新年の挨拶とドイツ旅行じゃなくってマンチェスター旅行
新年あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします。
さてさて、私は12月20日から31日までドイツに遊びに行っていたのであった。その最初の最初の話。
出発日の20日に、ヨーロッパは大雪で飛行機が飛ばないらしいという話をNew York Timesかなんかで読んだので、万が一のため(?)暇つぶしgoodsをいっぱい持って行った。例えば村上春樹の海辺のカフカ(Kafka on the shore)とか。
直行便は取れなかったので、フィラデルフィア経由でいった。ボストンから南へ一旦下がって、再度北上するわけである。
フィラデルフィアで飛行機の中で、荷物を積む場所が故障したとかで修理に2時間待たされる。私は寝てしまっていて、起きたらまだ空港にいたので、「あれー?」と思ったらそういうことだったらしい。パイロットが故障したことと、それから「ヨーロッパは今雪で大変だから、(悪いこと言わないから)降りたい人は今降りてください」みたいなことを言っていた。でもその時は誰も何も信じてなかったのであった。
その後飛行機は飛んだので、ご飯を食べてまた寝た。飛行機の中で寝るのは私の得意技らしい。寝れない人もいるらしい、気の毒なことである。
飛んでる途中でフランクフルトの空港が閉鎖されたことがパイロットから伝えられる。それでイギリスのマンチェスターに降りることにしたらしい。そこで給油をして、フランクフルトの空港が開くのを待ってから出発することにしたらしい。
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そういうことで、いきなりイギリスのマンチェスター空港に着陸。給油をして出発を待つこと数時間。そしたらフランクフルトの空港が、予定されている時間に開かなかった。そのうち乗っている便がキャンセルされてしまったのである。
こういうときにflight attendantにグダグダ言う人もいた。例えば「せめてドイツの空港に着陸してくれれば、電車で移動できるのに。。。」とか。パイロットの結論に対してそんなことを言ってもしょうがないのである。それでパイロットが「フライトアテンダントに質問しても、同じデータしか持ってないから一緒だよ」と放送していた。こういうストレスのたまってきている状況では、パイロットもフライトアテンダントも大変である。だが、大半の人は「しょうがないなー」と思いつつ、いろんなことをディスカッションしつつ、でもおとなしくしていた。私は休暇中なので、あんまり気にしてないのであった。「ドイツに行くことにしたら、イギリスにも行くことになった! おお!」みたいな気分である。私は旅行するときは海外旅行保険をかけていくので、そんなに大変だと思わないのである。
ちなみに私は暇な時間はPSPで遊んでいた。暇つぶしgoodsは持って行くべきである。
パイロットが言うには、ホテルを手配したので、そこに行って休んでくれとのこと。そういうことで、飛行機を降りて、入国審査して荷物受け取って。ヨーロッパコンセントは持って行ったのだが、まさかイギリスに降り立つとは思っていなかったので、イギリスコンセントを買う羽目になった。今後はコンセントは全部持って行くことにする。
その後バス5台ぐらいでホテルへ行った。乗った飛行機はA330-300で、295人乗客が乗れるとのことだから、ホテルおよびバスを手配した人相当の腕である。
この雪の中を「俺は車をレンタルしてフランクフルトまで走る!」って言っていた男性は、奥さんに「私はついて行かないわ。ホテルでゆっくり休む」と反論されていた。当然のことながら、イギリスは日本と同じ側を車が走る。この雪の中、(アメリカ人からしたら逆向きの通路を雪の中睡眠不足で走ったら大変なことになるかもしれないのになーと思っていた。(結局彼もホテルで休んだ)
さて「Bed bugのいるようなホテルだったらどうしよう」とか冗談で言っていたのだが、ついたホテルはこんなところ。
The Palace Hotel
「昔はお城だったのかも?」というようなホテルである。フロントに行くと、係の人がいて、「名前と人数書いて。じゃ、あなたの部屋は何番ね」みたいな感じで、人をさばいていった。
フロントには今後の予定も書いてある。かなり手際がよい。慣れているのか?
部屋は、天井まで4-5メートルはあろうかという部屋であった。
庶民としては、お城にとまった気分(?)である。
部屋には暖炉みたいなのもある。
だが、イギリスの洗面は謎である。お湯と水の蛇口が一緒になっていないのである。片方で手がこおり、もう片方でやけどをする仕組みになっている。水をためないといけないのである。まったく。
ホテルの階段。 歴史がある感じでしょ?
