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「ブログが更新されない」と文句の皆様へ 私愛用ブログです。 真鍋かをりのココだけの話 http://manabekawori.cocolog-nifty.com/ 杉村太蔵ブログ http://sugimurataizo.net/bn/ をごらんになって、ブログが更新されるまでお待ちください。 真鍋かをりのほうは、オタクっぷりと大ボケぶりが絶妙にミックスされたものです。 杉村太蔵先生の方は、まさしく、 「小市民だねー」 と、しみじみと言いたくなるようなブログです。 もうひとつ、ホリエモンのブログ http://blog.livedoor.jp/takapon_ceo/ は、閉鎖されてしまいました。びっくり。 今日の教訓 人のブログを見て楽しむ。

縮毛矯正

今日は縮毛矯正パーマをしてきた。 行かなきゃ行かなきゃと思いつつ、先延ばしにしていたが、もう我慢ならなかったので行ってきたわけである。行った所は、 Hot Gossip 207 Newbury St Boston, MA 02116 (617) 262-8100 おしゃれな通りNewbury Streetであった。 Newbury streetと聞けば、ずいぶん高いんじゃないかと思いきや、そうでもなかった。 2週間ぐらい前に予約。 行ったら、日本人スタイリストしかいなかった。 その間中馬鹿な話をして美容師さんに受けていた。 しかも、「日本の雑誌ありますよー」と言われて読んでいた。 日本の雑誌、ひさしぶりに読むとすごく楽しいんだなこれが。 「三面鏡付きコンパクト」とか出てるし。すげーー。 これで横顔にも手を抜けません。 「100万円こっそり貯める方法」とか。例えばコンセントはまめに抜く。湯沸しポットを7時間保温しておくなら使う直前にあっためたほうがいい。とか。 同じ雑誌に数万円の服とか靴とかルイ・ヴィトン特集とか載っている。 そんなこんなで縮毛矯正が3時間で終了し、上の部分だけパーマ液をかけたので、「270ドル(約3万円)いただきます」と言われた。 カードを渡したら、チップを書くところがあった。 確かにー! 日本語でしゃべっていたので忘れてたけど、ここはアメリカでチップという制度があるんだった。 ということで、チップ込みの代金を払った。 さて、270ドルは高いかどうか? ドイツ ミュンヘンにいるとき、縮毛矯正をできる美容院があるという情報を手に入れ、電話をかけてみた。(日本語) 返ってきた答えは「長さにもよりますけど、400ユーロから450ユーロ(約5−6万円)です。ロンドンから液を輸入しているので、ポンドが高くって。。。。。」 ぶっ飛ぶわ、もう! 私のそのときのルームシェアの部屋代は、350ユーロ。 もちろん諦めた。家賃よりも高いのはびっくりする。 その後ロンドンに就職活動をする機会があった。 液をロンドンから仕入れているぐらいなら美容院もあるに違いない。さっそくインターネットで情報を手に入れ、ロンドン観光をしつつ美容院にも予約をいれ、 縮毛矯正してもらった。 値段は忘れたが、150ポンド(約3万円

Skype その1

ただいまSkypeについて考え中。 Skypeというのは、インターネット経由の電話サービスのこと。 くわしくは、 http://www.skype.com/intl/ja/helloagain.html インターネットをつないだ人同士なら、ソフトをダウンロードするだけで、タダで通話できる。 チャットも出来る。この前ドイツ語と日本語でチャットした。 (彼女は私のドイツ語の先生であり、日本語の生徒である) 会議もできるらしい。 ということで、妹とは前に電話してタダでしゃべった。 もちろんインターネット経由なので、プロバイダー代は払っているが、電話代はタダだ。 こまったことに、親はコンピューター音痴なので、プログラムをインストールしてマイクとヘッドホンをつけて話すというのは難しい。 そのサービスがアメリカとカナダの普通の電話にも、今年中ならタダで通話できるということになった。 携帯にかけてもタダ! 自分の携帯で試してみたがタダ! 今考えてるのはSkypeInとSkypeOutについて。 SkypeInを契約して(年間30ドル)、SkypeIn番号を日本とドイツとアメリカボストンに持てばいいのか? そしたら、日本からは格安(?)でかけることができるし、ドイツからも安く電話することが可能。 それとも、SkypeOutの契約か?? つまり、私は電話契約(二人で28ドル/月)を止めようかと思ってるのだ。 引越しする前は、うさんくさいビジネスの電話の受信と、友人の電話と、親への電話にしか使ってない。 しかも、引越しして電話番号変わったのに誰にも教えてない。(というか、自分も覚えてない) 誰か、うちの親のコンピューターにSkypeをダウンロードして使い方を教えてあげてくれーーーーーー。 今日の教訓 Skypeを検討する

なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その3 ドアの鍵

アメリカのドアの鍵もあほである。 どうアホであるかを説明するために、まずドイツのドア鍵を説明する。 アパートの建物の入り口とアパートの入り口の鍵が一緒になっていることが多い。 重要な点は、外から中に入るために鍵を入れた場合、必ず時計回りが開く方向だ。1つの例外も無かった。 閉めるためには、ただドアを閉じればよい。 このため鍵を中に閉じ込める場合も多々あり。ルームシェアだったから誰かにあけてもらったけど。 さて、アメリカの鍵はどうアホか。 アパートの建物の入り口とアパートの入り口の鍵が一緒になってることはドイツと同じ。 びっくりなのは、開ける方向が決まってないことだ。 建物の入り口は時計回り。 アパートのドアは反時計回り。 しかもアパートのドアに鍵が二つついている場合は、片一方が時計回り、もう一方が反時計まわり。 いちいち覚えるのが面倒だ! もうひとつ面白い話を思い出した。 音楽学校のバークレーに行っている学生の話。 「練習室があるんですけど、ものすごく狭いんですよ。ドラムのセットがやっと入って練習できるくらい。そのくせ、ドアが部屋の内側に開くようになってるん ですよ! 練習室のひとつとして外側に開くようになってない。それだから、いちいち入れる順番をきめて、少しずつ配置を動かしていって、やっとこさ入れて 練習するんですよ。で、終わったらそれをまた出すんです。なんで廊下いっぱいあいているのに廊下側に開くようにしないんですかねー。アメリカ人アホですよ」 面白すぎたが、同時に同情した。 今日の教訓 ドアの鍵の開け方向は、いちいち覚える。 過去のブログ ・ なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その2 掃除機

なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その2 掃除機

アメリカの掃除機は最悪である。 友人は耳に栓をして掃除をしているらしい。 超うるさいからだ。 あまりのうるささに、ある日本人はPanasonic製掃除機を日本から輸入した。 掃除のたびに赤ん坊が泣くらしい。そりゃ泣くわ。 日本製掃除機購入後は赤ん坊が泣かずにすんだらしい。 帰国のために、そのPanasonic製掃除機を私に売ってくれた。 掃除機は今まで確認したところ、もれなくスタンド型だ。 日本式の、ゴロゴロ後ろからついてくる型は見たことがない。 そのスタンド型にいろいろ機能をつけたため、とてつもなく大きなものもある。 それじゃ重たくって、小回りきかんだろうが! 掃除をする気がなくなるじゃん! ドイツはゴロゴロ後ろからついてくる型があった。 性能は日本と同じぐらい。 私の友達の掃除機は、排気口が前についていて、ホコリを飛ばしてしまうらしい。 それじゃ掃除にならん! アメリカに来たとたん、その掃除機のせいで「そういう国なのか」と思ったらしい。 日本の掃除機の自慢をした。 ああいう掃除機で一体どうやって掃除してるんだろうと、非常に疑問に思う。 もうひとつ、床を拭くときは、アメリカの場合モップでするか、洗剤付きの布(使い捨て)を専用のモップに取り付けて拭く。 ドイツは、雑巾に水(洗剤入り)をしみ込ませ、デッキブラシ(小学校のトイレ掃除で使うやつ)に巻きつけ、ごしごしやる。 ドイツ式のほうが汚れがちゃんと取れる。 アメリカ式のは力が入らないから汚れが取れない。 デッキブラシ探しているのだが、見つからない。見つけたら絶対導入する。 同じ労力つかって掃除するなら、マシな機能のものが欲しい。 今日の教訓 掃除機は日本から輸入する。

