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山中先生ノーベル賞受賞

シンシナティ行っていた時にラジオで山中先生がノーベル賞を受賞した話をきいた。  その後、山中先生がアメリカから日本に帰国した時に、いかに待遇が違いすぎてひどすぎてびっくりしたかを、親からこんこんと教えられた。マウスの世話まで自分でしていたらしい。 私マウスの世話したことないから! 試薬注文はやったことがあって、ブーブー文句言っていたけど! 山中先生、大切にしないと日本からでちゃうで!  さて山中先生、発想がアメリカ的なので、3月には寄付を募るため、京都マラソンで完走したらしい。うちの親は「変わってるわねー」と言っていたが、こっちでは結構普通である。うちも全身性エリテマトーデス(私の研究している病気)のためにボストンで歩く会とかを財団が行って、私が「全身性エリテマトーデスのために歩くから、寄付して」と、私の周りの人に言うのである。 ボストンマラソンも出場するときは、制限タイムを切るか、あるいは結構かなりの寄付を周りの人から募って、参加資格を取得するのである。なので、まず制限タイム切った組が出発し、その後寄付募ってはれてゼッケン獲得した人達が、走る。大抵ガンとか難病とか、そういう寄付である。ということで、山中先生がマラソン完走して寄付を募ったのは別に不思議ではないのである。おもしろいけどね。 その寄付のウェブサイト、まだ閉じてないらしく、なんとまだ寄付できるらしい。 山中先生の研究を応援し、日本国外流出を心配する人は、ぜひともこちらへどうぞ! 今日の教訓 「私もマラソン出場して寄付募ろうかなー」と親に言ったら、「あんたフルマラソン走れるの?」と聞かれた。無理かもね。

カロリー制限で長生きできる?

ひさびさに「うちの親」登場、というよりは今回は親がネタ。 結構前にうちの親が「最近カロリー制限しているのよ。なんでもカロリーを何%か(忘れた)制限すると、健康で長生きできるらしいのよ」と言っていた。 日本に住んでる日本人女性で、長崎で魚食べてる人がカロリー制限して長生き? 一体どんだけ生きるつもりやねん! ただでさえ日本人女性は長寿やのに、 ガリバー旅行記 に出てくる「 死なない人間 」みたいでこわいやんけー!  ちなみに読んだ事無い人にネタばれすると、ガリバーがある町だったか島だったかに行ったら、そこには死なない人間がいるということだった。ガリバーが「素晴らしいじゃん」と言ったら、住人、「いやいや、そんなことは無いですよ」との返事。 彼らは死なない。 しかし、年を取らないわけではない! しかも、定年(?)になったら財産を子孫に譲らないといけない! しかも、ボケる! しかも、性格のいやーな所が全部でてくる。しかも年を取るごとにすごみが増してくる。 しかも、100年ごとぐらいに言語がビミョーに変わるので、世代が変わると言葉が通じない! うーむ。ジョナサン・スウィフト、人をよーくみとる。その頃にそんな風に年を取る人がいたかどうかは知らないが、今後の日本とかそういう風になりそうである。ガリバー旅行記を読んで以来、私の「長寿」のイメージはこんな感じであった。うちの親が120歳とか150歳とかになって、こうなったらどうするー。ちなみにガリバー旅行記にはラピュタの話もあって、やっぱり城が空中に浮かんでいるのであった。 さて、話を元に戻して。 そのカロリー制限は長寿になってお肌もつやつやになるらしいとのことだったが、この前Natureに記事があった。 Ageing: Mixed results for dieting monkeys (Nature) 記事によると、カロリー制限お猿さんとカロリー普通お猿さんで比較実験をして27年(!)たったが、今のところ差はなし。差があるという結果もあるが、差が無いという結果もあり。記事にはやせたお猿と普通サイズのお猿さんの写真がある じゃ、うちの親はなんのためにカロリー制限? それにしても、「腹が減っては戦はできん」の言葉通り、私の場合「腹が減っては仕事ができん」なのだが、カロリー制限してみた人の

