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ジョージ・オーウェルの1984はdepressing(憂鬱)

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トランプ政権になって直後にこんな記事が出た。 Why ‘1984’ Is a 2017 Must-Read (New York Times) (なぜ1984が2017年に読むべき本なのか) なんでもジョージ・オーウェルの1984という本がアマゾンの本のトップになったそうである。この記事は1月のものだが、今日(7月30日)でもまだ24位! イメージをクリックするとアマゾンのウェブサイトに行きます。 ということで、キンドルに入れて読んでみた。クラシックだから我慢して読んだが、読むの大変だった。クラシックは教養のため、我慢して読まなければいけない。なんたって2017年の読むべき本だし、学生に聞いたら、これ高校の国語の授業で読んだらしい。 アメリカ人て将来こんな風になると思っているの? (ちなみに書いたのはイギリス人) Fahrenheit 451(華氏451度)よりも憂鬱なのだが。 イメージをクリックするとアマゾンのウェブサイトに行きます。 焚書坑儒みたいな話。 いろいろ学ぶことも多かった本で、確かに読んでおいてもいいかもしれないけど、げんなり。 今日の教訓 ものすごく憂鬱な本だった。 過去のブログ ・ 紙媒体の良さ (フィルターバブルとその対処方法について) ・ Writing skill(書く能力)

紙媒体の良さ(知的孤立に陥らない方法)

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この前島岡さん(じゃなかった、島岡先生)の「 行動しながら考えよう 」の感想文の続き。 5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう の中に、「フィルターバブルから抜け出すには」という文章がある。 フィルターバブルについて、ウィキペディアより引用。 フィルターバブル(filter bubble)とは、インターネット検索サイトのアルゴリズムが、ユーザーの情報(所在地、過去のクリック履歴、検索履歴などに基づいてユーザーが見たい情報を選択的に推定するような検索結果を出すことが原因で、ユーザーがその人の観点に合わない情報から隔離され、実質的に彼ら自身の文化的、思想的な皮膜(バブル)の中に孤立するようになっていくこと。 主な例は、グーグル・パーソナライズド・サーチ、およびFacebookのパーソナライズド・ニュース・ストリームである。 この語はインターネット活動家であるイーライ・パリサーが同名の題の著書の中で作った新語である。パリサーによると、ユーザーは次第に対立する観点に露出しなくなり、自分自身の情報皮膜の中で知的孤立に陥る。 引用終了。 なんか、 マトリックス みたいー。 この後どうなるんだったっけ? もう一度映画みなおそうかしら? それにしてもRed Pillを薬局でもらったら笑っちゃいそうだ。 話を元にもどして。 島岡先生の本にはフィルターバブルの対策方法が書いてあるので、それは本を読んでもらうことにして(←本の宣伝)、私の場合の発見。 うちの家にはScienceとNatureと 実験医学がくる 。(ついでにNature Review RheumatologyとMoney Magazineも購読している)雑誌の場合普通始めのページから一枚ずつめくっていくことになる。めくっていくうちに PubMedでもGoogleでも自分では絶対検索しない記事 に出会うのである。eTOC(雑誌がでるたびに目次をメールで送ってくれるサービス)でもクリックしなければ意味ないし。私記事をランダムにクリックしたりしないし(笑) これって非常に大切なことでは? 紙の無駄と昔は思っていたけど、研究者で専門バカになったら結構致命的だし。新しいアイデアとか知識はランダムに取り入れていかないといけないよね。 もっともgoogle scholarの右側の

Pet rock(石をペットとして売るビジネス)

