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Papers of the year 2018

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Science MagazineのBreakthrough of the year 2018 を真似て、2018年記憶に残った論文リストアップ! 1. Myeloablative Autologous Stem-Cell Transplantation for Severe Scleroderma (New England Journal of Medicine) 強皮症という難しい病気を、免疫細胞全部潰したあげく本人のhematopoietic stem cells(日本語でなんていうのかしら?)を補充して治した。 強皮症って免疫の病気だったんだ! 2. Single-cell transcriptomics of the mouse kidney reveals potential cellular targets of kidney disease (Science) マウス腎臓を一つ一つばらばらの細胞にしたあげく、一つずつの細胞の遺伝子発現を測定した論文。Single-cell RNA sequencingという技術を使っている。腎臓は驚くほど複雑な構造なので、新しい技術が威力を発揮している論文。読むのが面倒なかたは Mapping kidney cellular complexity をどうぞ。 ほー、Single-cell RNA sequencingってこういう使い方すればいいんだ! 3. Kidney-infiltrating T cells in murine lupus nephritis are metabolically and functionally exhausted (The Journal of Clinical Investigation) いわく、全身性エリテマトーデスの腎臓にいるT細胞はダメージを与えているのではなく、疲れきった細胞である。むしろ保護しているほうかもしれない。 あらー、なるほど。 今日の教訓 2019年はどんな楽しい研究があるかな。

2019年新年のご挨拶 人生は長い

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新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 うちの大学は24日(の午後?)から1月1日まで休みである。 研究費申請書書かないといけないんだが、休みなのでちょっと怠け気味でだらだらしていた。ラボにも行ったりしたが、基本ダラダラ。そしたらダラダラに飽きた。 明日から仕事行くぞ! 引退したら3日で飽きそうである。ちょっと真剣に将来を考えないと。 2018年の反省はここに書かないことにして、達成したことだけ書く。 ・論文が受理された。すばらし。 ・Strava(どれだけ走っているかを記録するソフト)によると、どうも2018年は540km走ったらしい。ものすごい距離に聞こえるが、週10kmである(笑) 次に2019年の目標 この前日本に帰っていたのだが、その時♪本を売るならブックオフー♪で購入してきた本はこれ。 LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 大絶賛32万部の本にアマゾンで271しかレビューがついてない日本は不思議な国である。購入した理由はこの本を紹介した記事を3つぐらい見たから。 100歳まで生きるとした時の人生設計は親の世代とか、今まで信じていたのとかと全然違った(汗) 私は100歳まで余裕で生きそうである。老後に爪に火を灯すような生活をするのは考えるだけで嫌なので、最近再開した Mint(家計簿ソフト) を使ってリタイアメントに必要なお金の計算をした。 75歳で引退。 100歳まで生きる。 などなどのパラメーターを入れていって、出て来た値。 目標値$1,826,803 1ドル100円として、1.8億円。 はいー???? いままで引退まで1億円目標と思っていたけど、1.8億円はちょっと多くない?しかも、豪華な生活織り込んでないんだけど。 その値などなどを加えた後で、予算を適当に設定し直し。 さて、100歳まで生きる人生はたぶん焦らないでもいいかもしれない。本を読んでもなんか人生が引き伸ばされてる感じがせんでもない。Explorer(自分のやりたいことを探す)時期とかあるし。「大学卒業後何したらいいかわからない」という学生がたまにいる。この本を読んだあとで思った。全然結構じゃないか。大いにいろいろ探してくれ。 引退75歳の人生設計だと当然ながら、自分の能力とか技能とかが後半になって

Arnold Arboretumの盆栽

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ボストンは紅葉の真っ盛りである。正確にいうと黄葉なのだが。 それで先週Arnold Arboretumに行ってきた。ハーバード大学の植物園である。そこに盆栽コレクションがある。 この盆栽はなんと1737年からスタートしたらしい。アメリカ独立記念日が1776年だから、それよりも前である。 だれかがどこかで始めて、海を渡って、今はハーバード大学の植物園の盆栽コレクション。考えるだけで楽しい。 そして誰かがずーっと世話をしているわけだし。 勝手に想像していて楽しんでいたのが、ちゃんとした情報があった(笑) The Bonsai & Penjing Collection (The Arnorld Arboretum) 今日の教訓 長いこと世話してるよね。

