サムライ国より包丁来る

日本に一時帰国した友達に、包丁買って来てもらいました。 

理由
1.玉ねぎを切るたびに泣いていました。
妹の家にあった料理の本によると、包丁が切れないと玉ねぎの組織が壊れ、涙が出ると書いてありました。 そういえばそんなことを、むかしむかしNHKで言っていたなと思いました。

2.妹の家でサンマをさばいて刺身にしたときに、いい包丁を使ったらかなり簡単にサンマをさばくことができました。

そういうことで、友達がいうところの「一生ものの包丁!」を買って来てもらいました。
京都の錦市場にある有次(ありつぐ)
創業1560年。
本能寺の変が1582年、ということは織田信長の時代ですか。さぞかし刀がよく売れたでしょうね。ウィキペディアによると、1564年 ミケランジェロ死没。ということは、ルネッサンス?????
この有次というお店、妹も母親も知っているし、はたまた今借りている本「ハーバードMBA留学記」にも載っているし、実は私だけが知らないんじゃないかと思うのでした。 

話を歴史から包丁に戻します。

買ってきてもらった包丁の写真。 裏側には私の名前を漢字で入れてもらいました。 これで外人に自慢できます。
さて、今日玉ねぎを買ってきたので、切ってみましたが、涙はでませんでした! これは本当に包丁のおかげなのでしょうか????いつもはYellow Onionですが、今回はSweet Onionです。 種類の違いもあるかもしれません。なんにせよ、涙が出ないということは重要です。 

包丁の入っていた箱には研ぎ方の説明書が入っていました。 いつもの包丁も自分で研いでますが、この高級包丁も自分で研いでみます。 なまくらになってしまうかもしれませんが。毎日のお手入れ方法も書いてありました。ちょっと面倒です(笑)。 


この時代、包丁の研ぎ方もYoutubeに載っています。

日本の刀や包丁は有名です。ドイツにいたときに用事でロンドンに行き、大英博物館に行きました。 日本刀が「こんなにたくさん、どこから手に入れた?」と聞きたくなるほど展示されていました。ドイツ人にKill Bill No. 1(キル・ビル)映画が上映された後に「日本に帰ったら、日本刀買って来て!」と言われたり、寿司が大好きなドイツ人に、「日本の包丁が欲しいんだ。ダマスティールのやつ。どうやったら手に入る」と相談されたりしました。かの有名な、Zwilling J.A. Henckelsヘンケルス)の国の人達から「包丁欲しい!」と言われるとは思いませんでした。 ニューヨークのコロンブスサークルのWilliams-Sonoma(だったと思う)にも、高級日本包丁が展示されていました。 一番お値段の高いものは、包丁の掛けてある布が切れていました。そのぐらい鋭い。映画のボディーガードで、日本刀の上にスカーフがふわっと乗せられて、それがスッパリ切れてしまったシーンがありましたが、そんな感じです。うちの親が言うには、日本刀で鉄兜も切れるそうです。

ドイツで人のHenckelsの包丁を借りて使ってみたりしましたが、日本の包丁と比べて、まず刃が分厚いです。そして刃がカーブしているので、刃をストンと垂直に落としても切れない部分が出てきます。どうやって切っているのかはわかりませんが、多分引いて切っているのかなと思います。しかもたまに野菜(トマトだったような気がする)を手の上で切っている人もいました。 そんな怖いことは、豆腐でしかできません!日本の包丁に慣れている私としては、ドイツの包丁は使いにくかったわけです。それでドイツの、数少ないアジア系のお店で日本の包丁を買いました。それをアメリカに持ってきて使っていました。
そして、今回は高級包丁が我が家に登場。

これからパーティに呼ばれたら包丁持って行きます。 Guacamoleを作るのを手伝うたびに「包丁が切れん!!!!!!! こんな包丁で料理をするとは信じられん」と唸っていて、「わかったわかった。こっちだったら切れるから」と言われていましたので。(渡された新しいほうの包丁も切れない)
フッフッフッフッ。 早くパーティに呼んでくれないかしら? しかも、「この包丁のお店はアメリカ合衆国よりも古いんだ」と言うことにします。アメリカ独立宣言は1776年7月6日
ここまで言ったら、いやみかしら?まあ、アメリカ人も「その包丁はハラキリ用か?」と言い返すぐらいはしてくるかと思います。

「友達に日本の包丁買って来てもらったんだよ!」と言ったところ、「Ginsu Knifeか?」と言われました。
これは、一体何?? アメリカでは有名な宣伝らしいです。 日本のナイフだと思っているらしい。
そんなわけがなく。


今日の教訓 やっぱり包丁は日本製。 ピペットはGilson。
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