Saturday, July 15, 2017

紙媒体の良さ

この前島岡さん(じゃなかった、島岡先生)の「行動しながら考えよう」の感想文の続き。

5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう
の中に、「フィルターバブルから抜け出すには」という文章がある。

フィルターバブルについて、ウィキペディアより引用。
フィルターバブル(filter bubble)とは、インターネット検索サイトのアルゴリズムが、ユーザーの情報(所在地、過去のクリック履歴、検索履歴などに基づいてユーザーが見たい情報を選択的に推定するような検索結果を出すことが原因で、ユーザーがその人の観点に合わない情報から隔離され、実質的に彼ら自身の文化的、思想的な皮膜(バブル)の中に孤立するようになっていくこと。

主な例は、グーグル・パーソナライズド・サーチ、およびFacebookのパーソナライズド・ニュース・ストリームである。

この語はインターネット活動家であるイーライ・パリサーが同名の題の著書の中で作った新語である。パリサーによると、ユーザーは次第に対立する観点に露出しなくなり、自分自身の情報皮膜の中で知的孤立に陥る。

引用終了。

なんか、マトリックスみたいー。


この後どうなるんだったっけ? もう一度映画みなおそうかしら? それにしてもRed Pillを薬局でもらったら笑っちゃいそうだ。

話を元にもどして。
島岡先生の本にはフィルターバブルの対策方法が書いてあるので、それは本を読んでもらうことにして(←本の宣伝)、私の場合の発見。
うちの家にはScienceとNatureと実験医学がくる。(ついでにNature Review RheumatologyとMoney Magazineも購読している)雑誌の場合普通始めのページから一枚ずつめくっていくことになる。めくっていくうちにPubMedでもGoogleでも自分では絶対検索しない記事に出会うのである。eTOC(雑誌がでるたびに目次をメールで送ってくれるサービス)でもクリックしなければ意味ないし。私記事をランダムにクリックしたりしないし(笑)

これって非常に大切なことでは? 紙の無駄と昔は思っていたけど、研究者で専門バカになったら結構致命的だし。新しいアイデアとか知識はランダムに取り入れていかないといけないよね。 もっともgoogle scholarの右側の赤いベル(google scholarがAIを駆使して選んでくれる記事)もいいけどさ。

今日の教訓 紙の雑誌もいいですよ。ランダムに行くセミナーも同じ感じ?

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行動しながら考えよう 感想文その2

Thursday, July 6, 2017

Pet rock(ペット ロック)

昨日のびっくりな話。

なんと、昔アメリカではペットの石を買う(飼う?)のが流行っていたらしい。

石?

ウィキペディアから引用。
ペット・ロック(英: Pet Rock)は、1970年代にアメリカで流行した玩具の一つで、ごく普通の石を仮想的なペットに見立てて愛玩するというもの。1975年、アメリカ人のゲイリー・ダウル (Gary Dahl) が、ペットの飼育には楽しみとともに、ストレスや出費といった欠点をともなうことから、それらの欠点が一切ないペットとして発案した。日本でも1977年(昭和52年)にトミー(現・タカラトミー)から発売された。商品内容は、ペットとしての石に加え、動物のペットと同じように通気孔のあいたキャリーケース、石を鎮座させるための布や藁、飼育方法や訓練方法を記載したマニュアルと血統書がセットになっている。購入者はマニュアルをもとに、石に対してイヌなどと同様に「来い」「お座り」「伏せ」といった基礎訓練を施し、決まった時間に入浴させ、ベッドに入れ休息を与える。さらに家族、友人、恋人といったペット・ロックを一緒にさせるといった楽しみもある。

ペット・ロックのブームは半年で終わったものの、その半年間で500万個が売り上げられ、発案者は5616万6419ドル(約6億7400万円)を稼ぎ、一躍大富豪の座に就くこととなった。ただの石に過ぎないペット・ロックがここまで売れた理由は、ペットを飼うことで和みを得られ、なおかつ動物の飼育のような様々な面倒さから解放されるといったメリットを、消費者に対して効果的にアピールしたためと指摘されている。

引用終了。
ただの石が大ブーム! おかげで発案者は大金持ち! 一体どういうこと?
と研究室で喋っていたら学生が「私持っていて、かわいがっていたの!」と言い出した。なんでも5歳ぐらいの時に飼っていたらしい。今でもその石は実家にあるそうである。目がついてるそうな。。。くわしくはウィキペディアのページをごらんください

ただの石が大ブーム!と思ったが、ダイアモンドもよく考えたらただの石。。。

今日の教訓 どういうマーケティングしたんだろう? どっかのビジネススクールの教材になりそうな?

