Boston Lyric OperaでDon Giovanniをみる
Boston Lyric Operaに初めて行ってきた!
きっかけは、「私、いっぺん着飾ってオペラ見に行きたい! そして幕間にシャンペン飲むのー!」というミーハーな友達の一言。
「じゃ、ニューヨークのメトロポリタンオペラに行こうよ!」誘ってみたけれど、まあ近場から行こうということになった。ニューヨークで泊まりでオペラを見に行くということになると、チケット代以外でも値が張るしね。 ミーハー度からすると、オペラの前のお食事もきちんとしなければいけないし。
そういう理由で、Boston Lyric Operaに行くことになったのだった。
朝からきちんとした格好をして研究室に行くと、PhD(博士課程の学生)2人に「Kay! 今日はきちんとした格好してるね。 Presentation(セミナーとか)をするの?」って聞かれた。 違うってば!
今回のオペラは、Don Giovanni(ドン・ジョバンニ)
ハンパじゃない女たらしの貴族の物語である。 ある日女性の一人のうちにしのびこんで、間違って彼女のお父さんを殺してしまう。 その後も女性達をくどいているのだが、死んだ父親が地獄から来て「悔い改めよ」とドン・ジョバンニに言う。 彼は「いやだ」と言って、地獄に連れ去られてしまう話。
自業自得だと思う(笑)。 笑える場面がいっぱいあるオペラである。
チケット代は52ドル(約5000円)。 例によって例のごとく、ドイツでオペラを超お安く楽しんだ私にとっては高い(が日本人にとっては安い)のであった。仕事が終わった後、シルバーラインに乗って、友達と待ち合わせのRustic Kitchenに行く。イタリアオペラなので、イタリアンなのである。友達はさっそくシャンパンをたのんでいた。 話がはずんで遅刻しそうになって、あわてて会場に向かう。
オペラハウス(Shubert theatre)は小さくてびっくりした。 安いチケットでも十分顔も見て楽しめるぐらい。 これでミュンヘンの州立歌劇場やニューヨークのメトロポリタンオペラに行って、安いチケットだったら、オペラグラス必要なのに。 私は顔が見えないところに座っていて、服装で判断していたぞ。
さて、肝心の内容についてである。
(Boston Lyric OperaのDon Giovanniのリハーサルのビデオ発見!)
予想通り(?)オーケストラは適当だった。どこまで要求するかという問題でもあるが。
その代わり歌手は以下の5人が結構良かった。
Don Giovanni: Christopher Schaldenbrand
Donna Anna: Susanna Phillips
Donna Elvira: Kimwana Doner
Don Ottavio: Matthew Plenk
Leporello: Matthew Burns
私は、Donna Anna役の人が一番うまかったと思う。 しかしこれは単に好みの問題かもしれない。
演技はハリウッド映画みたいに、おおげさでものすごくストレート。
途中で有名な「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。イタリアでは640人、ドイツでは231人、しかしここスペインでは何と1003人だ。」(ウィキペディアから引用)を、従僕のレポレッロが歌う。普通は小さなノートに名前のリストがあって、それを見せながら歌う。 しかし、アメリカでは1冊のノートでは足りないらしく、国別リスト(+無くしてもいいようにコピー?)のノートが20冊ぐらい出てきた。
ま、メトロポリタンオペラでは本物の馬出てきたアメリカだからな。 イタリア人の同僚は、メトロポリタンオペラで見たときは、本物の象が出てきたって言っていたし。 ノートが20冊ぐらい出てきても、問題はないだろう。
なんでもおおげざなアメリカ。
映画Amadeus(アマデウス)のストーリーも知っていると、Don Giovanniはさらに面白いのである。同時代の作曲家サリエリが、モーツァルトの素晴らしい才能を認めながらも、自分の好きな女性を取られたり(!)したため、嫉妬してモーツァルトを追い詰めていくというストーリー。 一応フィクションだと思われる。
最後の方にDon Giovanniのオペラ上演の話があって、サリエリが「あの石像は、死んだ父親のレオポルトだ」と言う。(つまりドン・ジョバンニはモーツァルト) そして、サリエリはどうやってモーツァルトを殺すか決める。 おーこわ。
今その場面を見た。映画のアマデウスのオーケストラのほうがBoston Lyric Operaのオーケストラよりも全然いいではないか!と思って調べたら、
The Orchestra: Academy of St. Martin in the Fields, conducted by Sir Neville Marriner
アカデミー室内管弦楽団 指揮サー・ネヴィル・マリナー
と、アマデウスの英語版のウィキペディアに書いてあった。 なるほど。
この前見た映画Perfumeでもベルリン・フィルハーモニーだったし、シンドラーのリストのテーマではイツァーク・パールマンが弾いているし、映画作るのも大変である。
なんにせよ、Don Giovanni、ストーリーの面白さもあって、楽しめたのであった。
今日の教訓 Don Giovanni面白かった。
過去のブログ
・Perfume: The Story of a Murderer (ベルリンフィルを使った贅沢な?映画)
・Kunst und Musik (芸術と音楽) その2 オペラ (ミュンヘンに里帰り?した時に行ったオペラの話)
・クリスマスと誕生日はニューヨークで (メトロポリタンオペラに行ったら、舞台に馬が出てきた話)
・最高の贅沢をお安く (ドイツにいた時に行ったオペラのリスト)
きっかけは、「私、いっぺん着飾ってオペラ見に行きたい! そして幕間にシャンペン飲むのー!」というミーハーな友達の一言。
「じゃ、ニューヨークのメトロポリタンオペラに行こうよ!」誘ってみたけれど、まあ近場から行こうということになった。ニューヨークで泊まりでオペラを見に行くということになると、チケット代以外でも値が張るしね。 ミーハー度からすると、オペラの前のお食事もきちんとしなければいけないし。
そういう理由で、Boston Lyric Operaに行くことになったのだった。
朝からきちんとした格好をして研究室に行くと、PhD(博士課程の学生)2人に「Kay! 今日はきちんとした格好してるね。 Presentation(セミナーとか)をするの?」って聞かれた。 違うってば!