シンシナティ その2

さて次の日(Columbus day)は、シンシナティは平日であるが、友達が休みを取ってくれた。朝から子供をdaycare(保育園みたいなやつ)に預け、なぜかDunkin' Donuts(ダンキンドーナツはボストンが本拠地)に行って朝ご飯を買い、いざ出発! 目的地は車で走って1時間半ぐらいのDayton(デイトンと読む)にある National museum of the U.S. Airforce である。なんでそんなところまで車で走って行ったかというと、そこには長崎に原爆を落としたB29があるのである! 長崎出身の親を持つからには、ちょっと見とかんと! ということで、「そんな長い距離を走った事無い」という友達に無理をお願いして、連れて行ってもらった。博物館につく直前に「月曜日だから博物館はお休みなのでは!」という話になり、「休みだったらアウトレットまで戻ってショッピングに行こう!」ってな話になった。 が、残念ながら(?)博物館は休みではなかった。入場料タダ。 ちなみにデイトンはライト兄弟がいたところらしい。博物館はそのライト兄弟から始まって、第一次世界大戦、大戦の間、第二次世界大戦、朝鮮戦争、冷戦、その後ロケット(+宇宙)という構成になっている。布と木で出来ているような小さな飛行機から始まって、それが鉄製になり、大型化し、姿がシャープになっていき、最後のアポロ計画のコックピットとか衛生打ち上げるロケットとかがあった。要するに、戦争で飛行機の開発が加速したようなもんである。たしかに、気球船と飛行機では話が違うわな。それが結局月に行くとか火星になんか飛ばしてみたりという成果につながったのである。スペースシャトルもやっぱり冷戦中の話だしね。 生物系女子二人で行ったので、飛行機に対する情熱もなく、広い施設内をうろうろし「その原爆落とした飛行機はどこなん?」、「第二次世界大戦が終わった頃だから、この区画の最後のほうじゃないの?」とかいいながら探していたら、あったあった。B29!ちゃんと長崎に原爆落とした飛行機という表示あり。証拠写真を撮ったが、アジア人の少ないアメリカのど真ん中、アジア人が長崎に原爆落としたB29の写真撮っていたら、日本人てまるわかり、なんか話かけられたらどうしよーと思って、頭の中で対策を練った(笑)。誰も話かけてこなかったが!

シンシナティ その1

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ここ数年私のボストンの友達が数名faculty position(教官職?)を取ってシンシナティに移動してしまった。なので、シンシナティに遊びに行ったのであった。Columbus dayの三連休のことである。シンシナティではColumbus dayは休みではないらしい、ガーン!ついでに直行便があるのを知らず、フィラデルフィア経由で行った。後で言われてまたガーン! いつも思うが、アメリカの空港のご飯はあんまり美味しくない。パイロットとかフライトアテンダントがフードコート(って、日本語でなんて言えばいいのかしら?)でご飯を食べているのを見ると、「これ毎日食べるんかー!フライトアテンダント(スチュワーデス)にならなくって良かったー!」と思うのである。ヨーロッパ便専門ならともかく、アメリカ便専門だったら最悪。 もっともスチュワーデスになるには美貌と英語力が必要だが。しかもサービス精神も必要。 さて、シンシナティでは友人の一人が空港まで迎えに来てくれて、その後「シンシナティに来たらこれは絶対食べないといけません」というCincinnati chili(シンシナティチリ)を食べに行った。 スパゲッティーの上にチリが乗っていて、その上にチーズが乗っている。食べる直前に「スバゲッティーはものすごくフニャフニャなので、そのつもりで」と念を押された。6ドル(←やすー) その後その友人のうちに遊びに行った。さすがボストンと違って家が広い!この広さの家をボストンで買ったら大変!シンシナティー、経済的には大丈夫なのか、高速道路の隣の芝生も手入れが行き届いてふさふさである。なんでも同僚によるとP&Gの本拠地だそうである。P&Gは歯磨き粉とプリングルスの会社ね。ちなみにうちのボスによるとRepublican(共和党)半分、Democrat(民主党)半分だそうな。front yard(家の前の庭)にRomneyをサポートする旗とか立ててる家が結構あって、びっくりした!夕方別の友人家族のうちに行ってバーベキュー。デデンとしたお肉をバーベキューで食べて、他の友人も来て飲んだくれてそのまま泊めてもらう。 さて、次の日(日曜日)は小さい子供もいるので川向こうの水族館に行った。陸の真ん中に淡水魚と海水魚の水族館である。どうやって海水維持しているのかは不明である。塩入れてるとか??? 巨

The Perfect Storm

という映画を見た。 ジョージ・クルーニーが出てる映画。 ここからはいきなりネタばれですので、映画みたい人は読まないように。ま、12年前の映画だけどね。 ボストンの北のほうにあるグロースターという町から、カジキマグロ漁船がニューファンドランド島近くのGrand Bankまで魚を探しに行き、不漁だったのでさらなる Flemish Cap というところまで行き大漁、その帰りに大嵐にあって沈没したという話である。映画は 1991年の嵐 の事実に基づくフィクションである。なんでもハリケーン(南からの嵐)とカナダから降りて来た寒気による嵐の二つがぶつかるど真ん中を通ろうとして沈没。。。。なのであった。時期はハロウィーンの頃だから、10月下旬である。 去年もハロウィーンにいきなりどっちゃり雪が降ってびっくりしたわ 。 またもや新田次郎の「 八甲田山 死の彷徨 」を思い出してしまった。切羽詰まってる上司には気をつけよう。 そして機器のメンテナンスはすべしー。カジキマグロ大漁の後製氷機がぶっこわれ、ハリケーン来ているのを承知していたけど、待っていたらカジキマグロが全部ダメになるので、やむなくgloucesterに帰ろうする。ああ考えるだけでも大変。 その後Faxが壊れてお天気図が見れなく、嵐と嵐の衝突するところを直進。ああー! っていう、フィクションなので、実際のところはどうだったかは不明なのであったが、普通ハリケーンの来ているときも漁にいくものかしらね?? 私は漁師ではないので知らないけど、嵐とか大吹雪とかの時は家にいることにしている。日本人だし。 今日の教訓 機器のメンテナンスは大切。 過去のブログ ・ 上がバカだと、下はえらい目に遭う