島岡さんが本を出した
ボストンにいる友人が私のブログを発見したらしく、メールをくれた。なんとブログを製本して金額が13,887円 でも買ってくれるらしい。。。。。 このおバカなブログを本にして売ってくれるという出版社があれば、いつでも受け付けますー!でも売れないんじゃ。。。。。。
本題に入って。
私がいつも尊敬している島岡さんがプロフェッショナル根性論を「やるべきことが見えてくる研究者の仕事術」という本にしたらしい。日本の本を輸入するのは大変なので、今プロ研でまとめて購入を検討中。日本の大学生協みたいに「何冊まとめて買ったら何%割引」とかあればいいのに。。。。
本を読まないうちから、ブログでの書評を読んでしまった。
404 Blog Not Foundの「プロフェッショナル根性論 - 書評 - 研究者の仕事術」より引用。
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研究者の運命は、まるで蝉の一生のようではないか。わずか一週間のために、7年も17年も土の中。いや、蝉はそれでも一週間程度は鳴いていられる。アブストラクトが人の目に触れるのは、わずか数秒ではないか。
「そんな人生いやだ」という人は、本書はおよびでない。その数秒のために数年も数十年も土の中にいる覚悟がある者を、研究者と呼ぶ。それは科学の世界に多いけれども、科学の世界に限った話ではない。
しかし覚悟だけでは数日は保っても、数年はおろか数ヶ月も保たない。それを保ち続けるにはどうしたらよいか。それが、「プロフェッショナル根性論」なのだ。
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このたとえはぴったりすぎる!
うちら(研究者)はセミだ。 ミーンミーンミーン。
研究が完成するまで土の中でじーーっとしているわけ。
(ぜんぜん本文と関係ないが、ボストンにもミュンヘンにもセミはいない)
夜に実験をしていて「なんでこんなこと私はしてるんだー????」と思ったり、ボスとか隣のラボのボスがいつもいつも忙しく仕事をしているのを見て「なぜ私はPIになりたいんだろう?」と思ったりもするが。
研究者なんだからしょうがない。
ちなみに私の研究モチベーションはアブストラクトとして消費される喜びの一瞬ではなくって、現象を発見した一瞬で維持されている。ドイツでボスの1人と実験結果についてディスカッションしていたときに、彼は「すごい発見するとね。さらに実験したりグラント(研究費の申請書)書いたり論文書いたりするパワーがまた沸いて来るんだよ。 その発見の喜びのためにまた数年頑張れるんだよ。」といった風なことを言っていた。 非常に納得である。
だから夜にLSRII(フローサイトメトリーの一種)を使った後、家に帰ればいいのについついラボに戻ってFlowJo(フローサイトメトリーのデータを解析するソフト)で解析してしまったりするのは、とっても面白い結果が待ってるかもしれないからである。待っていないときもあるが。
しかもNature(自然)は、こっちが「じゃ、こういう仕組みになっている違いない!」と考えて、それに対して綿密な実験デザインをすると、実験結果としてきちんと反応してくれるものである。「そうだよ」とか「全然違うし」とか。下手な実験デザインをすると、結局YesかNoか、どっちだかわからんということもあるのでご注意あれ。
そういうことで、私としてはおとなしく土の中でじーーっと研究させてくれれば非常に結構なのだが、世の中そうはいかないのであった。なぜなら、私はまだ土の中にいるのに、栄養(研究費)がなくなったら外に出る前に死んでしまうし、どこかのセミが先に土の中から出てきて鳴き出したりする(同じ研究内容で先に論文を発表される)からである。
研究費
↓
実験 (知的好奇心を満たす瞬間)
↓
論文・学会発表 (皆に認めてもらう)
↓
研究費
の絶え間ない繰り返しなのである。 「じゃ、Research Assistant Professorになって、人の下についておとなしく実験していたら?」という意見もあるだろうが、そうはいかないのである。
なんにせよ、島岡さんの本を読まないといけないと思ったのであった。読んだあとに感想文を書こうっと。今日は「研究者=セミ」という絶妙の表現についての感想文を書いたということで。
今日の教訓 この前論文出したんで、また土の中にもぐることにする。 ミーン ミーン ミーン
過去のブログ
・ブログを本にする! (ブログを本にするサービスがあって、私のブログを本にしたら1冊13,887円になる話)