Sunday, June 18, 2017

オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服

この前見つけた記事

The scientific reason why Barack Obama and Mark Zuckerberg wear the same outfit every day
(なぜバラック・オバマとマーク・ザッカーバーグは毎日同じ服をきているのか)

なんでも「毎日とてもたくさんの決断をしなくてはいけないので、朝からどの服着ていくかなんていうことに決断力を使いたくない」そうである。記事ではdecision fatigueといって決断疲れという状態から説明していくのである。どちらかというと私としては着ていく服なんてどうでもいいと思っているので、「うらやましー。私もやろうかしら? でも女性ではいないよね?」と思っていたところ、女性でもそういう人がいることを発見!

This woman has worn the same outfit to work every single day for the past 3 years

Take a Look at the Outfit This DC Woman Has Worn Every Day This Year

なんと、誰も気づかないそうである。本当かしら? アメリカ人てそういうのはコメント避けるから、誰も敢えていわないのでは? まあ誰も何もいわないのなら、それでいいけど(笑) コツとしては、質のいい服を選ぶことらしい。なるほど。

「Young faculty(アシスタントプロフェッサー)の服」、誰か選んでくれないかしら?(←服選ぶのも面倒くさい人)

今日の教訓 毎日同じ服とは言わないでも、私もそっちの方向へ行こうっと。

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島岡さんがまた本を出した! 2015(島岡さんが「アメリカにいるときに選択肢の多さに疲れた」という話)

Sunday, April 16, 2017

自転車の修理 2017

Facebookの友人の記事から、面白いイベントがあるのを知った。

Boston Midnight Marathon Bike Ride


明日ボストンマラソンがあるのだが、そのコースを前日の夜9時から走るというイベントである。なんでも1000人ぐらい参加するらしい。

いいなー。

と思ったが、今自転車へたってきているので、ちょっと無理なのであった。パンクぐらいならなおせれるけど、ブレーキのワイヤー途中できれて真夜中だったら、結構悲惨な状態になる。ちなみに私の自転車は早いやつでも高いやつでもなんでもない普通の(?)自転車である。ママチャリよりは良くって21段変速付きだけれど。むかしむかしに友人から中古で譲り受けて使っているやつである。

自転車は近くのスポーツ店に持って行って、自転車修理の予約してきた。
・ブレーキパッド交換、
・ブレーキのワイヤー交換、
・チェーンの交換、
・後ろのcasette交換、いつも同じギアをつかっているので、そこだけすり減ってるらしい。
・後ろのタイヤ交換(すり減ってる+はげてきた)
・チューニング
で200ドル(2万円)ぐらいかかるらしい。もっとかかるかも?

毎日通勤に使ってる+週末に走り回ってるからねえ。雨でも走っているし、今年は雪も少なかったので、ほとんど自転車通勤していたし。一番怖いのは風。

パーツ交換したら何年でも使えるってのはすごいことである。いつまでもつんだろう?  マイクロピペットと同じ?(マイクロピペットは実験に使う道具のこと)

今日の教訓 自転車もマイクロピペットもメンテナンスしながら使い倒し

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自転車の修理2014年に同じように200ドルぐらいかけて自転車を修理+メンテナンスしたこと。

Sunday, April 9, 2017

所変われば値段も変わる

親に話していて、「ブログに書いてよね!」と言われたので書く事にした。

うちの親が行っていた「安くて美味しい居酒屋」がつぶれる事になったらしい。とても残念がっていたが、安くて美味しいでは勝てないのである。

私「その人、こっち(アメリカ)に来たらいいじゃん? ボストンにね、インテリアの凝ったHojokoという日本の居酒屋があって、なんでか知らないけど流行ってるのよ。行った事あるけど、そこすごいのよ、ワンカップ大関で14ドル取るのよー!」
証拠であるドリンクメニューはこっち。今日は1ドル111円。ということで今日のワンカップ大関のお値段は1554円。チップ加えたらもっと高い。ワンカップ大関って日本でいくらだっけ? スーパーで買ったら200-300円ぐらい?

