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Range - David Epstein

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最近読んだ本はRangeという本   Range: How Generalists Triumph in a Specialized World    昔読んだMalcolm Gradwellの10000時間トレーニングで専門家になるの逆を行く本である。 Gates Note(ビルゲイツのブログ)で、毎年夏と冬の休暇に本を紹介するのだが、そこにあったので読んでみた。  ビル・ゲイツ年間50冊読むらしい。って、書いたっけ? そのビル・ゲイツ厳選のおすすめ本である。   ゴルファーやクラシック音楽のプレーヤーみたいに小さい頃から訓練するのが必要な職(チェスもこの中に入るらしい)と違って、広く浅い知識や情報を使って仕事をするジェネラリストを擁護する(???)本である。私みたいなスペシャリストは「へー」と思いながら読んだ。まー、PI道を歩んだ時点で何でもこなさないといけないから、完全なスペシャリストではないわな。。。   中に出てきた話で一番心に残った(?)のはゲームの話。 チェスは昔からある頭脳のゲームだが、ルールがきちっと決まっていて、はみ出たことは出来ない。幼少からのトレーニングが必要だが、ルールがきちっと決まっているので、コンピューターの発展により人間よりもコンピューターのほうが強くなった。対照として出てくるのはRealtime Strategy Gameで、例としてあげられるのはCommand and ConquerとStarCraft。この辺Sapiens(日本語名サピエンス全史)読んだら「チェス」と「Mine CraftやCivilization」の違いが出てきたけど、同じ感じ? Civilizationはともかくとして、Mine Craftの解放性は素晴らしいと思う。何してもいいし、端があるのかも不明。底はある。   それにしても、Real-time Strategy Gameって、何? インターネットで調べたら StarCraft II は無料ということが判明。早速ダウンロードして遊んでみた。 忙しい! 何ですか、この忙しいゲームは。あっちで行動、その間にこっちで行動と言う風に作戦を並行に実行しながら難問(?)をクリアしなければならない。まあ何となくジェネラリストの意味がわかったようなわからないよう...

スタートアップに転職して1年

忙しすぎて(というかコロナで気が散って?)ブログ更新してなかったらあっという間に2021年!新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 って、2021年ももう2月になってしまったけれど。 そして、ブログ書きのフォーマットが変わってる!!!! スタートアップ(日本語でいうところのベンチャー)に転職して気付いたら一年経った! コロナで気が散ったのと、アカデミックからインダストリー(日本語で何と言う?)の転換で気が散ったのもあるからブログ更新してなかったとも言う。 アカデミックからスタートアップに転職して、まだ生きてます(笑) 会社も生きてます(笑)ドキドキするよね、会社無くなったら。そしたらまた転職するだけなんだろうけどさー。転職して思ったけれど、結構エキサイティングのは性にあってるらしい。まあそうじゃないとドイツに行ってみたりこっちでアカデミックで生き残ってみようとしたりはしないか。 アカデミックとスタートアップの違い 1. 仕事のスピードが速い。 着々とモノが出来てくるのはすごい。アカデミックだったら、最初の1年はまだマウス作成中でしょう。マウスはモノといえばモノなんだけれどさ。 2. 研究費申請書を書く必要は、今のところない。 でも昔スタートアップが書いた研究費申請書のレビューしたことあるので、そのうち書くことになるかもしれない。Peer Reviewって、それはそれで大事だしね。(会社の外の人が興味があるかとか、他の専門家がどう解釈するかがわかるから) 3. Group Decision(皆で相談して決める)  アカデミックだと決断はもっと少数で決められていた。プロジェクト自体が小さいしPIだったら自分で決めないといけないし。今働いているところではもっと専門家の幅が広いしプロジェクトの分野が多岐にわたっているので、餅は餅屋にお願いするしかない。「へえ、そんなことも出来るのー?」っていうのが一杯あるので、(アカデミックから来たばかりだし、わからんからということで)とりあえず上司にいろいろランダムに思ったこと聞いてみる(笑) 逆に考えると、アカデミックにいたときにもっと分野の全然違う人と共同研究すれば良かったよ。。。。  あとの祭りですねー。 今日の教訓 無事1年経ちました。 過去のブログ ・ 「ポスドクの流儀」+転職の報告   去年の...

