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Does Science Advance one Funeral at a Time? 科学の進歩は葬式ごとに行われる?

今日のQuote。Quoteって日本語でなんていうのでしょ? 名言?  “A great scientific truth does not triumph by convincing its opponents and making them see the light, but rather because its opponents eventually die, and a new generation grows up that is familiar with it,” - Max Plank (1858-1947) 日本語訳はこちらのページからいただき 。 新しい科学的真理が勝利をおさめるのは、それの反対者を納得させ、彼等の蒙を啓くことによってではなく、その反対者が最終的に死に絶え、当の新しい科学的真理に慣れ親しんだ新しい世代が成長することによってである。ーマックス・プランク すごいよね、この辛口。 それが本当か調べた人たちがいるらしい! 島岡先生に教えてもらった。 New science blooms after star researchers die, study finds(MIT news) Deaths of prominent life scientists tend to be followed by a surge in highly cited research by newcomers. 引用。 Indeed, when star scientists die, their subfields see a subsequent 8.6 percent increase, on average, of articles by researchers who have not previously collaborated with those star scientists. Moreover, those papers published by the newcomers to these fields are much more likely to be influential and highly cited than other pieces of research. “The concl

The Three-Body Problem(日本語名 三体)シリーズ読破

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The Three-body problemシリーズ全部読んだ。 1冊目 The Three-Body Problem 2冊目 The Dark Forest 3冊目 Death's End 同僚に「面白いよ」と教えてもらって、 たまに読んでる千賀さんのブログに書いてあって 、さらに島岡先生からおすすめされた。おすすめされたのが8月11日で今日は10月20日なので、結構なスピードで読みましたな。 始まりからdramatic entrance(劇的な始まり)で、スケールでかくて楽しい。サイエンティストがこれだけ出て来るサイエンスフィクションも珍しい(主人公は全部サイエンティスト)。中国人の科学に対する信頼と期待が感じられる。と思ったら同じようなことを思った人がいたらしい。 中国のSF小説「三体」が大ヒット その「妄想力」がとにかく凄い(Forbes Japan) 妄想じゃなくって、空想力か想像力だと思うけど。 サイエンティストとかエンジニアとかはサイエンスフィクションからヒントを得て仕事したりするのである。 (↑私の勝手な意見) 前も書いたけど、サイエンティストをもっと大事に してください。 それにしても、はやく Type II civilization にならないかなー(←変なこといつも思ってる私) その次に思ったことは、出て来る人間の人間らしさ(生物らしさ)である。ある危機に対して「皆で一丸となって」「総力戦」で対応するかと思いきや、てんでバラバラ(笑) でも良く考えたら一緒の行動して種として死滅しちゃったら終わりだから、てんでバラバラのほうが生物として正しいと思う。 他に気に入ったのはWallfacerのLuo Liである。他のWallfacerたちが金・資源・労力使いまくりなのに、全然そんなこともせず問題解決。さらにお気に入りは2冊目から出て来たThomas Wadeである。鋭さ奇抜さが素晴らしすぎ。Luo LiやThomas Wadeみたいな問題解決法でサイエンスをしてみたいものである。空想の人から学ぶのもなんだけど。それでもやっぱ競争相手が圧倒的な場合に同じ土俵で戦ってはいけないよね。 2巻目から出てくるSophonもかっこいー。 出て来たサイエンスフィクション ・アシモフのfoundatio

BAA half marathon 2019

去年ハーフマラソンに参加して足を痛めて歩いて完走(完歩?)した。 今年も懲りずに挑戦! 一応完走! 途中でまたもや左足が力抜けてこけそうになったり、上り坂も下り坂も大変だった。筋肉の問題らしい。終わった後に階段数段降りてうめいていたし。今日(次の日)はふしぎなことにあまり筋肉痛にもなってないけれど。でも背筋もやや張ってるのは一体なに? 2017年のハーフマラソンではこんなことにはならなかったので、(去年と今年)と一昨年の訓練の違いを考えた。 2017年には階段で特訓(?)していた! 研究室のとなりに階段があって、それを下から上まで登ると10階ぶんある。それを数回続けていた。それの違い? 今日の教訓 筋肉は大事ですね。 過去のブログ ・ BAA Half Marathon 2018

正しい質問をすることの大切さ

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私のお気に入りの本の一つは The Hitchhiker's Guide to the Galaxy である。ダグラス・アダムスの書いたサイエンスフィクション。 Elon Muskのお気に入りの本でもある。 上のビデオでは「どうして正しい質問をすることが大切なのか」をElon MuskがHitchhiker'sを引用しながら語っている。4分43秒から6分21秒まで。 引用された場所の、ネタバレのYoutubeビデオはこっち(爆笑) 「正しい質問」をしないと、えらいことになる。コストも時間もかかったあげく、満足できない答えが出てくる。の究極の例である(笑) Elon Muskは上のビデオで、 Douglas Adams, best philosopher ever. Maybe, I think, the best book in philosophy ever. (ダグラス・アダムスは最高の哲学者だ。僕が思うには、(Hitchhikerは)最高の哲学書だ) って、言ってる言ってる。  こんな本も売ってたし。 Why questions matter more than answers.(なぜ質問のほうが答えよりも大事なのか) そりゃー「XX」っていう意味不明な答えを得るからに決まってるじゃん!  今日の教訓 それにしてもElon Musk、そこまでThe Hitchhiker's Guide to the Galaxyが好き? 過去のブログ ・ Space X、車を宇宙に飛ばす ・ The Hitchhiker's Guide to the Galaxy イギリス人のジョークがふんだんにちりばめられた傑作である。ナンセンスがたっぷりで笑いすぎで死にそうな本。