厨房で働いている人は日本人っぽいので、料理の質はよろしいが量はすくなく高い!
インテリアはオーナーの趣味? オーナーは日本人ではないみたいだが、相当の日本好きだと見た。インテリアは見る価値あり。トイレまでインテリア凝っている。アートなんだか、ごちゃごちゃなんだか不明だが、やっぱりアートだろう(笑)興味があるかたは、こっちのBoston Restaurants With the Most Stunning Designという記事の2015年のところにインテリアの写真があるので、どうぞ。

一般的な日本人にはワンカップ大関で14ドル取ろうとする度胸はない。うちら貧乏性かもしれない。だが、お金を持っていない人の財布を開けてもらうのは難しい。渋ってる人から取ろうとするよりも、喜んで払ってくれる人からもらったほうがいい。では、喜んで払ってくれる人はどこにいるか?どうすれば喜んで払ってもらえるか?

今日の教訓 お金は、喜んで払う人からいただくものである。

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研究者のための思考法 10のヒント 感想文その3(Invasive species(外来種)の話。)
所変われば品変わる

行動しながら考えよう 感想文その2

行動しながら考えよう 感想文その1の続き。

新しい単語をならった。Follower(フォローワー)というらしい。なんかGoogle ScholarかResearch Gateのfollowerみたいな単語である。リーダーを支えるチームメンバーのことらしい。リーダーシップの本はいっぱいあるが、フォローワーの本はあまりない。多分誰も読む気にならないのかもしれない。「縁の下の力持ちになるには」よりも「会社をひっぱっていくには」のほうが読む気になる。だが「船頭多くして船山に登る」という通り、リーダーばかりいるチームだと何も動かないのである。ここまで読んで、某サッカーチームを思い出した私。金があるので世界中からトップレベルのサッカー選手を引き抜いてくるのだが。。。ちなみに「船頭多くして船山に登る」は英語ではtoo many cooks spoil the brothというらしい。

フォローワーにもいろいろあって、一番いいのは「勇気あるフォローワー」らしい。リーダーの話を聞き批判できるフォローワーが勇気あるフォローワーだそうな。なるほど。でもフォローワーてなんか聞いたことない。確か日本語でもっとぴったりマッチした単語なかったっけ?と思って探したらあったあった。

【第14回】あなたは本田宗一郎の補佐役になれるのか? (1/2)

引用開始。
リーダーシップにかかわる学問的な議論の中ではあまり注目はされてこなかったが、実現場において非常に重要なのがリーダーを補佐するもの、補佐役の存在である。ナンバー2、女房役、番頭など呼び方はさまざまだが、名経営者の脇にはこうした存在があるのは珍しいことではなかった。
引用終了。

島岡さんの本に出てきた定義にぴったし! どのサイズのチームにも一人や二人はリーダー支える人がいるよね。
さて、アカデミックのフォローワーはStaff Scientistsという。日本はどうか知らないけど、ヨーロッパではれっきとした仕事である。実はアメリカでも存在することが、この前読んだ記事で判明。

Staff scientists find satisfaction in playing the support role
ハーバード大学には1316人! 

島岡さんの本によると、一番最高の人材は状況によってリーダーにもフォローワーにもなれる人だそうである。なるほど。

すると課題は
1.リーダーになるか、フォローワーになるか。
2.フォローワーになったときは、いつリーダーになる機会をうかがうか。
3.誰のフォローワーになるか。

ということかもしれない。

Working Life (Science Magazine)から関連エッセイ。
Choosing the nontenure track(Staff Scientistになった人の話)
Alternatives within academia(大学のサイエンスコミュニケーション担当からnon-tenure track assistant professorになった後、今tenure-track positionを取ろうとしている人の話)

道は一本ではないのである。

今日の教訓 勇気あるフォローワーは新しい単語だけれど、補佐役/女房役は知ってる単語。

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行動しながら考えよう 感想文その1

Tuesday, April 4, 2017

行動しながら考えよう 感想文その1

この前「アカデミックで成功する人は文章書くのが好き」仮説を立てて島岡さんに連絡したら、本をまた出したという話の続き。(ちなみに島岡さんは三重大医学部の教授なので、日本語を使うのなら島岡先生というのが正しい。) その本が届いた。


【内容】行動しながら考えれば,あなたの研究生活を取り巻く「悩み」を解決できる.重苦しい悩みに足を絡め取られた状態で漫然と実験をするのはもうやめよう.あなた自身を取り戻し,あなたが一番するべき仕事に集中しよう. 