なんでアメリカが世界一の国かさっぱりわからん その1 布団

祝 訪問者1000! 1000番目だった人は一体誰でしょう??(昔使っていたYahoo!ブログでの話) 前々から思っていたことだが、この国はアホ製品が多い。 ボストンにもやっとこさ春が来たので、冬布団から夏布団に交換した。 こっちの羽布団は、羽がよっているのだ。つまり羽が集まっているところと、集まっていないところがある。 それを防ぐために、格子型にミシン目があるが、それでもその格子のなかで羽がよっている。大体中心によっている。 従って、ミシン目の辺りは羽が無い。 さむいじゃん! いや、実際本当にそこが寒いかどうかはおいといて、考えただけで寒いじゃん。 ドイツでも羽布団使っていたけど、そんなことは無かったぞー。 ドイツのは98ユーロで、アメリカのは200ドルぐらいしているのに、そんなことになる。 「15年保証」とか書いてあるが、わずかずつ羽が抜けていっているので、15年後には羽がないんじゃないかと思う。 しかもシーツがまたアホなんだな。 日本のシーツは脇がファスナーになっていて、そこから布団を入れるようになっている。 ドイツのシーツは、下の部分がファスナーになっていて、そこから布団を入れるようになっている。最初難しかったが、ドイツ人に入れ方を教えてもらった。 アメリカのシーツは、ドイツと形は一緒だが、ボタンで留めるようになっている。 したがって、ちょっと寝相が悪いと足を突っ込むことになる。非常にややこしい。 しかも布団から出てきた羽は、シーツの中から飛び出しまくり。(部屋に飛ぶ!) ファスナーを探したが、今のところ見つからない。(しゃーない、IKEAに行くか) そのアホシーツが80ドルぐらいする。 私はドイツのシーツが懐かしい(半額以下で高品質) 輸入すればよかったーーー。 枕カバーもアホだぞ。 ファスナーもボタンもない。 IKEA枕カバーみたいにうまく入れ込むようにもなってない。 したがって、枕はカバーから出てくる。 いちいち面倒くさい! 他の国を見習え! 今日の教訓 シーツ類はドイツが最高

どろぼー

引越しがやっと片付き、インターネットも電話もケーブルTV(90チャネル・大半カス)もつながり、故障気味だったインターネットもつながった頃! 同じ階の人の所に泥棒がはいった。 ドアの鍵をぶち壊し(力づくであけたと思う)、中のコンピューター、カメラ、宝石その他全部ごっそり盗んでいったらしい。 「あなたも気をつけてね」 と言われてもねー。 気をつけようがありませんがな。 しかし、 友人のいたアパートならともかく、人も入ってこず結構安全そうに見えるのだが。。。。 でも逆に人通りが少ないから、一旦入ると大がかりに盗めるの?? ということで、早速アパートの保険をかけている会社に 「引越ししたから、住所変えてね」 と連絡した。 今日の教訓 大切なものはアメリカに持ってこない。

フェローシップ その2

引越して電話もテレビもインターネットも繋がらない! ということで、これを読んでくれているみなさま、「全然更新されないじゃないか!」と言わず、もう少しお待ちください。 相変わらず、フェローシップのための文章を書いている。 ここにきて気づいた。 こういう文章を書くのがいやになった人は、仕事を変えたほうがいい。 研究者は研究して論文を書くだけが仕事ではないらしい。 今一番頭にきていることは、日本の募集要項のテンプレートのファイルがA4用紙専用になっていて、アメリカのLetter用紙ではずれるということ だ。(ドイツはA4) 「なんでそんなことまでいちいち気にせねばなんないのか! もうこの国(アメリカ)は全然他人のことを気にしないんだから!」という突っ込みをいれても しょうがない。 どうにかすべし。 さて私、ドイツの大ボスに推薦書を書いてもらった。 それによると、私はMelangeらしい。 さてどれだけの人がMelangeの意味を知るのか。。。。。 今日の教訓 頭にくることなく、フェローシップの募集要項を書く。

ドイツビール

この前ドイツレアものビールを発見した。 Paulaner Doppelbock http://www.euroassist.de/fooddrink/beer.htm すぐさま買い、味見。 数週間しか売られないのよー。 どういう風にレアものかというと、上のHPにも書いてあるけれど、イースターの前の断食の季節にカトリック修道僧が飲むために作られた、アルコール度が高 いビール。 「断食中になぜ飲む?」という突っ込みがしたくなるが。(じっさいドイツ人にしたけど) 上の日本語のHPは結構きちんとしていて、Weihenstephanのビールの情報も書いてあった。 私がいたミュンヘン工科大学と提携していて、ビール醸造学科で研究。いいなあ。 Freising(フライジング)に大学を移転したのは、まさか、そのためだったのか!!!!! ところで、ボストン近郊でAugustinerを発見した人は、通報してくだされ。 ドイツミュンヘンのビールです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Augustiner おそらく、ミュンヘン子が全部飲んでしまい、外に出ないのではないかと予想されます。 今日の教訓 レアものビールはすぐさま買う。