ここ最近なぜか人気の記事 - コロナ編

私のブログの右にある「ここ最近なぜか人気の記事」はここ1ヶ月でよく見られた記事のリストである。コロナで自宅待機(在宅勤務?)になってから、人気記事のリストが変更。 1. 自転車購入 交通機関を使いたくなくなった人たちが通勤や、スポーツのために購入? ボストン地下鉄のレッドラインとか、1人1台状態になってたしなー(橋の上を通る時に見た) Thinking of Buying a Bike? Get Ready for a Very Long Wait (New York Times) によると、自転車買う人が増えて、その一方で製造(中国)のほうはコロナで閉鎖していたので、アメリカでは自転車不足中。特に安い自転車から売り切れているらしい。さらに面白いのはアメリカの都市では自動車道を閉鎖して歩行者と自転車に一時的にしてしまったところもあるそうな。ニューヨークとかシアトルとか。不思議な感じである。まあジムも行く気しないし(私はもともと行ってないが)、自宅勤務だと椅子に座っているだけで疲れるから、自転車ぐらいが丁度良いかもしれない。週末にふらっと自転車こいでどこか行けるしね。 ボストンから自転車で走っていけるところのマップ全部購入。 Pocket Rides Rubel Bikemaps Regional Maps 結構使える。自転車買っちゃってどこか行ってみたい人はどうぞ。マップ自体は古いので、新しいルートは載ってない。その場合はGoogle Mapに行って”三”をクリックしてBicyclingをクリックすると自転車ルートが緑色になる。 2. 我が家のオートクレーブ・マシーン 圧力鍋の話である。皆さん料理をするようになったのか、2010年に書いた圧力鍋の記事がランキング入り。家の近くにテイクアウトできるところなければ、毎日昼に困るしなー。私の場合はいろんなもの放り込んで圧力かけて終わり。 手抜きである(笑)前から手抜きだし、これからも手抜き。 今日の教訓 コロナでいろいろなことが変わる。 過去のブログ ・ 自転車購入 ・ 我が家のオートクレーブ・マシーン

Dyson Sphere (ダイソン球)

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Dyson Sphere(ダイソン球)を提唱した Freeman Dysonが2月28日にお亡くなりになった らしい。 ウィキペディアによるとダイソン球は ダイソン球(ダイソンきゅう、英: Dyson sphere)とは、恒星を卵の殻のように覆ってしまう仮説上の人工構造物。恒星の発生するエネルギーすべての利用を可能とする宇宙コロニーの究極の姿と言える。名前は高度に発展した宇宙空間の文明により実現していた可能性のあるものとしてアメリカの宇宙物理学者、フリーマン・ダイソンが提唱したことに由来する。ただし、ダイソンが考案していた元のアイデアでは恒星全てを覆ってしまうものではなかった。 引用終了。 ダイソン球、じゃなくってダイソン・スウォームの作り方はこんな感じ(笑) このYoutubeビデオ、可愛くない? 太陽のエネルギーを利用する仕組み、さすがにスケールものすごく大きい。 今日の教訓 作れたら楽しいよねー 過去のブログ ・ The Three-Body Problem(日本語名 三体)シリーズ読破