【目次】
序章 悩める若手研究者とその卵たち12のケース
1章 行動しながら考えようーーThinking While Acting
2章 ネガティブな感情を活用しよう
3章 研究者は営業職。視点を切り替えよう
4章 研究室での自分の立ち位置を分析してみよう
5章 情報化社会だからこそ「暗記力」を強みにしよう
6章 新しいことをはじめてみよう
7章 戦略的に楽観主義者になろう

序章がなんと本の4分の1もある。「最近島岡さんは研究者の悩み相談室も始めたのかいな?」と思いながら読んでいた。悩みの全部にQuick answerとAlternative answerがある。一般的にでてくる(誰でも考えつく)答えがQuick answerでちょっと別視点から見たのがalternative answerである。このalternative approachがこの本のキーワードで、全ての章に現れている。どうも島岡さんはalternative approachを考えるのが得意らしい。

結論は、皆いろいろなことで悩んでいるというか

島岡さんでさえ悩んでいた!

である。自分でもよくわからんが、ここで安堵する。「島岡さんも悩んでたんだー!」という感じである。成功している人はハタからみると順風満帆なのだが、実際はそうでないということである。「失敗なくして成功せずの意味は実はこんな感じ? CV of failures(失敗の履歴書)」で紹介したが、成功している人も失敗もいっぱいしている。(っていうか、よく失敗の数覚えてるよね。「2章 ネガティブな感情を活用しよう」かしら?) 

ちなみに私は海外留学したいという学生から相談を受けた時に、

あんまり考えすぎると留学できなくなりますよ。若くて無謀な時にやってしまうのが手です。日本はどうか知りませんが、アメリカはいつでもキャリアチェンジが可能です。アカデミックの途中でやめて企業に行ってしまう人もいれば、企業やめてアカデミックに戻ってくる人もいるし、R01(NIHの研究費)もって起業した人も知っています。こちら(ボストン)から見る限り日本の大企業に勤めたら安泰というわけでもなさそうですし、個人的には「どこ行っても苦労するんだから、エキサイティングな人生送ったほうが勝ち」だと思ってますが、いかがでしょう? 世界は広いですよ。

という、無責任な返答をした人である。あとでなんか言われるかも。絶対言われるよね(笑) はい、人生相談するなら島岡さんに相談したほうがいいでしょう。

そのついでに学生にはWorking Lifeをお勧めしておいた。Working LifeはScience Magazineの最後のページに載っている、私の大好きなコラムである。いろんなScientistsが人生について書くのである。

Working Lifeのアーカイブを発見したので、興味のあるかたはどうぞ。何がお勧めかというと同じScientistsといえ、人生にはdiversityと紆余曲折がいろいろあるのである。

A science career story(これが最初のストーリーで、Working Lifeはたぶんこの人の企画。当然のように紆余曲折から始まる)

Tell the negative committee to shut up

The 1-hour workday
(切り取ってオフィスに貼ってある)

Knocking on opportunity's door(学生に見せて、どこがいいかどこが悪いかの議論した)

Selling out science?

A retirement ‘hobby’

Brewing a career

などが今思いつくところ私のお気に入りである。これ、日本でもやって欲しいんだけれど、誰かやってくれないかな。

その2に続く。

今日の教訓 島岡さん、じゃなかった島岡先生でさえ悩んでた!

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失敗なくして成功せずの意味は実はこんな感じ? CV of failures(失敗の履歴書)
研究者のための思考法 10のヒント 感想文その2

Saturday, April 1, 2017

陳腐なアイデアを頭から追い出す

日々の研究生活で、島岡先生のブログ「陳腐なアイデアを頭から追い出す」を思い出した。正確に言うとブログのタイトルは「アイデアはどこにあるか:Tim Hurson著 Think Better」なのだが、私の頭のなかでは「陳腐なアイデアを頭から追い出す」ブログなのである。

私の解釈では陳腐なアイデア、いわゆる誰でも思いつくアイデアだと他の人でもできるので、結局激しい競争に負けてしまう。だから誰も思いつかないアイデアを思いつくために頭を絞っているところである。いわば、

他の人ができることは、テコでもしない

ことを肝に銘じないといけないのである。世の中には私なんかよりも優秀だったりリソース(資金とか部下とか)がいっぱいある人がいるのである。その人達と対抗すると間違いなく負ける。なので、他の人が簡単に思いつくようなことは決して決してしてはいけないのである。と言っても忘れてえらい目にあったりもするが。

一番簡単なのは誰も予期しなかったような発見を実験中にしてそれを糧に研究を広げるである。私のブログで一番よく読まれている記事は2007年に書いたPI(Principal investigator)とポスドクの違い である。10年後PIもどきになったので改めて考えてみたりするが、誰もできることや他の人のやっていることを追っても絶対おいつけないし、大御所に負けるのである。従ってPIはたえず新しいネタがないか考えている。私もしょっちゅう考えている。

