりに聴いた気がする。  なんつーか、やっぱりボストン交響楽団よりも切れ味が違う気がする。 でも、ベルリンフィルハーモニーや、ロイヤル・コンセルトヘボウのほうが良かったのであった。(と勝手に思っていた) これで、贅沢なミーハーセットは終わり!  次はどうしようかしら??? やっぱ、ミュンヘンに里帰りして、その辺のをごそーーーっと聴いてこようかしら。  今日の教訓 やっぱヨーロッパですよ、ヨーロッパ。 過去のブログ ・ クラシック・ミーハーセット ・ 最高の贅沢をお安く  ドイツにいた時に行ったコンサート・オペラの話 ・ ベルリンフィルを生まれて初めて聴いた感想  ミーハーセット第1号 ・ Royal Concertgebouw OrchestraとMariss Jansons  ミーハーセット第2号