ということで、ホテルにタダで泊まり、夕食も朝食のいただいたのであった。(ポスドク、いや、インストラクターなので、タダには弱い) よく新聞とかで空港で寝ている人の写真を見るが、それに比べれば全然マシであろう。夕食を食べてる時に、ホテルの人と話していたら、なんと3つの飛行機がキャンセルになったそうである。大変なことである。
夕食の後、マンチェスターの町を観光した。マンチェスターでは21日にクリスマスマーケットが終わりのようで、店が閉まっていた。サッカーの試合もやってない。残念なことである。
さて翌日ホテルを出てバスで空港に向かった。9時頃に空港について、12時には飛行機が飛ぶということだったのだが、300人がチェックイン+その後のフライトの変更をするので、チェックインカウンターは飽和してしまって、ちっとも動かない。こんなことは、台風の次の日に中部国際空港から出国しようとした以来である。ああだこうだしているうちに時計の針は刻々と動いて行く。女の子(本職なのか、普通の乗客なのかは不明)が来て、演説した。
「聞いて。私たちの飛行機は皆が乗るまで飛ばないわ。でも12時に飛ばないと、次の飛べる時間は何時になるかわからないわ。チェックインをスムーズにするために、カウンターの人に何も質問しないで。わかった?」
その後列がスムーズに動くようになった。というか、そんなことだけでチェックインがスムーズになるのである。チケットを受け取り、セキュリティーチェックをし(これまた飽和状態)、さらに出国審査をしてから飛行機に乗った。私は飛行機のクルーは一緒の人達に違いないと思っていたら、本当に同じ人達であった。
そして乗り込んだ後、またパイロットが「フランクフルト空港に待てと言われた」と放送した。フライトアテンダントを含み皆ブーブーである。そしたらその後の放送で、どうも時差を忘れていたような話になり、(イギリスとドイツの時差は1時間)飛行機はフランクフルトへ飛んだのであった。フランクフルトの管制塔の人達も、二日分の飛行機が飛んでくるわけだから、大変なのであろう。結局30分ぐらい待った後、飛行機は飛んだ。
フランクフルトに着陸したときは、飛行機の中で拍手と歓声がわき起こった。皆ここまでくると一緒に苦労した同志みたいなものである。パイロットの「フランクフルトにやっと着きました。皆協力してくれてどうもありがとう。飛行機の乗り換えが無い人は席に残って、乗り換えをある人を先に飛行機から出してあげてください」という放送があった。こういうときは皆協力するようで、乗り換えの無い人達はちゃんと席で待っていた。パイロットは冗談で「マンチェスターへようこそ」とか放送して皆を笑わせていた。
さて、EU入国審査をしてから私のスーツケースを取りにいったのだが、1時間経っても荷物はいっこうに現れない。仕方がないので「荷物紛失しましたオフィス」へ行こうとして、歩いて行ったら全然違うところで私のスーツケースがぐるぐる回っているのを発見。他の人達にもその旨と知らせた。空港も飛行機が来すぎたのであろう。ごちゃごちゃにしてしまって大変である。
スーツケースを回収したあと、ICE(ドイツの新幹線)に乗ろうとして切符買ったら、ICEが30分遅れるとのこと。あっちで待ち、こっちで待ちである。
やっとこさICEに乗って1時間後、目的の町に着いたのであった。
ご苦労さまでしたーーー。
って書けばご苦労だったような気がするけど、どうも私はトラブルに対して耐性ができているらしく、ものすごいトラブルだと思っていなかったのであった。別に火山が爆発して1週間ぐらい飛行機が飛ばないわけではないしね。何事も経験である。
参考文献
・Travelling hopefully: Your snow stories (BBC News)
・Winter Weather Disrupts European Travel (New York Times)
今日の教訓
今年もよろしくお願いします。
さてさて、私は12月20日から31日までドイツに遊びに行っていたのであった。その最初の最初の話。
出発日の20日に、ヨーロッパは大雪で飛行機が飛ばないらしいという話をNew York Timesかなんかで読んだので、万が一のため(?)暇つぶしgoodsをいっぱい持って行った。例えば村上春樹の海辺のカフカ(Kafka on the shore)とか。