イースターの卵

最近変な(面白い?)研究が日本で噂になっている。 「回転ゆで卵はジャンプする 慶応大教授ら、実験で検証」 http://www.asahi.com/science/news/TKY200604110436.html 4月12日付英王立協会紀要(電子版)に発表したとのこと。 日本にいたら気づかないだろうが、これ、実は非常にタイムリーな話題なのだ。 4月14日(金)から17日(月)まで、ドイツはイースター(復活祭)でお休み。 イースターでは、どこの地方かは不明だが、卵に色を塗って隠す。それを子供が探すのである。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD には、きれいな卵の写真あり。 うーむ。 ついでにゆで卵を回してみたくなるではないか。 残念なことにドイツでは卵に色を塗らなかった。 そこで、アメリカはあまりイースターを祝わないが、たまたま友人のうちで卵をぬっていたので、アクリル絵で、一緒に卵に色を塗ってみた。(私に絵心全くなし) そのうち写真を載せるかもしれない。 今日の教訓 何事も実験

アメリカのねずみ−2

またまたアメリカのねずみについての話 研究室のフランス人が、時々「ねずみ捕まえたんだ!」すごく満足げに言っている。 しかしそれよりも「チーズだけなくなってる!」と言っている回数のほうが多い。 前から言っているように、ハーバード大学医学部(超優秀医学部)の近くのねずみなので、超優秀なのだ。(冗談) そこで勝手な説をたててみた。 2種類のねずみがいるとする。 1. 頭が良いねずみ 50% 2. 頭が悪いねずみ 50% この2種類のねずみが、家で走り回っている。 こまり果てた人間は、罠をかける。 そして、頭の悪いねずみのみ、チーズを取りそこねて死亡。 残るのは罠からチーズを取れる頭の良いねずみ。 1. 頭が良いねずみ 50% 2. 頭が悪いねずみ 0% チーズで生き残れた頭の良いねずみは、頭の良いねずみ同士でねずみ算式に子孫を作る。 遺伝子においても頭が良いし、親は子供に「こうやってチーズを取るのよー」とでも教育するだろう。 1年後は、 1. 頭が良いねずみ 100% 2. 頭が悪いねずみ 0% 罠にねずみはかからず、チーズのみ取られる。罠は無用の長物となる。 これをNatural Selection(自然淘汰)という。 本当か??? 実験やってみたくなってきたぞ。しかし役にたつのか? さて、友人(日本人)の部屋でねずみ事件が再び起こった。 ハーバード研究者とハーバードねずみの熾烈な(?)戦いである。 彼は粘着性ねずみ取りをあたり中にしかけ(私もかかった)、進入口を特定し、そこに自家製ねずみ返しを取り付けて、見事ねずみを撃退した。半年ぐらい前の ことである。 これを彼はMicro arrayならずMouse arrayと言って自慢していた(Micro arrayについて説明すると2時間ぐらいかかって面倒なので、説明しない。) しかーーーし!  ねずみも負けてはいなかった。 なんと彼の部屋にまた出没。 しかも壁に卵ぐらいの大きさの穴が! 「なんかねー、最近壁でガリガリ音がするんだよねー。たぶんねずみがかじってるんだねー」と前に言ってたが。 ねずみは自分で進入口を作ったらしい。 すげーーー。 「ショーシャンクの空に」とか、「モンテ・クリスト伯」とか思い出すよなー。 それとも最近こっち