そして、あるテーマに対しても、複数の対応方法があると思っている。
昔受験勉強で小難しい数学の問題を解いている時のこと。受験数学の問題は結構よくできていて、誰も思いつくような泥臭い方法では試験時間内に問題が解けないようになっていた。答えを見ると、解答1は泥臭い時間のかかるが誰でも思いつくような方法、解答2は非常にエレガントな方法だったりする。なので、高校生のころは数学の問題かかえながら2つ目、3つ目でエレガントに解く方法を一生懸命考えていた。(←私って実はヒマだった?) 解けない時は諦めて泥くさい時間のかかる方法でウンウン言いながら解いてみたり。結局解けない問題もたくさんあったが。

この「2つ目3つ目のアイデアを考えていく」を使って研究上の問題を解決したことがある。2週間DNA sequencesとにらめっこしていたのである。解決法1はだれでも思いつく泥臭い方法で「Whole genome sequences」だったが、時間もお金もかかる(そのころはお金がかかった)ので、却下。解決法2、解決法3、解決法4まで考えだし、結局4番目を使って1ヶ月後には問題を解決した。去年私の論文を引用した論文が発表されたが、なんとWhole genome sequencesでは問題は解決しなかったようである。

あららー。

陳腐なアイデアを頭から追い出す、私のイメージとしては映画のInceptionみたいに奥深く潜っている感じである。

さて、この前のNIHの予算削減提案の続き。
Trump wants to add wall spending to stopgap budget bill, potentially forcing shutdown showdown
「NIHの予算削ったお金でメキシコとの境界の壁作る」の提案をトランプ大統領がしたらしい。まったく気の滅入る話である。だが気がめいると話がみみっちくなる。そこで(あえて?)他のポスドクや学生と一緒にランチのときに途方もない議論をしてみた。

1. 次のScienceのホットトピックは何か。Scienceはファッションである。Big Shots(大御所)を追っていたらポスドクとYoung investigatorはいつまでたってもトップに立てない。

2. 1 billion(約100億円、じゃなかった約1000億円)あったら何に使うか。

クレイジーなアイデアであればあるほど良い。ポスドクの一人はいたく気に入ったそうで、定期的に議論したいそうである(笑) 「いいアイデアが浮かんだら、川向こうに行こうぜー」と言っていた。(「川向こう」はKendal Square近辺のスタートアップと投資家と製薬会社がひしめき合っているところ)

今日の教訓 Inceptionみたいに奥深く潜る。

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アメリカの国防費予算増加とNIH予算削減
PI(Principal investigator)とポスドクの違い
ボストン周辺にバイオ系の会社集積中

Sunday, March 26, 2017

アメリカの国防費予算増加とNIH予算削減

トランプ大統領が国防費予算増加の提案をした。で、そのおかげで他の分野の予算が削減されることになった。

Who Wins and Loses in Trump’s Proposed Budget (New York Times)

いわく、国防費を$521.7 billionから$574 billionに増加する。そのおかげでNIH(National Institute of Health、アメリカ国立衛生研究所)の予算が約18%削減されることになったのである。

まだ提案状態なので、なんとも言えないが。$574 billionって一体いくらよ?
574,000,000,000ドル。
今1ドル111円だから、
63714000000000円。
63.7兆円?(←数字あってる?)
この63.7兆円、1年分だし。

この63.7兆円がどれだけすごいかは、こっちの記事より。

Is America’s Military Big Enough?

いわく、アメリカの国防費は次の7カ国の国防費の合計よりも多く、全世界の3分の1である。

7カ国分の国防費!


全世界の3分の1!

アメリカ、数字で他国を圧倒? 一体何に使っているので? 何持っているのかのいろいろデータが2番目の記事に載っている。興味のあるかたはどうぞ。

どっかを増やせばどっかを削減しないといけないのは当然なので、いろいろな分野が削られている(1番目の記事に掲載)。そのうち私の気になるのはNIHの予算。

Why Trump’s N.I.H. Cuts Should Worry Us

投稿したのはもとNIHのDirectorをしていたHAROLD VARMUSである。(日本の新聞はどうかしらないが、アメリカの新聞は自分の意見を投稿できる)引用。

Over 80 percent of its resources are devoted to competitively reviewed biomedical research projects, training programs and science centers, affecting nearly every district in the country.

