プロ研解散しちゃいましたー+感想

ブログで報告するのを忘れていたが、プロ研を解散してしまった。知らない人のために説明すると、プロ研は「プロ研究者への道」という名前のグループで、研究者(主にボストン在住)が長期滞在していく上でのいろいろな出来事を皆で勉強していくグループ。2010年いっぱいで解散した。

今までのご協力してくださった方、どうもありがとうございました。

プロ研を運営した感想

1.欲しい情報が大量に流れ込んでくる。
「情報こそが現在の通貨である」という勝間和代の言葉があるが(効率が10倍アップする新・知的生産術)、本当である。
日本で多少情報が少なくてもどうってことないが、アメリカにいる日本人で情報があるのとないのとでは雲泥の差、下手すると死活問題(???)になりえる。
そもそも私がプロ研の運営委員になった理由は、「Postdoctoral fellowshipの期限がPhDを取得してから5年まで」という衝撃の事実を4年目ぐらいに知ったということからである。書いて投稿したら5年経つじゃん。
いやー、あの時は本当にびっくりしたわ。つくづく「ボスに頼ってなんかいないで情報を自分で入手しないと、このままじゃヤバい!」と思ったもんね。その時ちょうど友達に「こういうグループ作りたいんだけれど」と声をかけられたわけ。

例えばグリーンカード取るにしても、知らないと「自分の前に大きな壁が立ちはだかった感じ」がするが、多少知っていたら「あー、そうなのね。じゃ、やらなきゃ」と抵抗も少ない。グラント書きでもFaculty positionの職探しでもなんでも「次のステップ」を知っていることが重要だと思う。

ということで、プロ研で勉強済みの私はAssistant professorにもなっていないのに、その次の「Associate professorになるのに必要なこと3つ」まで知っている。いつその情報を使うかは不明だけどね。

2.運営委員が一番トクする。
全くのボランティアなので、運営委員の利益がなかったら、そんなグループ+会を催す必要なんか無いから、当然と言えば当然だが。おかげで自分の知りたいことを全部聞いた気がする。しかも日本人コミュニティの中での有名人になれる。

3.情報を右から左に流すだけで感謝される。
簡単に言えば、しゃべってくれる人を探して、場所として教室を確保しただけなのだが、知りたい人がわらわらと集まってきて、活発な意見交換の場ができあがる。一応メーリングリストとブログもあるが、やっぱり人と人の場が一番なのであった。勉強会の後のランチでも雑談で盛り上がるし。
ということで、感謝される。

それにしてもfaculty positionを取って、独立直前に私に捕まった方々、どうも数時間しゃべっていただいてありがとうございました。

4.運営委員の経験のある人は、今後もグループかコミュニティを作ろうと思えばすぐ作れる。
会社興した人が、2個目3個目の会社を興すのと、きっと同じようなものなのだろう。グループをオーガナイズした経験はいろんなところで役に立つと思う。

プロ研の感想ではないけど、最近つくづく思うのは、ばっちり意思表示をして、更に自分からアクティブに動いて行かないと、アメリカでは到底生き残っていけないということである。何もせずにぼーっとしていたら、本当に、本当に、何も起こらない。誰も「キミは優秀だからassistant professorにしてあげよう」なんて言ってくれないのである。

今日の教訓 あー、それにしても非常にお役立ちコミュニティだった。

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