昨日のびっくりな話。 なんと、昔アメリカではペットの石を買う(飼う?)のが流行っていたらしい。 石? ウィキペディアから引用。 ペット・ロック(英: Pet Rock)は、1970年代にアメリカで流行した玩具の一つで、ごく普通の石を仮想的なペットに見立てて愛玩するというもの。1975年、アメリカ人のゲイリー・ダウル (Gary Dahl) が、ペットの飼育には楽しみとともに、ストレスや出費といった欠点をともなうことから、それらの欠点が一切ないペットとして発案した。日本でも1977年(昭和52年)にトミー(現・タカラトミー)から発売された。商品内容は、ペットとしての石に加え、動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法を記載したマニュアルと血統書がセットになっている。購入者はマニュアルをもとに、石に対してイヌなどと同様に「来い」「お座り」「伏せ」といった基礎訓練を施し、決まった時間に入浴させ、ベッドに入れ休息を与える。さらに家族、友人、恋人といったペット・ロックを一緒にさせるといった楽しみもある。 ペット・ロックのブームは半年で終わったものの、その半年間で500万個が売り上げられ、発案者は5616万6419ドル(約6億7400万円)を稼ぎ、一躍大富豪の座に就くこととなった。ただの石に過ぎないペット・ロックがここまで売れた理由は、ペットを飼うことで和みを得られ、なおかつ動物の飼育のような様々な面倒さから解放されるといったメリットを、消費者に対して効果的にアピールしたためと指摘されている。 引用終了。 ただの石が大ブーム! おかげで発案者は大金持ち! 一体どういうこと? と研究室で喋っていたら学生が「私持っていて、かわいがっていたの!」と言い出した。なんでも5歳ぐらいの時に飼っていたらしい。今でもその石は実家にあるそうである。目がついてるそうな。。。くわしくは ウィキペディアのページをごらんください 。 ただの石が大ブーム!と思ったが、ダイアモンドもよく考えたらただの石。。。 今日の教訓 どういうマーケティングしたんだろう? どっかのビジネススクールの教材になりそうな?

オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服

この前見つけた記事 The scientific reason why Barack Obama and Mark Zuckerberg wear the same outfit every day (なぜバラック・オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服をきているのか) なんでも「毎日とてもたくさんの決断をしなくてはいけないので、朝からどの服着ていくかなんていうことに決断力を使いたくない」そうである。記事ではdecision fatigueといって決断疲れという状態から説明していくのである。どちらかというと私としては着ていく服なんてどうでもいいと思っているので、「うらやましー。私もやろうかしら? でも女性ではいないよね?」と思っていたところ、女性でもそういう人がいることを発見! This woman has worn the same outfit to work every single day for the past 3 years Take a Look at the Outfit This DC Woman Has Worn Every Day This Year なんと、誰も気づかないそうである。本当かしら? アメリカ人てそういうのはコメント避けるから、誰も敢えていわないのでは? まあ誰も何もいわないのなら、それでいいけど(笑) コツとしては、質のいい服を選ぶことらしい。なるほど。 「Young faculty(アシスタントプロフェッサー)の服」、誰か選んでくれないかしら?(←服選ぶのも面倒くさい人) 今日の教訓 毎日同じ服とは言わないでも、私もそっちの方向へ行こうっと。 過去のブログ ・ 島岡さんがまた本を出した! 2015 (島岡さんが「アメリカにいるときに選択肢の多さに疲れた」という話)

自転車の修理 2017

Facebookの友人の記事から、面白いイベントがあるのを知った。 Boston Midnight Marathon Bike Ride 明日ボストンマラソンがあるのだが、そのコースを前日の夜9時から走るというイベントである。なんでも1000人ぐらい参加するらしい。 いいなー。 と思ったが、今自転車へたってきているので、ちょっと無理なのであった。パンクぐらいならなおせれるけど、ブレーキのワイヤー途中できれて真夜中だったら、結構悲惨な状態になる。ちなみに私の自転車は早いやつでも高いやつでもなんでもない普通の(?)自転車である。ママチャリよりは良くって21段変速付きだけれど。むかしむかしに友人から中古で譲り受けて使っているやつである。 自転車は近くのスポーツ店に持って行って、自転車修理の予約してきた。 ・ブレーキパッド交換、 ・ブレーキのワイヤー交換、 ・チェーンの交換、 ・後ろのcasette交換、いつも同じギアをつかっているので、そこだけすり減ってるらしい。 ・後ろのタイヤ交換(すり減ってる+はげてきた) ・チューニング で200ドル(2万円)ぐらいかかるらしい。もっとかかるかも? 毎日通勤に使ってる+週末に走り回ってるからねえ。雨でも走っているし、今年は雪も少なかったので、ほとんど自転車通勤していたし。一番怖いのは風。 パーツ交換したら何年でも使えるってのはすごいことである。いつまでもつんだろう?  マイクロピペットと同じ?( マイクロピペットは実験に使う道具 のこと) 今日の教訓 自転車もマイクロピペットもメンテナンスしながら使い倒し 過去のブログ ・ 自転車の修理 2014年に同じように200ドルぐらいかけて自転車を修理+メンテナンスしたこと。