その元Directorによると、NIHの予算の80%はNIHの外に配られている。いわばうちの大学とか病院の研究費とか、training program(PhD studentのT grantとかだと思う)とか、サイエンスセンターにいくわけですな。その次のparagraphをまた引用。

The N.I.H. awards multiyear grants and contracts, but receives annual appropriations that must be spent that year. This means that at the start of each year most of its dollars are already committed to recipients of awards from prior years. A budget cut of the size that is proposed would effectively prevent the awarding of new grants or the renewal of any that have reached the end of a multiyear commitment. Junior scientists, already struggling in a highly competitive atmosphere, may not get a chance to have an academic career. Senior investigators might need to lay off staff, disrupting research teams and leaving projects unfinished.

研究費の一般的なR01とかは5年ものなので、毎年の予算がきまったときに、もうすでにお金振り分けが確定しているものがある。したがって、一番影響をうけるのは新規に申請した研究費申請書、および5年の再更新(competitive renewalといって、ちゃんと厳しい申請がある)の研究費申請書である。このレベルの予算削減だと若い研究者(すでに競争がはげしくて苦労している)はアカデミックでのキャリアを確立するチャンスがないかもしれない。そしてシニアの研究者(もう地位を確立している研究者)はスタッフを解雇しなければいけないかもしれない。結果プロジェクトが未完に終わることになるかもしれない。

という感じである!さらにどよーんとしてしまった。

今日の教訓 さて私はどうするよ?

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アメリカ政府営業再開と、グラント書き

Thursday, March 9, 2017

Writing skill(書く能力)

またもや研究費申請書作成中。最近「どこに行こうが何をしようが書かないといけない」ということがだんだんわかってきたので、書くしかないのである。

島岡先生もそうだが、アカデミックの人は本を書くことが多い。(と書いて、日本はどうだったっけと思うが) こっちではどこぞの教授が書いた渾身の(読むのが、ものすごい大変)本とかが山積みになってベストセラーになっていたりする。

こんなのとか(笑) 


こんなのも。島岡先生に教えてもらった本だが、歯がたたなかった。教科書になるぐらい有名な本。

「先生方、日々の忙しい中、一体書く時間がどこにあるんだ?」と思っていたが、数日前、はたと新しい仮説を思いついた。(証明してないから仮説である)

ようするにアカデミックの人は書くのが好き。


なるほど。そうでないとFull professorになれない。研究費申請書書いて生き残らないといけないからね! それにしてもWriting skillはどこにいっても通用する能力である。だから代わりに書いてくれるサービス(友人の会社)とかもある。この能力、とうぶんAI(人口知能)には取って代わられないんじゃないかと思う。どこでもかしこでも書かないといけないからね! アメリカ人書くの好きよ!

さて、その「アカデミックの人は書くのが好き」仮説を島岡先生に(他の話とともに)送ってみたら、なんと島岡先生また本を書いたらしい!

行動しながら考えよう 研究者の問題解決術

内容紹介
すべての“悩める研究者”におくる,研究者による,研究者のためのビジネス書
だそうである。Government of the people, by the people, for the people, shall not perish from the earth.じゃないとこが惜しい。

それにしても、書くの好きですね島岡先生!

ちなみに書く人は読むのも好きである。私は「ある程度読まないと書けないのでは?」という仮説も立てている(笑)私は本を読むほうだが、島岡先生はもっと読む(本棚見せてもらいたいぐらい)と勝手に思っている。読むで思い出したが、前に見つけてのけぞった文章読むスピードの記事。

Do You Read Fast Enough To Be Successful?

Staples(文房具のフランチャイズ)が作ったウェブサイトで英語読むスピードを測定できる。なぜStaplesが作ったのかは不明。

You read 328 words per minute. That makes you 31% faster than the national average.
ということで、アメリカ一般人は300 words per minuteらしいので、私は彼らよりも速い! やった!

Average college student = 450
Average “high level exec” = 575 
Average college professor = 675

がーん! 全然太刀打ちできてないじゃん!

今日の教訓 書くも読むも、訓練あるのみ!