オンラインコースをスピードを早くして学習

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超優秀な学生(例のSapiensをくれた学生)から習った便利な機能。 それは、Youtubeなどのビデオのスピードを早くして学習すること。 こんな感じですわー。 この前はZoomの使い方のビデオを見なくてはいけなかった。60分(!)もあって、「なんたることー!」と思ったが、 1.5倍速にして早めに終了。 60/1.5 = 40分! 今日Courseraのオンラインコースを購読してみた。別に暇じゃないんだけれど、今流行りじゃん、オンラインでの勉強(笑) そのオンラインコース、 Amazon Polly という、テキストから読み上げるサービスを使っていた。 オンラインコースには一応ビデオあるので、それを1.25倍速にして学習。(ちなみに読み上げてるテキストが下に貼ってある) 不思議な世の中になりましたねー。 結局、読むよりも耳から入るほうが早いということらしい。それとビデオのほうが目と耳から情報入るし。わからないときはビデオ止めたり戻したらいいし。 今日の教訓 不思議な世の中になりましたねー。 過去のブログ ・ サピエンス全史-2(Sapiens: A Brief History of Humankind) ・ サピエンス全史 (Sapiens: A Brief History of Humankind) ・ 分厚い本もらった+家にある本の数が子供の将来を左右するかも?

It's better to get forgiveness than permission

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今日のQuote(引用) It's better to get forgiveness than permission ひょんなことから今日思い出したのでここに引用。 見つけたのはPompe Diseaseの治療薬を見つけた人の本。 The Cure: How a Father Raised $100 Million--and Bucked the Medical Establishment--in a Quest to Save His Children Kindleにサンプルを突っ込ん読にしていて、最初だけ読んだのだが、映画にもなっている。 Extraordinary Measures 映画は観た。 Want to Succeed in Life? Ask for Forgiveness, Not Permission You know the phrase. You might even practice it. But do you know where it comes from? (Inc) Grace Hopperという女性(軍人)のQuoteらしい。「(いちいち)許可得るよりも(やっちゃって、ダメだったら)あとで許しを乞う」というのはとてもいい表現だと思う。 今日の教訓 先にやっちゃいましょう。 過去のブログ ・ What doesn't kill you makes you stronger!

「ポスドクの流儀」+転職の報告

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日本から「ポスドクの流儀」っていう本が送られて来た。簡単にいうと、「本送るからレビュー書いて」ということである。(実際の文章はもっと丁寧に書いてある) レビュー書くから、もっと本送ってくださいねー!!!!! さて本題に入って。 ポスドクの流儀 悩みを解きほぐして今日から行動するためのチェックリスト 序 謝辞 日本語版発行に寄せて まえがき 第1章 ポスドクという選択 第2章 英国の高等教育の背景 第3章 研究者として英国に渡る:海外へ渡る人への教訓 第4章 ポスドクという立場で働くことを最大限活用するには 第5章 研究責任者(PI)との関係 第6章 論文発表と生き残り 第7章 教えることと監督すること 第8章 移転可能なスキルの開発とチャンスのつかみ方 第9章 効果的な人脈形成の要点 第10章 予測不可能な研究─リスクと見返りのバランス 第11章 生産性を高め、ストレスを減らし、プレッシャーを軽減する 第12章 研究の多様性 第13章 研究公正と倫理 第14章 キャリアと意思決定に対する責任 第15章 学術界を超えるキャリア 第16章 フェローシップ 第17章 「講師への飛躍」(講師職:仕事の内容と応募方法) 第18章 成功する履歴書の書き方 第19章 面接と質問 第20章 結論:今、あなたに知っていて欲しいこととは? 第21章 あなたへ 研究室に一冊おすすめ。出身研究室の先生や他の大学でラボ構えた先生に送ろうかしら? 気合いの入った博士課程学生やポスドクなら購入して読むぐらいおすすめだけれど、3200円だとちょっと高い? でも世界に羽ばたく博士課程学生やポスドクなら、「貧乏だから買えない」で終わるんじゃなくって、先生にごねるとか、図書館の人におねだりして買ってもらうとか、博士の友達と共同で買って回し読みするとか、このぐらいの「問題解決能力」が欲しいところ。 もとは What Every Postdoc Needs to Know という英語の本で、それを日本語に訳したもの。前に Making the Right Moves: A Practical Guide to Scientific Management for Postdocs and New Faculty, Second Edit...