日本に就職するか、アメリカに就職するか

1年ぐらい前のどこかのパーティでの話。 ボストン大学の修士課程に行っているという女性を知り合いに紹介された。その女性に「今、日本に帰って就職するか、アメリカで就職するか、ものすごく迷っているんです」と相談された。 なので、「一旦日本に帰って嫌だったら、こっち(アメリカ)に戻って来たらいいよ。実際日本に帰って戻って来た人いるし。」というアドバイスをしたら、「そうかー! そうですね! ありがとうございます!」と非常に感謝された。 一度海を渡ってしまった人の場合、日本戻ったらそれっきりというわけではない。何度でも行き来していいのである。最初に飛び出すときのハードルは高いが、住んで大丈夫だった場合にまた来る場合のハードルは低くなる。「 宇宙を目指して海を渡る 」から引用。 「渡米の理由は、ただ単純に、子供の頃から夢見ていた仕事がここにあったからだ。著書にも書いたが、僕にとって、日本で働くかアメリカで働くかということは、東京で働くか大阪で働くかという程度の意味しかない。現代に生きる多くの人にとってそうだろう。国への帰属意識や忠誠心ではなく、夢やチャンスや仕事のやりがいで住む国を選ぶ時代になったのだ。」 すばらしいですな。「現代に生きる多くの人にとってそうだろう」とは思わないが、このメンタリティーは素晴らしい。 今日の教訓 海外に渡った人にとって、日本はただの選択肢の一つ。

BAA Half Marathon 2018

今日はBAAのHalf Marathonだった。BAAというのはBoston Athletic Associationのことで、ボストンマラソンを開催するグループである。去年初めてそれに参加してハーフマラソンを人生初めて走った。その後Cambridge Halfを走って去年おわり。 ということで今年も参加した。 なんとー!15kmぐらいのところで左足がいきなり筋肉痛になって走れなくなった。仕方がないのでそこから全部歩いて完走、じゃなかった完歩。 修行が足りん!!!! 祖母の走ったホノルルマラソンはまだまだ先のようである。 今日の教訓 修行が足りん! 過去のブログ ・ BAA 10k ・ 祖母のホノルルマラソンの完走時間

SkypeアカウントとMicrosoftアカウント

Skypeでいつも親の家電話に電話している(Landlineって日本語で何て言うの? 家の電話?)。それでJapan unlimited landline callingを払っているのだが、今日クレジットカードの請求書をみたら二回払っていることが判明した。しかも違う値段! よくよく調べてみたら、なんとSkypeアカウントとMicrosoftアカウントを持っていた。そのMicrosoftアカウントのしたにもう一つSkypeがあったということある。そしてその二つのSkypeに払っていたらしい。(←一度のみ) 両方のアカウントで同じメールアドレス使っていたので、「Mergeしてくれたらいいのに!」とツッコミ。 元から持っているSkypeアカウントのJapan unlimited landline callingは$5.95 Microsoftアカウントの下にあるSkypeでのJapan unlimited landline callingは$3.99 どうしてそうなる! Microsoftアカウントは何も使ってないので、閉じてみた。その後持っているskypeアカウントはまだ使えるみたいなので、それは維持。$5.95はしゃくに触るので、そっちも解約してみた。1ヶ月経って契約が切れたら$3.99を契約する、、、予定。 今日の教訓 ややこしいですねー。

茹でガエルのたとえ その2

茹でガエルのたとえ、 昔のブログ から引用。 「言わば、茹でガエルの喩えみたいなもんですな。『2匹のカエルを用意し、一方は熱湯に入れ、もう一方は緩やかに昇温する冷水に入れる。すると、前者は直ちに飛び跳ね脱出・生存するのに対し、後者は水温の上昇を知覚できずに死亡する』(ウィキペディア) ちなみに、この話はウソで、カエルは後者でもちゃんと脱出するらしい。生物をなめちゃいけません。」 今日 英語版ウィキペディア でさらなる面白い文章を発見した。 In 1869, while doing experiments searching for the location of the soul, German physiologist Friedrich Goltz demonstrated that a frog that has had its brain removed will remain in slowly heated water, but an intact frog attempted to escape the water when it reached 25 °C. 適当に訳。いわく「脳を取り除いたカエルはゆっくり温度を上げていってもお湯の中に残っているが、普通のカエルは25℃になった時点で逃げようとする。」 In 1995, Professor Douglas Melton, of the Harvard University Biology department, said, "If you put a frog in boiling water, it won't jump out. It will die. If you put it in cold water, it will jump before it gets hot—they don't sit still for you." 適当に訳。「熱湯の中にカエルを入れるとジャンプせずに死亡。冷水に入れたら、お湯になる前にジャンプする。カエルはあなたの(実験の)ためにじっとなんかしてません。」とな。 これからは茹でガエルの話聞いたら笑い出し、「脳があれば飛び出すわよ、脳があればね!」と答えてしまいそうである。それにしても茹でガエルの話