Wednesday, December 28, 2011

The Unthinkable



The Unthinkableという本を読んだ。日本語名は「生き残る判断 生き残れない行動」である。著者が災害で生き残った人にインタビューして書いた話である。読み終わったのは日本に行く直前だったので、ちょっと飛行機に乗るのが怖くなった。

本によると、飛行機に乗っていて生き残れる人は、前のポケットについている飛行機の緊急避難用の説明書をくわしく読んでいる人である。飛行機に乗ったときは近くの避難口を最低二つ確認しておくこと。後ろの出口を忘れないようにー!

で、その飛行機の緊急時の説明書を読んだのだが、あれは全部絵だけで書いてあるので、理解するのに実は10分ぐらいかかる。出口はいつでも開けて言いわけではなく、外で火が燃えているときは、当然だが開けてはいけない。ついでに手荷物を持って行きたくなるが、持って行ってはいけない。理由は、手荷物で死ぬからだそうである。たぶん、滑り台みたいなのに手荷物持って滑ったら転んで、次の人がその上に滑って来て、人間の山積みで圧死、、、みたいなことになるんだろう。そんなことは、誰も教えてくれないが。

今回やったらめったら飛行機に乗ったので、全部の飛行機で、避難説明書を解読(難解なのである!)した。でも、別に他に重要なことないしね。映画見るぐらいだし。飛行機の一つに、なぜか、「ドアから紐みたいなのを出して、飛行機の羽にひっかけるように」という説明があった。あれこれいろいろ考えた後、結局「避難する人が滑ってどっかに行かないように伝って行く綱なのでは?」という結論に勝手に落ち着いた。その綱を伝った後、救命ボートに乗るのだが、その後、「その救命ボートがつながっている綱を切る事」となって、道具で綱を切っている。

その道具はどこなん? ボートにしっかりくっついている事を祈るよ。切れなくって飛行機沈んだら、救命ボートも一緒に沈むじゃん。

ちなみに空気で膨らむ滑り台も水に浮かべることが出来るが、その場合は誰かがひっくり返さないと行けないらしい。しかも、滑り台には乗ることはできないので、捕まっていないといけない。

さらにびっくりなのは、陸に着陸した時と水に着陸した時の避難口の使い方の違う飛行機があったこと。陸に着陸したときは一番後ろの避難口を使うことが出来るが、水に着陸したときは使えない。なんとも不思議な話である。結局、水に浮かんでいる飛行機の絵から判断して、どうも一番後ろの避難口を開けたら、浮いていた飛行機が沈んでしまうのかもしれないと推測。バランスの問題か。。。

「アラスカあたりの寒い海の上を飛んでいて、飛行機のエンジンが急にストップ。飛行機は海に不時着して乗客は救命ボートと逃げ込み、他の乗客は滑り台に捕まった。その救命ボートの一つは綱を切る道具が見つからず、飛行機につながったままである。どこぞのバカが一番後ろの避難口を開けてしまったので、海水が飛行機に入ってしまい、飛行機は沈み始める。綱の切れなかった救命ボートは一緒に海に引きずり込まれ、乗客は仕方なく他の物に捕まる。飛行機は大きいから探索隊に見つかりやすいが、救命ボートごときでは見つかりにくかった。しかも夜だったら、救命胴衣に小さなライトがついていようがなんだろうが、見つからない。凍るような海のなか、乗客は次々と凍死していく。。。。」という、もうまるでタイタニックのような出来事を勝手に想像してしまったのであった。飛行機の中で。

想像力強すぎ? 
研究者は想像力が強くないとね。実験データが何を言っているのか、最大限まで想像して、次の仮説立てて、証明しないと(笑)。次の実験でデータに「あなたの仮説、全然違うし!!!」と言われることもあるけど。

さて、ここまで想像してしまうと、あのフライトアテンダントが離陸前にチャチャーっとやっている説明は、半分ぐらいしか説明してないと思ってしまうのである。あれも実際にやってみたいものだが。(←昔学校の避難訓練で、校庭に集まった後、消火器で火を消す生徒がいたが、あの役やってみたかった人)。あの飛行機のベストは脱出直前まで膨らましちゃいけないんだよねー。その前に膨らましちゃうと、たぶん脱出しにくいからだと思うけれど。あれ、膨らまなかったらどうしようって、ドキドキするよねー。

ちなみに、本によるとデブさんは災害には弱いそうなので、助かりたい人はある程度やせておいてください。

本の最後の話はWorld Trade Centerのモルガンスタンレーの警備員のおじさんの話である。戦争帰りのおじさんで、9.11テロ事件まで、社員に突発の避難訓練を何回も何回もほどこした話は秀逸。おかげでほとんどの人が助かったらしい。

さて、本を読んでいるときだが、うちの前のビルが火事になった。うちのビルも結構火災報知器がなって避難する羽目になるのだが、普通は何事もなく部屋に戻れる。しかし、「本当に焼け出されちゃったらどうしよう」とある時ふと思ったのである。

ということで、「真冬の夜中に焼け出された」シチュエーション。
夜中にいきなりパジャマで焼け出された!一応コート着たけど、寒すぎ!
外は-10℃!
ホテルに泊めてもらおうにも、パジャマで怪しすぎて、泊めてくれるかどうかわからない!友達に電話しようにも、携帯忘れた。あるいは携帯電話の電池が切れたー!!!!だから電話番号がわからないー! 歩いて行くのは寒すぎー! お金持っていないからタクシー乗って行ってもタクシー代払えないー!
Renter's insurance持っているから一応「焼け出されたときのホテル住まい」とか出来るはずなんだけれど、どうやって証明しよう? 今からどうしましょ? 研究室行く????

なーんて事になったら一体どうしよう。

あともう一つ最近怖いのは、「強風とか湿度の高い大雪とかで、停電になっちゃった」シチュエーションである。ボストンではあまりないと思うが、知り合いの話を聞くと、停電になるとやっぱりガス暖房とかも切れるらしく。。。。これまた真冬で外-10℃とかでなってもらうと困る!特にうちの場合はコンロも電気ー!
寒いやん!
持ってる寝袋は-7℃までいけるはずやけどな。部屋の中はそこまで下がらないとおもうけどな。他にもいっぱい布団あるしな。でもやっぱり寒いし温かい物が飲みたいー。

という状況を、どうするか、ただいま考え中なのである。誰かカセットコンロくれない?(笑)

そういうことで、本は面白かったので、興味のある方は是非どうぞー!

今日の教訓 飛行機の緊急避難説明書、読んでおいたほうがいいと思う。読んでも助かる気はしないけど。

参考文献 備えよ常に『生き残る判断 生き残れない行動』 ~災害時に人の動作は遅くなる (日経ビジネスオンライン)

2 comments:

douxf said...

こちらのブログで「生き残る判断 生き残れない行動」のことを知り、今読んでいます。

この記事に飛行機のベストの話がありますが、機内で膨らませてはいけないのは、脱出し難いからだと私も思っていました。調べてみたら機内に水がどばーっと入った時、浮いてしまい、潜水して出口から脱出するのが出来なくなるという理由もあるそうです。

Kay said...

なるほど。それはそうですね。ベスト着て溺れたら元も子もない。。。。