フェローシップ

今日は缶詰である。 だが、缶詰の効果が全然ないのは、ブログの更新度から見ても明らかである。 実はフェローシップをもらうための募集要項を書いているのである。 日本学術振興会 海外特別研究員 難関中の難関である。 去年ここに着たばかりのときに、書いて出した。 そしたら、一次審査に合格してしまった。(なぜ?) そのため、日本に一時帰国し、10分の面接で落とされた。 懲りずに今年も書く。 だいたい研究者は懲りないのである。すぐ諦める人は研究者になれない。 実験のうちの90%はゴミのようなもので、5%は使えるもの。 後の5%のために働くようなもんである。もちろんヒトによって%の差はあるだろうが。 最後の5%がドキドキするような結果だったら、研究者はまた気を取り直して実験するのである。 (といったら私のボスが納得するかどうかは、また別問題) さて、懲りずに書くが、今年の問題は、なんと日本語だった。 最近特に日本語がおかしい。 単語が浮かんでこないのであった。 ので、たまに英和をひいたりする。 これでは英語も日本語もドイツ語も出来ない、何者でもないやつではないかー!!!! だが、とにかくガリガリ書く。 さて、今は日本のフェローシップに応募しているのだが、アメリカのボスにも「フェローシップ探して下さい」とお願いした。 数日後、ボスは「一個見つかったよ」と分厚い紙束を持ってきた。 5年物のフェローシップである。 5年もいるんかい!と突っ込みたくなった。 読むだけでうんざりするような、分厚い紙束だった。 英語で書くんだよなー。大丈夫かなー?。 どうかなー? 日本語でも大変だしなー。 「その前に論文書かなきゃね」と、ボスは言った。 その前に実験しなければ、論文書けないよ。 うちの業界で超有名な人の言葉 Research is easy. (研究は簡単だ) Publication is hard. (論文を出すのは難しい) Getting funds is harder. (研究のためのお金を得るのはもっと難しい) 今日の教訓 懲りずに頑張りましょう

お里がしれますわー

研究室での同僚との話。 同僚A「テクニカルアシスタントの○○君、いやよねー。」 私「なんで?」 同僚B「だって、汚い言葉使うから。知ってる?しょっちゅうエフ、ユー、シー、ケーって言ってるんだよ」 なんのこっちゃかわからない人、F○CKです。 日本人でも知ってるあのファックです。 あまりに汚い言葉だから、そのままF○CKと言うのも嫌のようです。 ドイツから来て初めて気づいたことは、お育ちのよいアメリカ人は、汚い言葉を使わないということ。 使う言葉のレベルで、出身階級がわかるのである。 どおりでドイツにいたアメリカ人は、ドイツ人に「そんなことば使うな!」と注意していると思った。 アメリカは平等の国だと思ったら、大間違い。 ここにはれっきとした階級が存在している。それが言葉に表れるのである。 したがって、道端で叫ぶように話している兄ちゃん姉ちゃんらの英語は「下の階級」であり、研究室の同僚がしゃべる言葉は上流階級の英語。 お上品な人々は、ファックはもちろん、shit(クソ)も使わない。それでもたまに言ってるけど。 下品な英語をしゃべっていると、上の階級に入れてもらえそうにない。 例えば、グッド・ウィル・ハンティングでウィルが友達と使っている英語はお下品だ。。どうやってハーバード出身のマット・デイモンが手にいれたが不思議な くらい。 私にスラングを教えようという人はいっぱいいるが、いちいち英語の上品さを考えてると面倒なので、「汚い言葉を覚えるほど脳みその容量が無い」と言って、 お断りしている。 ドイツでは言葉の階級なんてものはないので、私の大ボス(本当に大大大ボス)は私の論文に向かって、 This shit paper is better than that shit paper.(このクソ論文はこっちのクソ論文よりも良い) と言って、私をずっこけさせていた。 ドイツ語のクソにあたるScheiseeも誰でもしょっちゅう言っていた。 今日の教訓 DVDから英語を学ぼうという人たち、映画のレベルにご注意を。英語がお下品すぎると仲間に入れてもらえない。 追伸: そういえば、私の知り合いのドイツ人は、「GTO(グレート・ティーチャー・鬼塚)から日本語学びました」と言っていたけど、それはマズイよ なー。

The fast and the furious 3 (ワイルドスピード3)