直行便は取れなかったので、フィラデルフィア経由でいった。ボストンから南へ一旦下がって、再度北上するわけである。
フィラデルフィアで飛行機の中で、荷物を積む場所が故障したとかで修理に2時間待たされる。私は寝てしまっていて、起きたらまだ空港にいたので、「あれー?」と思ったらそういうことだったらしい。パイロットが故障したことと、それから「ヨーロッパは今雪で大変だから、(悪いこと言わないから)降りたい人は今降りてください」みたいなことを言っていた。でもその時は誰も何も信じてなかったのであった。
その後飛行機は飛んだので、ご飯を食べてまた寝た。飛行機の中で寝るのは私の得意技らしい。寝れない人もいるらしい、気の毒なことである。
飛んでる途中でフランクフルトの空港が閉鎖されたことがパイロットから伝えられる。それでイギリスのマンチェスターに降りることにしたらしい。そこで給油をして、フランクフルトの空港が開くのを待ってから出発することにしたらしい。
View Larger Map
そういうことで、いきなりイギリスのマンチェスター空港に着陸。給油をして出発を待つこと数時間。そしたらフランクフルトの空港が、予定されている時間に開かなかった。そのうち乗っている便がキャンセルされてしまったのである。
こういうときにflight attendantにグダグダ言う人もいた。例えば「せめてドイツの空港に着陸してくれれば、電車で移動できるのに。。。」とか。パイロットの結論に対してそんなことを言ってもしょうがないのである。それでパイロットが「フライトアテンダントに質問しても、同じデータしか持ってないから一緒だよ」と放送していた。こういうストレスのたまってきている状況では、パイロットもフライトアテンダントも大変である。だが、大半の人は「しょうがないなー」と思いつつ、いろんなことをディスカッションしつつ、でもおとなしくしていた。私は休暇中なので、あんまり気にしてないのであった。「ドイツに行くことにしたら、イギリスにも行くことになった! おお!」みたいな気分である。私は旅行するときは海外旅行保険をかけていくので、そんなに大変だと思わないのである。
ちなみに私は暇な時間はPSPで遊んでいた。暇つぶしgoodsは持って行くべきである。
パイロットが言うには、ホテルを手配したので、そこに行って休んでくれとのこと。そういうことで、飛行機を降りて、入国審査して荷物受け取って。ヨーロッパコンセントは持って行ったのだが、まさかイギリスに降り立つとは思っていなかったので、イギリスコンセントを買う羽目になった。今後はコンセントは全部持って行くことにする。
その後バス5台ぐらいでホテルへ行った。乗った飛行機はA330-300で、295人乗客が乗れるとのことだから、ホテルおよびバスを手配した人相当の腕である。
この雪の中を「俺は車をレンタルしてフランクフルトまで走る!」って言っていた男性は、奥さんに「私はついて行かないわ。ホテルでゆっくり休む」と反論されていた。当然のことながら、イギリスは日本と同じ側を車が走る。この雪の中、(アメリカ人からしたら逆向きの通路を雪の中睡眠不足で走ったら大変なことになるかもしれないのになーと思っていた。(結局彼もホテルで休んだ)
さて「Bed bugのいるようなホテルだったらどうしよう」とか冗談で言っていたのだが、ついたホテルはこんなところ。
The Palace Hotel
「昔はお城だったのかも?」というようなホテルである。フロントに行くと、係の人がいて、「名前と人数書いて。じゃ、あなたの部屋は何番ね」みたいな感じで、人をさばいていった。
フロントには今後の予定も書いてある。かなり手際がよい。慣れているのか?
部屋は、天井まで4-5メートルはあろうかという部屋であった。
庶民としては、お城にとまった気分(?)である。
部屋には暖炉みたいなのもある。
だが、イギリスの洗面は謎である。お湯と水の蛇口が一緒になっていないのである。片方で手がこおり、もう片方でやけどをする仕組みになっている。水をためないといけないのである。まったく。
ホテルの階段。 歴史がある感じでしょ?