研究につまずいたとき力をもらえる本- Letters to a young scientist

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この前実験医学に頼まれて書評を書いた。読書好きの人に数人に頼んで選んでもらったらしい。「研究につまずいたとき力をもらえる本」という題である。 それだったら映画の「 ショーシャンクの空に 」とか「 ガタカ 」とかのほうがいいような気がしたけど。それだと「挫けたときに力をもらえる映画」の間違いか。 今回オススメしたのは Letters to a young scientist .(日本語名「 若き科学者への手紙 」) 書いて今ごろ思うけど、Battlefieldに突っ込んで行っていけないのは科学者だけではなくって、どこの分野でもそうかも。 続編としてあと2冊ぐらいは書評かける気がする。来年の読書の秋にまた聞かれるかもしれないから、とっておこう。 他の人のオススメ本に新田次郎の本があった。新田次郎と言えば 「八甲田山 死の彷徨」 。学生の時に読んだと思うけれど、二つのグループの結末が対照的で、「 バカな上司について行くとえらい目にあうから気をつけないと 」と思った次第。一冊の本が一文に収束されてしまうのもどうかと思うけど。上の「若き科学者への手紙」も2文ぐらいに収束。 記憶力悪いからそんなものよねー(笑) 前読んだサピエンス全史も一文に収束 。 記憶力悪いからそんなものよねー(笑) 今日の教訓 また来年も頼まれたら書こうっと。 過去のブログ ・ サピエンス全史-2(Sapiens: A Brief History of Humankind)

性は単純に二つではないらしい

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この前読んだ実験医学の話、「♂と♀で割り切れないヒトの性の多様性と連続性」 内容はこんな感じ。 ・Y染色体喪失とヒトの性スペクトラム ・性スペクトラムから考える哺乳類性腺 発生の分子機構 ・ステロイドホルモンと性スペクトラム ・コラム:ジェンダー・スペクトラムとは 2015年に Sex Redefined(Nature Magazine) という記事を発見して、Genetics(遺伝学)を専攻している学生と盛り上がった覚えがある。それまではてっきり性が二つしかないと思い込んでいたのだが、実は性はスペクトラムなのであった。なんと。はっきりと白黒区別のつく話じゃないらしい。 関係あるようなないような話。 This Mutant Crayfish Clones Itself, and It’s Taking Over Europe(New York Times) いわく、ザリガニの変異体ができて、メスだけで繁殖するようになったそうな。ヨーロッパで大繁殖! 他にもメスだけのイモリだったかヤモリだったかがいたような気がする。これかな。 Geckos: It's Not Always About Sex(ScienceDaily) 今日の教訓 そんな単純な話じゃないらしい。 過去のブログ ・ 脳の最大パフォーマンスを引き出すために (睡眠が大切だという話)

Rebalance (投資の再分配)2019

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日本に行ってきた。いつも11月下旬に帰るのだが、今回は6月で暑かった。。。。ボストンに帰ってきたらボストンも暑い。 Tsutaya Book Storeというのが出来ていて、コーヒーのみながら本を読める! 読んでいる本( お金は寝かせて増やしなさい )は購入したが従姉妹にあげてしまったので、最後まで読んでない(笑) ちなみにこの人は 梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー というブログを書いている人で、インデックス投資派である。 私も若いころは個別株買っていて、その後BRICsのアクティブファンドとか購入していたが、Economic crisisになってえらい目にあった。いやー、若かったね(笑)! そのあたりで Fidelityがインデックスファンドを出すようになり 、インデックスに移行。インデックスファンドの重要なポイントは銘柄とExpense ratio(手数料)と各銘柄のブレンド率である。その後はRebalance(投資の再分配)である。1年に1回ぐらいやればいいという話だが、私はターゲットから5%ずれたらリバランスすることにしている。前回にやったのは2018年1月なので、だいたい1年に1回ぐらいである。その「5%ずれた」が来たので先週今週とリバランス中である。課税口座じゃなくって、Roth-IRAの話ね。1年に1回ぐらいなので、他にやることなし。 まさしく「 お金は寝かせて増やしなさい 」である。 これだとヒマすぎるので、毎月Fidelityからstatementがくるのでログインするたびに、 CD(定期預金)の購入 をする。Emergency Fundの話ね。3ヶ月CDでも、6ヶ月CDでも、9ヶ月CDでも、1年CDでも全部(年間)利率が2%なのはなぜでしょうね?  他には税金申請をするたびに何かをしようとするのであるが(笑) アメリカの税金申請ややこしいけど、自分で考えないといけないところが実はいいよね。全部やってもらっていたら「節税するために何かしよう」って思わないじゃん。 今日の教訓 Rebalanceは大事 過去のブログ ・ (寝てても)運用してくれるシステム:ターゲット・リタイアメント・ファンド ・ 2019年新年のご挨拶 人生は長い 75歳で引退、100歳まで生きるとしたら約1.8億円必要だという話。 ・