所変われば値段も変わる

親に話していて、「ブログに書いてよね!」と言われたので書く事にした。 うちの親が行っていた「安くて美味しい居酒屋」がつぶれる事になったらしい。とても残念がっていたが、安くて美味しいでは勝てないのである。 私「その人、こっち(アメリカ)に来たらいいじゃん? ボストンにね、インテリアの凝った Hojokoという日本の居酒屋 があって、なんでか知らないけど流行ってるのよ。行った事あるけど、そこすごいのよ、ワンカップ大関で14ドル取るのよー!」 証拠であるドリンクメニューはこっち 。今日は1ドル111円。ということで今日のワンカップ大関のお値段は1554円。チップ加えたらもっと高い。ワンカップ大関って日本でいくらだっけ? スーパーで買ったら200-300円ぐらい? 厨房で働いている人は日本人っぽいので、料理の質はよろしいが量はすくなく高い! インテリアはオーナーの趣味? オーナーは日本人ではないみたいだが、相当の日本好きだと見た。インテリアは見る価値あり。トイレまでインテリア凝っている。アートなんだか、ごちゃごちゃなんだか不明だが、やっぱりアートだろう(笑)興味があるかたは、 こっちのBoston Restaurants With the Most Stunning Designという記事の2015年のところにインテリアの写真がある ので、どうぞ。 一般的な日本人にはワンカップ大関で14ドル取ろうとする度胸はない。うちら貧乏性かもしれない。だが、お金を持っていない人の財布を開けてもらうのは難しい。渋ってる人から取ろうとするよりも、喜んで払ってくれる人からもらったほうがいい。では、喜んで払ってくれる人はどこにいるか?どうすれば喜んで払ってもらえるか? 今日の教訓 お金は、喜んで払う人からいただくものである。 過去のブログ ・ 研究者のための思考法 10のヒント 感想文その3 (Invasive species(外来種)の話。) ・ 所変われば品変わる

行動しながら考えよう 感想文その2

行動しながら考えよう 感想文その1の続き。 新しい単語をならった。Follower(フォローワー)というらしい。なんかGoogle ScholarかResearch Gateのfollowerみたいな単語である。リーダーを支えるチームメンバーのことらしい。リーダーシップの本はいっぱいあるが、フォローワーの本はあまりない。多分誰も読む気にならないのかもしれない。「縁の下の力持ちになるには」よりも「会社をひっぱっていくには」のほうが読む気になる。だが「船頭多くして船山に登る」という通り、リーダーばかりいるチームだと何も動かないのである。ここまで読んで、某サッカーチームを思い出した私。金があるので世界中からトップレベルのサッカー選手を引き抜いてくるのだが。。。ちなみに「船頭多くして船山に登る」は英語ではtoo many cooks spoil the brothというらしい。 フォローワーにもいろいろあって、一番いいのは「勇気あるフォローワー」らしい。リーダーの話を聞き批判できるフォローワーが勇気あるフォローワーだそうな。なるほど。でもフォローワーてなんか聞いたことない。確か日本語でもっとぴったりマッチした単語なかったっけ?と思って探したらあったあった。 【第14回】あなたは本田宗一郎の補佐役になれるのか? (1/2) 引用開始。 リーダーシップにかかわる学問的な議論の中ではあまり注目はされてこなかったが、実現場において非常に重要なのがリーダーを補佐するもの、補佐役の存在である。ナンバー2、女房役、番頭など呼び方はさまざまだが、名経営者の脇にはこうした存在があるのは珍しいことではなかった。 引用終了。 島岡さんの本に出てきた定義にぴったし! どのサイズのチームにも一人や二人はリーダー支える人がいるよね。 さて、アカデミックのフォローワーはStaff Scientistsという。日本はどうか知らないけど、ヨーロッパではれっきとした仕事である。実はアメリカでも存在することが、この前読んだ記事で判明。 Staff scientists find satisfaction in playing the support role ハーバード大学には1316人!  島岡さんの本によると、一番最高の人材は 状況によってリーダーにもフォローワーにもなれ