フランス人同僚が私に言った。 「ねえ、the fast and the furious知ってる?」 「うん、知ってる」(なぜ知ってるかは聞かないように) 「次の映画の場所、東京だって! The fast and the furious,TOKYO!」 「ええ! なんだってー!!!」 The fast and the furious(日本名「ワイルドスピード」)は、はっきり言えば、ストーリーもなんもないスカタンな映画である。 車をチューンアップして、公道でレースをするという映画。 しかし車好きには、たまらないと思う。 妹(シルビア所有)は、ワイルドスピード1も2も見に行ったそうだ。 1は私も見た。 出てくる車は日本車がほとんど。 安くって手に入りやすく、質がよくって改造しやすくって、ということなのだろう。途中で壊れちゃったらどうしようもないもんねー。 日本車の宣伝をどうもありがとうと言いたい気分だ。 それが嵩じて日本の東京まで来たってか。。。。 でも、東京の公道でレースするなよ!どこもレースする場所なんてないぞ。 しかも、若い奴らが車改造してレース始めちゃったらどうするんだよ!やりかねないぞ! 予告編を見てみた。 http://www.thefastandthefurious.com/main.html 見たところによると、メインの車は日産のフェアレディZ。 そうだよなー。そりゃそうだよなー。 しかも、日本独特の服装した「クールな」ねーちゃんらがたっぷり出てくる。 海外から見たら、ある意味東京はクールかもしれん。。。。一般的に日本人女性おしゃれだしー。 ニューヨーク行っても、流行の最先端という感じじゃないしな。 ボストンは私を含めて「芋のあつまり」だしな。。。。 6月公開らしいが、あまりのスカタン映画なので、誰も誘う気がしないぞ。 フランス人同僚と見に行くか。。。。。 それとも「すごくスカタンだよ」と言って誰かを誘うか。。。。。 んなことしてないで、「お給料頂戴」文章を書かねば。 今日の教訓 日本車最高! 追伸 いろいろインターネットを見た結果、driftはドリフト走行というもので、日本発らしい。 ちゃんと妹は知っていた。

歯の治療

やっと!歯の治療が終わった。 いつまでかかるねん!と突っ込みを入れたいぐらいだった。 11月10日治療開始。 3月29日終了。 合計二つをなおして、一つはプラスチックつめただけ、もう一つは問題のクラウンだった。 さて、合計いくらかかったでしょう。 524ドル! たっかー。 しかし、872ドルは保険でカバーされている。しかもプラスチック詰めただけのほうは全部カバーされてタダである。 つまり重症になると高くなるということ。 それにしても長かった。 今日の教訓 歯は早く治しましょう。 4月5日 歯の高さがあってないような気がするので(肩こるし)もう一度行って来る。

トイレの故障

今日仕事から帰ってきたら、名刺が一つ床に落ちていた。 部屋のマネジメント会社からだ。 "Water leaking into store. Pull toilet, fix, wax seal & bolts" つまりトイレから水がもれて、下のお店まで漏れたので、トイレをはずしてなおしたらしい。 さて! これは家主が払うのか、それとも私が払うのか? 家主に連絡してみるか。。。 一応(?)アパートの保険に入っているので、たぶん私が払うことになっても保障してくれると思うが。 ・・・・・・普通トイレなんか漏れないでしょ? と日本人は言いたい! 今日の教訓 やっぱりアパートの保険に入っていて良かった! 4月5日 研究室のアメリカ人にきいたところ、家主が払うそうだ。家主業はラクではないかも。

ドイツからいかに安くヨーロッパ内を旅行するか-2(鉄道編)

次はドイツの鉄道の話。地球の歩き方には載っていない、裏ワザだ。もちろん地球の歩き方は短期の旅行者用だから、載ってないのだが。 ドイツ人というのは、後から後から例外をつぎ込んでシステムを非常に込み入ったものにするのが上手だ。 2年かかってある程度理解したが、奥が実に深い。まだまだいろんな割引システムがあるはずだ。 ドイツに行ってわかったことは、「『情報を持っていない』『知らない』ということは不利益」ということだ。 情報は2005年3月のものなので、今は変わっているかもしれないので注意。 まず、旅行をたくさんする自信がある人は、パスポートサイズの写真を持って駅に行ってSpar Card25かSpar Card50を買おう。(ドイツ人一般常識) Deutche Bahn(ドイツ鉄道)のHP www.bahn.de によると、 BahnCard 25 1. Klasse: € 103,- 2. Klasse: € 51,50 BahnCard 50 1. Klasse: € 412,- 2. Klasse: € 206,- と書いてある。Bahn Card25は切符が25%になるカードで、Bahn Card50は50%になる。 klasseは1等席2等席のことで、1等席は新幹線のグリーン車みたいなものだ。 私はBahn Card25の2. Klasseを持っていたが、旅行好きの人はBahn Card50でもいいかもしれない。 一年間有効。 ちなみにスイスにもスイス半額カードというものが存在する。スイスにも行く人は、こっちもなかなかお得だ。私は1年有効のカードを持っていたが、1ヶ月の を作ってもよい。登山鉄道は目が飛び出るほど高いので、グリンデルワルトに行けば3日で元が取れる。 次にDeutsche Bahnでチケットを買うときの注意。 Sparpreis 25, 50について。英語を見つけた。 http://www.bahn.de/-S:PtVORN:eOw4rdNNmQLV29NNNOIM/p/view/international/englisch/travelservice/price_plan_in_advance.shtml だいたいこんなこんな感じ。 1. 乗る電車があらかじめ決まって

