Wednesday, January 4, 2006

3つのアルファベット

ドイツ人は日本に興味があるらしく、いろいろ質問してくる。
よく「ねえ、日本語には3つのアルファベットがあるって聞いたけど、本当?」ときいてきた。
最初なんのことだかわからなかったが、しばらく考えて思い当たった。
「そうだよ。漢字とひらがなとカタカナというのがあって、ひらがなとカタカナは50字ずつあるの。ひらがなとカタカナは普通発音と対応してるの。そして、 ひらがなは普通の言葉に、カタカナは外国から輸入した言葉に使うの。そして、漢字は大昔に中国から輸入したもので、一つの漢字には中国から輸入した読み方 と日本式の二通りの読み方がある。漢字は大体2つか3つの漢字で一つの意味で、そのコンビネーションによっていろいろ変わるの。」
ここまで言うと、アルファベットが30文字ぐらいしかないドイツ人は尊敬の目をしている。
「すごいね!よくそんなにいろいろ扱えるねー!日本人はすごい賢いんだ!」
と言われると、こっちもすごいんだ!という気分になるが、一応尊敬させておくだけでは悪いので、
「スペリングと同じだよ。ドイツでもアルファベット長々と書くじゃん。それを一つの場所に押し込めただけ」
というとやや安心しているみたいだが、まだ尊敬している。

私の親情報によると、ドイツでは英語教育が行き届いた結果、若者がドイツ語よりも簡単な英語の単語を使うようになってしまい、問題になっているそうだ。当 たり前だがアルファベットが一緒なので、英語とドイツ語が混ざってしまうのである。その点日本語に英語が混ざる予定はなさそうだ。外来語はカタカナとして 入ってしまうからだ。
研究者が書く日本語の場合はさらに面白い。春に日本のフェローシップの申請書類を書いていた。ためしに書き終わった後、冗談で「これ読める?」とボスに見 せてみた。
「当研究室ではSLEの病態の研究が行われている。SLEにおいては、自己DNAによりB細胞あるいはDCが活性化されることが示されており、その機構が 主な研究内容である。」
ボスの感想 「何がなんだかわからんが、時々書いてある英語の単語だけわかる」
英語をいちいち日本語に訳するのは面倒だし、日々新しい名のものが発見されていくので、こういう風になるのである。
ということで、4つのアルファベットを駆使する日本人は、かなりフレキシブルな頭脳の持ち主である(本当か?)

追加 ドイツ人は漢字が何文字あるのかも知りたがるので、「約3000字」と答えると目をぐるぐるさせている。

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