今回のオペラは、Don Giovanni(ドン・ジョバンニ)
ハンパじゃない女たらしの貴族の物語である。 ある日女性の一人のうちにしのびこんで、間違って彼女のお父さんを殺してしまう。 その後も女性達をくどいているのだが、死んだ父親が地獄から来て「悔い改めよ」とドン・ジョバンニに言う。 彼は「いやだ」と言って、地獄に連れ去られてしまう話。
自業自得だと思う(笑)。 笑える場面がいっぱいあるオペラである。
チケット代は52ドル(約5000円)。 例によって例のごとく、ドイツでオペラを超お安く楽しんだ私にとっては高い(が日本人にとっては安い)のであった。仕事が終わった後、シルバーラインに乗って、友達と待ち合わせのRustic Kitchenに行く。イタリアオペラなので、イタリアンなのである。友達はさっそくシャンパンをたのんでいた。 話がはずんで遅刻しそうになって、あわてて会場に向かう。
オペラハウス(Shubert theatre)は小さくてびっくりした。 安いチケットでも十分顔も見て楽しめるぐらい。 これでミュンヘンの州立歌劇場やニューヨークのメトロポリタンオペラに行って、安いチケットだったら、オペラグラス必要なのに。 私は顔が見えないところに座っていて、服装で判断していたぞ。
さて、肝心の内容についてである。
(Boston Lyric OperaのDon Giovanniのリハーサルのビデオ発見!)
予想通り(?)オーケストラは適当だった。どこまで要求するかという問題でもあるが。
その代わり歌手は以下の5人が結構良かった。
Don Giovanni: Christopher Schaldenbrand
Donna Anna: Susanna Phillips
Donna Elvira: Kimwana Doner
Don Ottavio: Matthew Plenk
Leporello: Matthew Burns
私は、Donna Anna役の人が一番うまかったと思う。 しかしこれは単に好みの問題かもしれない。
演技はハリウッド映画みたいに、おおげさでものすごくストレート。
途中で有名な「旦那に泣かされたのはあんただけじゃないよ。イタリアでは640人、ドイツでは231人、しかしここスペインでは何と1003人だ。」(ウィキペディアから引用)を、従僕のレポレッロが歌う。普通は小さなノートに名前のリストがあって、それを見せながら歌う。 しかし、アメリカでは1冊のノートでは足りないらしく、国別リスト(+無くしてもいいようにコピー?)のノートが20冊ぐらい出てきた。
ま、メトロポリタンオペラでは本物の馬出てきたアメリカだからな。 イタリア人の同僚は、メトロポリタンオペラで見たときは、本物の象が出てきたって言っていたし。 ノートが20冊ぐらい出てきても、問題はないだろう。
なんでもおおげざなアメリカ。
映画Amadeus(アマデウス)のストーリーも知っていると、Don Giovanniはさらに面白いのである。同時代の作曲家サリエリが、モーツァルトの素晴らしい才能を認めながらも、自分の好きな女性を取られたり(!)したため、嫉妬してモーツァルトを追い詰めていくというストーリー。 一応フィクションだと思われる。
最後の方にDon Giovanniのオペラ上演の話があって、サリエリが「あの石像は、死んだ父親のレオポルトだ」と言う。(つまりドン・ジョバンニはモーツァルト) そして、サリエリはどうやってモーツァルトを殺すか決める。 おーこわ。
今その場面を見た。映画のアマデウスのオーケストラのほうがBoston Lyric Operaのオーケストラよりも全然いいではないか!と思って調べたら、
The Orchestra: Academy of St. Martin in the Fields, conducted by Sir Neville Marriner
アカデミー室内管弦楽団 指揮サー・ネヴィル・マリナー
と、アマデウスの英語版のウィキペディアに書いてあった。 なるほど。
この前見た映画Perfumeでもベルリン・フィルハーモニーだったし、シンドラーのリストのテーマではイツァーク・パールマンが弾いているし、映画作るのも大変である。
なんにせよ、Don Giovanni、ストーリーの面白さもあって、楽しめたのであった。
今日の教訓 Don Giovanni面白かった。
過去のブログ
・Perfume: The Story of a Murderer (ベルリンフィルを使った贅沢な?映画)
・Kunst und Musik (芸術と音楽) その2 オペラ (ミュンヘンに里帰り?した時に行ったオペラの話)
・クリスマスと誕生日はニューヨークで (メトロポリタンオペラに行ったら、舞台に馬が出てきた話)
・最高の贅沢をお安く (ドイツにいた時に行ったオペラのリスト)
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