外から見える自分

まったく、おそろしい世の中になったものである。

この前ある人から「はじめまして」というメールをもらった時に、さくっと私の業績について触れていた。 さくっと!
私の業績調べたんですか。。。。。。
あるいは、研究者のためのネットワーキングの会で「仕事の関係でいろいろな大学のHPを見ていたら、Kayさんの名前を見つけたんですよ!」と言われたりする。
名前(First name, Last name)をPubMedに入れれば、生命科学系の研究者の業績は一目瞭然である。同業者であれば、論文を発表した雑誌の質から、研究の内容から、どこで何をやっていたか、何から何から、全部わかってしまう。Googleで検索してみたらHPに行き着く。

ちょっと興味がある人の業績や研究は、すぐに検索して調べてしまう、そんな時代になってしまったのである。 インターネットが無かった時代には、そんなことは無かったに違いない。


こういうときは気を取り直して、「外から見える自分」をどうにかせねばなるまい。 
まずGoogle英語版で、自分の名前を英語で検索してみる。 前にGoogle検索した時はFacebook(お遊び用SNS)がトップに来るという、誠にいただけない結果になったためFacebookを停止した。
今回はLinkedIn(ビジネス用SNS)がトップに来た。 本当にトップに来た。
非常によろしい。
そして、しばらくしてから私の書いたレビュー登場。
非常によろしい。

さらに、前からなんとなく気になっていたBiomedExpertsに加入した。
このウェブサイト(無料)は、発表論文の情報に基づいて、Co-authorは誰であり、分野は何であり、何を主に使って研究しており、Co-authorは誰と一緒に共同研究しており、発表論文うちFirst authorとLast authorはチェックを入れる、という風に、いろいろ調べてくれる。
加入しなくっても、勝手に調べてくれる。 それが証拠に名前とBiomedExpertsとGoogleに入れると、メンバーでなくても情報が出てくる。 「名前」がキーなので、同姓同名の多い日本人は不利なのである。
私も日本の時の論文しか情報が入っていなかったので、加入してしまい、ドイツの時の論文とボストンの論文情報を全部入力した。なんかすっきり。 
しばらくいろんな人の名前を入れて遊んでしまった。 日本の著名な研究者や、昔のボスのうちの一人や、共同研究している先生がメンバーであることを発見してしまった。 私ってヒマ? 

そういうことで、ウェブ上での自分の情報の整頓も大切なのであった。 

今日の教訓 たまには自分の名前をGoogle検索してみる。

参考文献
・研究者のためのプロフェッショナル根性論 第7回 検索される自分:発信力

過去のブログ
Facebook撤退 自分をGoogle検索したらFacebookがトップに来てしまったので、Facebookを停止した。
鎖国なSNS LinkedInについて
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