Top scientists(一流の科学者)の能力 - Serendipity
Serendipityという素晴らしい単語を発見。ウィキペディアによると、
セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
英語ではFreeDictionary.comによると、
1. The faculty of making fortunate discoveries by accident.
2. The fact or occurrence of such discoveries.
3. An instance of making such a discovery.
わかったようなわからんような(笑)
発見したのはThe serendipity test (Nature Editorial)。
引用。
Science-fiction writer Isaac Asimov is widely credited with saying that “the most exciting phrase to hear in science, the one that heralds new discoveries, is not ‘Eureka!’ but ‘That’s funny’.”
引用終了。
サイエンスフィクション作家のアイザック・アシモフ(私の好きなアイザック・アシモフここにも登場)の格言。
日本語訳としては、「サイエンスで聞いていて最もエキサイティングな話は、新しい発見がEurekaからではなく、「これは面白い」という(偶然から)発見がされたという話を聞くことである。」(←なんか日本語訳が変ですみません)
Eurekaはウィキペディアによると、
"Eureka!"という感嘆詞は、古代ギリシャの学者アルキメデスに帰するものである。伝えられるところでは、彼が風呂に入ったとき、浴槽に入ると水位が上昇することに気づき、上昇した分の体積は彼の体の水中に入った部分の体積に等しいとわかり、"Eureka! Eureka!"と2回叫んだという。彼は形状の複雑な物体の体積を正確に量るという困難な問題を解決できたと理解し、浴槽から飛び出して、裸のままシラクサの街を駆け抜け、この発見を共有しようとしたと伝えられている。
だそうである。つまりEurekaは考えに考え抜かれて出てきたもの。上のNatureの記事によると、Serendipityで発見されたものは
ペニシリン
X線
などがある。そのような偶然・予想外の発見が、サイエンス上でどのぐらい貢献しているかを調べる研究が始まったそうな。
さらに、Statistics Show Half of All Inventions Happen by Accident(Science Alart)
(統計によると、全ての発明の半分が偶然で出来たもの)
発明の半分が偶然って、ほんまかいな。いや、ほんまかどうかわからないから、上の研究が始まったわけで。
How to Cultivate the Art of Serendipity(New York Times)によると、
“Non-encounterers”; they saw through a tight focus, a kind of chink hole, and they tended to stick to their to-do lists when searching for information rather than wandering off into the margins.
“Occasional encounterers,” who stumbled into moments of serendipity now and then.
“Super-encounterers,” who reported that happy surprises popped up wherever they looked.
に分けられるらしい。なるほど!!!!
これで長年の謎が解けた。
PI(Principal investigator)とポスドクの違い (私のブログのトップ記事)の謎である。変なデータが出て怯んでる私と大興奮の私のメンターの違いである。「なんか意図的に変な実験結果を探しているのでは?」と前からひそかに思っていたのだが、私のメンターはひょっとしてSuper-encounter!
メンターに改めて聞いてみた。
私 「こういう記事読んだんだ(上のNature Editorial)。改めて聞くけどさ、あの論文のデータ、コントロール(実験で仮説を証明する上で大事な「前提」として加える条件)から出てきたんだよね?」
メンター 「あれはネガコン(negative control)だ」
メンター 「知ってるか。Hybridomaの作成も偶然からできたんだ(Hybridomaは抗体を作成する上の重要な技術)」
いろいろ考えたあと、「Serendipityは実は偶然に出た発見を見極めてプロジェクトを続ける、top scientistsの能力なのかもしれない。」という仮説に落ち着いたのであった。どれが素晴らしい偶然か、はたまた雑魚か、玉石混交から見極めてプロジェクトにするところが、どう考えてもアート。 なんでも足突っ込むと何も達成できないので、ご注意(大爆笑)。2つ目のScience Alertの記事に出て来る例のポストイットなんか、強力な接着剤を開発しようとして逆にものすごく弱い接着剤が出来て、それでもめげずに(?)、ポストイットとして商品化するところがすごい。普通そんなのはゴミ箱行きでしょうが!!