ということで、ホテルにタダで泊まり、夕食も朝食のいただいたのであった。(ポスドク、いや、インストラクターなので、タダには弱い) よく新聞とかで空港で寝ている人の写真を見るが、それに比べれば全然マシであろう。夕食を食べてる時に、ホテルの人と話していたら、なんと3つの飛行機がキャンセルになったそうである。大変なことである。
夕食の後、マンチェスターの町を観光した。マンチェスターでは21日にクリスマスマーケットが終わりのようで、店が閉まっていた。サッカーの試合もやってない。残念なことである。
さて翌日ホテルを出てバスで空港に向かった。9時頃に空港について、12時には飛行機が飛ぶということだったのだが、300人がチェックイン+その後のフライトの変更をするので、チェックインカウンターは飽和してしまって、ちっとも動かない。こんなことは、台風の次の日に中部国際空港から出国しようとした以来である。ああだこうだしているうちに時計の針は刻々と動いて行く。女の子(本職なのか、普通の乗客なのかは不明)が来て、演説した。
「聞いて。私たちの飛行機は皆が乗るまで飛ばないわ。でも12時に飛ばないと、次の飛べる時間は何時になるかわからないわ。チェックインをスムーズにするために、カウンターの人に何も質問しないで。わかった?」
その後列がスムーズに動くようになった。というか、そんなことだけでチェックインがスムーズになるのである。チケットを受け取り、セキュリティーチェックをし(これまた飽和状態)、さらに出国審査をしてから飛行機に乗った。私は飛行機のクルーは一緒の人達に違いないと思っていたら、本当に同じ人達であった。
そして乗り込んだ後、またパイロットが「フランクフルト空港に待てと言われた」と放送した。フライトアテンダントを含み皆ブーブーである。そしたらその後の放送で、どうも時差を忘れていたような話になり、(イギリスとドイツの時差は1時間)飛行機はフランクフルトへ飛んだのであった。フランクフルトの管制塔の人達も、二日分の飛行機が飛んでくるわけだから、大変なのであろう。結局30分ぐらい待った後、飛行機は飛んだ。
フランクフルトに着陸したときは、飛行機の中で拍手と歓声がわき起こった。皆ここまでくると一緒に苦労した同志みたいなものである。パイロットの「フランクフルトにやっと着きました。皆協力してくれてどうもありがとう。飛行機の乗り換えが無い人は席に残って、乗り換えをある人を先に飛行機から出してあげてください」という放送があった。こういうときは皆協力するようで、乗り換えの無い人達はちゃんと席で待っていた。パイロットは冗談で「マンチェスターへようこそ」とか放送して皆を笑わせていた。
さて、EU入国審査をしてから私のスーツケースを取りにいったのだが、1時間経っても荷物はいっこうに現れない。仕方がないので「荷物紛失しましたオフィス」へ行こうとして、歩いて行ったら全然違うところで私のスーツケースがぐるぐる回っているのを発見。他の人達にもその旨と知らせた。空港も飛行機が来すぎたのであろう。ごちゃごちゃにしてしまって大変である。
スーツケースを回収したあと、ICE(ドイツの新幹線)に乗ろうとして切符買ったら、ICEが30分遅れるとのこと。あっちで待ち、こっちで待ちである。
やっとこさICEに乗って1時間後、目的の町に着いたのであった。
ご苦労さまでしたーーー。
って書けばご苦労だったような気がするけど、どうも私はトラブルに対して耐性ができているらしく、ものすごいトラブルだと思っていなかったのであった。別に火山が爆発して1週間ぐらい飛行機が飛ばないわけではないしね。何事も経験である。
参考文献
・Travelling hopefully: Your snow stories (BBC News)
・Winter Weather Disrupts European Travel (New York Times)
今日の教訓
- 旅行にひまつぶしグッツは持って行く。
- 海外旅行保険はかけていく。無いのとあるのとでは気分が違う。もっとも今回は航空会社が万一のために保険をかけていたのであろうが。。。
- 飛行機の中には、常に多少の食べ物と水を持ち込む。 マンチェスター空港に降り立った後は、飲み水も少なくなっていたようである。
- 海外旅行コンセントは全部持って行く。
- 飛行機の機内持ち込み荷物には歯磨きセットをいれて行く。歯を磨けるほうが気分がよろしい。
Comments
いつもブログ楽しみにしてるよ。面白くて、誰か纏めて本にしてくれって感じ。
日本でもヨーロッパの大雪のニュースやってたけど、まさか身近に被害にあった人がいるとは…
同窓会は今年は人数少なくて10人だったらしい。
また帰国したら連絡ちょうだい(^-^)
byほんさん
キンドル一瞬考えたことがあるのですが、英語の本は数時間で終わったりしないので、まあAmazonで中古の本を買っていったらいいかなーと思っています。日本のアマゾンが対応しだしたら考えるかもしれません。もっとも英語の本のほうが英語の勉強になっていいですが。
ほんさん、
おひさしぶりー、まとめて本にして自費出版にしてもいいんだけれど、高いよ。うちの祖母は買うといってたけれど。。。。。。
実家に帰るときは連絡します。