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アメリカ人、文章書くのが大好き
島岡さんがまた本を出した! 2015

Tuesday, March 7, 2017

断水

この前の「週末に壊れたディープフリーザー」の続き

日曜日に他の同僚と寄ってたかってディープフリーザーを掃除しつつ貴重なサンプルを移動させた。月曜日にさらに掃除していたら冷凍庫修理のおじさん登場。
おじさん「コンプレッサーを変えないといけないときもあるけど、簡単にすむときもあるから」と仕事開始。1-2時間後、壊れたパーツ変えてディープフリーザー再起動! なんでもどこかのワイヤーが切れていたらしい。それだけ。

それだけ

めっちゃ古いディープフリーザーだから、構造がものすごく単純なのにちがいない! ああだこうだと難しいのよりはシンプルが一番である。ついでに他のフリーザーをみて、「このフリーザーのコンプレッサーは小さくて弱いから、フィルターの掃除を頻繁にするように」と言って帰って行った。

さて本題に入って(いままでは前菜)。
朝からうらうらとジョギングして帰ってきたら、水が出ない。なぜー! そういえば朝からヘリが上空で停止していたし、Boston Water and Sewer Commision(ボストン水道局)の車も見たし、何か起こったのかしらと思ってインターネット内をごそごそしていたら、ツイッター記事発見。

水道管のパイプが破裂して断水! くわしい記事はこっち。

Crews Work To Repair Fenway Water Main Break That Swallowed Truck
しかも洪水がおこったのでそれをポンプで吸い上げていたトラックが(洪水で地盤が緩くなったのか)重みで穴を作ってしまい、はまる。

アメリカってなんかいろいろあるよね。1年前はバスルームの天井落ちてきたしさ。しかもたまに水が滴る音がするんだよね、その水漏れを修復したはずの天井の上から。。。

飽きなくていいよね!

ちなみにこの水道管の破裂、夕方にはなおって帰宅したときにはちゃんと水が出た。ありがたい。「トイレが水洗できれいな水を使っているある必要はあるのか?」という疑問がでてきたが。シャワーとかご飯とか水とかどうにかなるけど、トイレ困るじゃん。(←ものすごい昔に水洗じゃなかったトイレのあるところに住んでいたような気がする人)

今日の教訓 アメリカはいろいろあって飽きない。

過去のブログ
Deep freezer壊れた
ドイツの先生のところにお邪魔+バスルームの天井崩壊
BU橋落ちた 落ちた 落ちた?
停電+インターネット
上水道のパイプなおった!

Sunday, March 5, 2017

親の誕生日のお祝いの催促 2017年

今年のうちの親の誕生日の催促メール

「遠藤周作著 ルーアンの丘

若き遠藤が 1950年(私が産まれた年)にフランス留学に行った時の日記
テレビで一部紹介していたので 全部読みたくて買おうと思ったけど ネットで4万円のしか見つからなかった。
さがしてくれると嬉しい。
駄目なれば 所蔵している図書館だけでも知りたい。
藤原正彦の「若き数学者のアメリカ」とちょっと似てるところがある
若い時に触れた異文化に対する想いが」

私の返事メール
「遠藤周作「ルーアンの丘」 「日本最大の図書館検索 カーリル」で検索。
親のいる町で検索を絞ったら、市立図書館が出てきた。
一番近いところでは、歩いて5分の公民館!
念のため市立図書館のウェブサイトまでいって検索したら「ある」って書いてあったので、バス代出してあげるから借りてきてください。歩いて5分の公民館は行って訊いてみる価値あるよね」

やった! 4万円よりも安い!

今日の教訓 図書館ありがとう!

過去の教訓 
猫に小判、豚に真珠、親にビール(親に高級ビールを送った話)
猫に小判じゃなくって、一般人 vs コンピューター
漬け物とトルマリンと遠赤外線と その2(母の日に怪しげな漬物の容器を請求されたこと)
漬け物とトルマリンと遠赤外線と
(母の日に石臼を請求されたこと)

Deep freezer壊れた

Deep freezer(-80oCの冷凍庫)が壊れたとの連絡が入った。

どうしていつも週末とかホリデーシーズンに壊れるんでしょうねえ? 
1週間のうちに2日が週末ですぞ。2/7の確率ですぞ。
ホリデーシーズンも1年のうちに2週間ぐらいですぞ。2/52の確率ですぞ。

今日の教訓 サンプル救出に行ってくる。

Sunday, February 26, 2017

The martianが理科の教材に!

The Martianがなんと理科の教材としてアメリカで使われているらしい!