その一流の科学者達と研究する経験をして私って実は幸せ者かもしれん! 日々のどうでもいいことで、危なくサイエンスの楽しみを忘れるところだった。
そういうことで、この記事を読んだ日は1日幸せだった。
今日の教訓 Top scientistsは偶然・予想外を積極的に探しているかもしれない。
過去のブログ
・PI(Principal investigator)とポスドクの違い (変なデータが出て怯んでる私と、大興奮のメンターの違いについて)
・アイデアをたくさん出してから、悪いアイデアを捨てることを学ぶ
セレンディピティ(serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
英語ではFreeDictionary.comによると、
1. The faculty of making fortunate discoveries by accident.
2. The fact or occurrence of such discoveries.
3. An instance of making such a discovery.
わかったようなわからんような(笑)
発見したのはThe serendipity test (Nature Editorial)。
引用。
Science-fiction writer Isaac Asimov is widely credited with saying that “the most exciting phrase to hear in science, the one that heralds new discoveries, is not ‘Eureka!’ but ‘That’s funny’.”
引用終了。
サイエンスフィクション作家のアイザック・アシモフ(私の好きなアイザック・アシモフここにも登場)の格言。
日本語訳としては、「サイエンスで聞いていて最もエキサイティングな話は、新しい発見がEurekaからではなく、「これは面白い」という(偶然から)発見がされたという話を聞くことである。」(←なんか日本語訳が変ですみません)
Eurekaはウィキペディアによると、
"Eureka!"という感嘆詞は、古代ギリシャの学者アルキメデスに帰するものである。伝えられるところでは、彼が風呂に入ったとき、浴槽に入ると水位が上昇することに気づき、上昇した分の体積は彼の体の水中に入った部分の体積に等しいとわかり、"Eureka! Eureka!"と2回叫んだという。彼は形状の複雑な物体の体積を正確に量るという困難な問題を解決できたと理解し、浴槽から飛び出して、裸のままシラクサの街を駆け抜け、この発見を共有しようとしたと伝えられている。
だそうである。つまりEurekaは考えに考え抜かれて出てきたもの。上のNatureの記事によると、Serendipityで発見されたものは
ペニシリン
X線
などがある。そのような偶然・予想外の発見が、サイエンス上でどのぐらい貢献しているかを調べる研究が始まったそうな。
さらに、Statistics Show Half of All Inventions Happen by Accident(Science Alart)
(統計によると、全ての発明の半分が偶然で出来たもの)
発明の半分が偶然って、ほんまかいな。いや、ほんまかどうかわからないから、上の研究が始まったわけで。
How to Cultivate the Art of Serendipity(New York Times)によると、
“Non-encounterers”; they saw through a tight focus, a kind of chink hole, and they tended to stick to their to-do lists when searching for information rather than wandering off into the margins.
“Occasional encounterers,” who stumbled into moments of serendipity now and then.
“Super-encounterers,” who reported that happy surprises popped up wherever they looked.
に分けられるらしい。なるほど!!!!
これで長年の謎が解けた。
PI(Principal investigator)とポスドクの違い (私のブログのトップ記事)の謎である。変なデータが出て怯んでる私と大興奮の私のメンターの違いである。「なんか意図的に変な実験結果を探しているのでは?」と前からひそかに思っていたのだが、私のメンターはひょっとしてSuper-encounter!
メンターに改めて聞いてみた。
私 「こういう記事読んだんだ(上のNature Editorial)。改めて聞くけどさ、あの論文のデータ、コントロール(実験で仮説を証明する上で大事な「前提」として加える条件)から出てきたんだよね?」
メンター 「あれはネガコン(negative control)だ」
メンター 「知ってるか。Hybridomaの作成も偶然からできたんだ(Hybridomaは抗体を作成する上の重要な技術)」
いろいろ考えたあと、「Serendipityは実は偶然に出た発見を見極めてプロジェクトを続ける、top scientistsの能力なのかもしれない。」という仮説に落ち着いたのであった。どれが素晴らしい偶然か、はたまた雑魚か、玉石混交から見極めてプロジェクトにするところが、どう考えてもアート。 なんでも足突っ込むと何も達成できないので、ご注意(大爆笑)。2つ目のScience Alertの記事に出て来る例のポストイットなんか、強力な接着剤を開発しようとして逆にものすごく弱い接着剤が出来て、それでもめげずに(?)、ポストイットとして商品化するところがすごい。普通そんなのはゴミ箱行きでしょうが!!
その一流の科学者達と研究する経験をして私って実は幸せ者かもしれん! 日々のどうでもいいことで、危なくサイエンスの楽しみを忘れるところだった。
そういうことで、この記事を読んだ日は1日幸せだった。
今日の教訓 Top scientistsは偶然・予想外を積極的に探しているかもしれない。
過去のブログ
・PI(Principal investigator)とポスドクの違い (変なデータが出て怯んでる私と、大興奮のメンターの違いについて)
・アイデアをたくさん出してから、悪いアイデアを捨てることを学ぶ
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