この前日本に帰った時にセミナーをした話を書いたが、日本に行く前に同僚の前で発表の練習をした。 私は今は 全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus) の研究をしているので、セミナーの最初にイントロダクションとしてSLEとはどんな病気か、どのくらい患者がいるのかを説明する。 Lupus Foundation Americaの"What is lupus?(ループスって何?) "によると、具体的な数をはかるのは難しいが、アメリカでは1500000人の患者がいると予測されているらしい。 さて、同僚に「日本にはどのくらい患者がいるの? 日本でセミナーするんだから、日本のデータ入れたほうがいいよ」と言われたので、調べてみた。 難病情報センター 全身性エリテマトーデス から引用 2. この病気の患者さんはどのくらいいるのですか 頻度 日本全国に2万人〜4万人程の患者さんがいると考えられています。難病の申請をしている方は、43,177(平成8年)ですが、申請をしていない方、医療機関に受診していない方などを含めると、この2倍位の人がこの病気をもっていると推定されています。 引用終了 アメリカ 150万人 (2008年人口 314,659,000 ) 日本 2倍いるとしても8万人 (2008年人口 127,288,419 ) ???????? 白人に少なくって、有色人種に多いといっても、これは多すぎるんでは! ということで、改めて調べ直してみた。いろいろごそごそと探して発見した論文 Estimates of the prevalence of arthritis and other rheumatic conditions in the United States: Part I のアブストラクトによると、アメリカでのSLE患者数は成人で161,000から322,000。 ということで、 アメリカ 16万人から32万人 日本 2倍いるとしても8万人 ということで収まった。 ふー。(←安堵のため息) 今日の教訓 それにしても150万人と32万人は違うよなあ。 過去のブログ ・ MacBook Proでお仕事 (日本の研究室でセミナーをした話) ・ プレゼン終了