The Martianの本バージョンの日本名は「火星の人」、日本の映画名はオデッセイである。なぜオデッセイという名前にしたかは不明。


Andy Weir’s Best Seller ‘The Martian’ Gets a Classroom-Friendly Makeover (New York Times)
Author(著者)によると、The Martianを発表してから先生に「学校の教科書として使いたいんだが」という問い合わせが相次いだそうな。でも160のdirty-wordがあるために許可が下りない。要するにお子様には読ませてはいけない言葉が160個あるのですな。いや、たぶんいいんだろうけど、さすがに学校の教材として使うのはいけないのですな。そこでauthorが出版社と協力してdirty-wordを外したバージョンを作ってはれて教材として使えるようになったそうな。

The Martianで私が好きなのは、problem-solving skill(問題解決能力)である。映画版は実はトラブルは半分ぐらいで、本バージョンはさらにトラブルが延々と(!)続く。それをいちいちいちいち解決していく能力がすごい!!

って、Science fictionだけれど(笑)

一人で生きて行くメンタリティーもすごい!

って、Science fictionだけれど(笑)

ということで、どうやって理科の教材として使われてるのかは知らんが、楽しい話なのであった。まさか、ジャガイモ育てているんでは? それとも水素燃焼して水作ってる????

ついでに思い出したが、この前AAAS annual meetingがあった。AAASはかの有名なScience Magazineのグループである。たまにボストンで学会をするのである。Exhibition(学会のいろいろな企業とかが展示しているブース)とfamily science dayのところはタダで入れるのでそこに入ったら、The martianででてきた「ヒーター」が展示してあった(放射性物質は入ってない)。

ああ、あのヒーター?(笑)

くわしくはNine Real NASA Technologies in 'The Martian'をどうぞ。

今日の教訓 The Martianのproblem-solving skillはすばらしい。

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iMacのメモリ増設+ハードディスクすげ替え
NASAが宇宙飛行士募集中

Saturday, February 25, 2017

2月なのに

2月なのに、ここ3日ほどボストンでは5月ぐらいの天気である。

昨日(2月24日)の気温は22度! 念のためだが、22oCである。22oFではない。

Feeling hot, hot, hot: Temperature soars to 73 in Boston, breaking a record
暑い〜。

何がどうなったら2月にボストンで(ボストンの緯度は青森ぐらい)、22oCにもなるのかわからないが。。。。

今日の教訓 冬戻ってこないかな。

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クリスマスイブの天気

Tuesday, January 31, 2017

日本帰国2016年その2 研究室へのおみやげ

前回の日本帰国ではFrixionの蛍光ペンを買ってきて皆にあげた。

「わーい、消せる消せる」と、なぜか学生に大受け。

今回の日本帰国で受けているのはこれである。

学生(アジア系アメリカ人)によると、かわいいものでは日本製品にかなわないそうな。なるほど。

今日の教訓 次回は何おみやげにしようかなー?

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日本帰国2016年 研究室へのおみやげ

Sunday, January 1, 2017

2017年新年の挨拶 いろんなアカウントの掃除

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年(じゃなくって去年)の大掃除は「株を上げる大チャンス! お父さんのための大掃除講座」を読んで、なるほどと思ったので、不用品の処分だけで終わり(笑) いらない服とかキッチン用品とかGoodwillに持って行ったり、使わないものを手のとどかないところにしまったり(12ヶ月後の年末大掃除に処分される確率が高い)、使ってないけど使ったほうがよさそうなものは全部箱から出してきたりである。うちの家は狭いから「もったいないからとっとく」という場所がないのである。この前日本に帰った時に箸を買ってきたのだが、いろんな箱をあけてみたら、新しい箸を2対発見。しまったー。年に1回はいろんな箱を開けてみるものである。。。。

さて、本題に入って。
「米ヤフー、新たに10億人以上の情報流出 過去最大」とか最近サイバーセキュリティがいろいろ問題になっているので、元旦に私がやっていたことは、インターネット上で作ったアカウントの掃除であった。

1. 使わないアカウントは全部削除!

2. 削除できないアカウントに憤慨!

3. パスワードが短くて簡単なやつは全部難しいパスワードにする。

4. グーグルアカウントのセキュリティ診断をして、グーグルアカウントにつながっているアプリ(で使ってないやつ)を全部はずす。

5. Facebookのアカウントのセキュリティ診断をして、Facebookとつながっているアプリ(で使ってないやつ)を全部はずす。
How do I remove an app or game that I've added?

6. なぜかメールアドレスとかがFacebookにインポートされていたので(なぜ?)。全部削除

と、こんな感じであった。やれやれ。あとで出てくるアカウントとかもあるし、結構時間かかった。

今日の教訓 たまにはインターネットもお掃除。

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2016年新年のご挨拶
Computer security: Is this the start of cyberwarfare? (コンピューターセキュリティ サイバー戦争のはじまり?)