本題に入って。
私がいつも尊敬している島岡さんがプロフェッショナル根性論を「やるべきことが見えてくる研究者の仕事術」という本にしたらしい。日本の本を輸入するのは大変なので、今プロ研でまとめて購入を検討中。日本の大学生協みたいに「何冊まとめて買ったら何%割引」とかあればいいのに。。。。
本を読まないうちから、ブログでの書評を読んでしまった。
404 Blog Not Foundの「プロフェッショナル根性論 - 書評 - 研究者の仕事術」より引用。
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研究者の運命は、まるで蝉の一生のようではないか。わずか一週間のために、7年も17年も土の中。いや、蝉はそれでも一週間程度は鳴いていられる。アブストラクトが人の目に触れるのは、わずか数秒ではないか。
「そんな人生いやだ」という人は、本書はおよびでない。その数秒のために数年も数十年も土の中にいる覚悟がある者を、研究者と呼ぶ。それは科学の世界に多いけれども、科学の世界に限った話ではない。
しかし覚悟だけでは数日は保っても、数年はおろか数ヶ月も保たない。それを保ち続けるにはどうしたらよいか。それが、「プロフェッショナル根性論」なのだ。
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このたとえはぴったりすぎる!
うちら(研究者)はセミだ。 ミーンミーンミーン。
研究が完成するまで土の中でじーーっとしているわけ。
(ぜんぜん本文と関係ないが、ボストンにもミュンヘンにもセミはいない)
夜に実験をしていて「なんでこんなこと私はしてるんだー????」と思ったり、ボスとか隣のラボのボスがいつもいつも忙しく仕事をしているのを見て「なぜ私はPIになりたいんだろう?」と思ったりもするが。
研究者なんだからしょうがない。
ちなみに私の研究モチベーションはアブストラクトとして消費される喜びの一瞬ではなくって、現象を発見した一瞬で維持されている。ドイツでボスの1人と実験結果についてディスカッションしていたときに、彼は「すごい発見するとね。さらに実験したりグラント(研究費の申請書)書いたり論文書いたりするパワーがまた沸いて来るんだよ。 その発見の喜びのためにまた数年頑張れるんだよ。」といった風なことを言っていた。 非常に納得である。
だから夜にLSRII(フローサイトメトリーの一種)を使った後、家に帰ればいいのについついラボに戻ってFlowJo(フローサイトメトリーのデータを解析するソフト)で解析してしまったりするのは、とっても面白い結果が待ってるかもしれないからである。待っていないときもあるが。
しかもNature(自然)は、こっちが「じゃ、こういう仕組みになっている違いない!」と考えて、それに対して綿密な実験デザインをすると、実験結果としてきちんと反応してくれるものである。「そうだよ」とか「全然違うし」とか。下手な実験デザインをすると、結局YesかNoか、どっちだかわからんということもあるのでご注意あれ。
そういうことで、私としてはおとなしく土の中でじーーっと研究させてくれれば非常に結構なのだが、世の中そうはいかないのであった。なぜなら、私はまだ土の中にいるのに、栄養(研究費)がなくなったら外に出る前に死んでしまうし、どこかのセミが先に土の中から出てきて鳴き出したりする(同じ研究内容で先に論文を発表される)からである。
研究費
↓
実験 (知的好奇心を満たす瞬間)
↓
論文・学会発表 (皆に認めてもらう)
↓
研究費
の絶え間ない繰り返しなのである。 「じゃ、Research Assistant Professorになって、人の下についておとなしく実験していたら?」という意見もあるだろうが、そうはいかないのである。
なんにせよ、島岡さんの本を読まないといけないと思ったのであった。読んだあとに感想文を書こうっと。今日は「研究者=セミ」という絶妙の表現についての感想文を書いたということで。
今日の教訓 この前論文出したんで、また土の中にもぐることにする。 ミーン ミーン ミーン
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・ブログを本にする! (ブログを本にするサービスがあって、私のブログを本にしたら1冊13,887円になる話)
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