ドイツからいかに安くヨーロッパ内を旅行するか-1(準備編)

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さてさて、前から書きたかったことだが、一大テーマなので、書けなかったことがある。 ドイツに留学したら、もちろん、有り余る休暇(30歳以下27日、土日除く)を利用して、旅行しなければもったいない。 ちょっと行ったら国境で、別の国だから。 行った所マップ(写真) 赤い○が行ったところ。 フランスの3つとロシア(当時はソ連)の2つ以外は、2年間の留学中に行った。 ドイツに行く前の準備として私がしたこと 1. ブックオフにしょっちゅう行って、ヨーロッパ全ての国の地球の歩き方を買い集めること。 2. ユースホステルの会員になること。 1.は重要だ。スイスの地球の歩き方を買い忘れてドイツに行ってしまい、日本食品店で30ユーロぐらいだして購入する羽目になった。もちろん英語ドイツ語 のガイドブックは買う気にもならなかった。親に送ってもらったものもある アメリカに来るときに一冊5ユーロで売りさばいてきたが、見事に全部売れた。それだけ皆欲しいのだろう。ちなみにブックオフで買ったときも500円ぐらい だ。 2.は案外知られていないことだが、ドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)のユースホステル(ユーゲントへアベルゲ)は、発祥の地だけあり、かなり 充実している。タコ部屋に押し込められることはなく、大体4人ぐらいの部屋だ。 2人部屋、1人部屋もある。 ボンの友達のところに行ったときは、女4人で一部屋を占領して、快適に過ごした。2部屋ずつにシャワーがついていた。 またドレスデンに親と友人と行った時も3人で占領して快適に過ごした。 もちろん共用シャワーや共用トイレが嫌いな人は、しっかり探せばシャワートイレ付き個室もある。 ドイツおばあさん4人組とか、ライダーのおじさんとかが泊まっていた。つまり「ユーゲント(若い)」といいつつ年齢層が広いのだ。 間違ってもダニなどはいなくて清潔なので、安心して泊まってよろしい。 もし日本で会員になるチャンスが無くても、3ユーロ余分に払って、カードにシールを貼ってもらうだけだ。宿泊した日数だけシールがもらえて、6個のシール で会員証として一年分使える。 ドイツのユースホステルHP http://www.jugendherberge.de/html/index.jsp 英語版は右上のイギリスマークをクリックすればい

しそがぽーるとEngrish

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「しそがぽーる」は私のお気に入りHPだ。 http://www.sisogapore.com/ を見てみよう。 「シンガポールで見つけたアジアの変な日本語」 ンとソの違いはもちろん!シンガポールの人たちにはわからない。 従って、シンガポールは「シソガポール」になる。 「ホソダのFit]は「ホンダのFit」の間違い。 このような日本語の間違いは、ボストンの中国系スーパーマーケットでもよく見つかる。「しそがぽーる」に投稿しようかと思うぐらいだ。それとも、「しそがぽーるボストン支部」か? 例。 寿司巻きを購入した。 おもてには、「寿司巻き」と書いてあるが、やや旧字体である。 裏には、なんと!!!! 「フォーク以外での使用は避けてください」???? 「ビスケット」と書いたものを発見した。だが、中身は粉だ。 よく見ると、White pepper (胡椒)と書いてある! おいおい、日本の子供がビスケットと思って食べたらどうするんだよ。。 というぐあいに、中国系スーパーマーケットは行くだけで面白い。 カメラ持参で行くべきだ。 アメリカに占領された日本が、英語をクールだと思って書くのと同じように、今豊かになった日本の文字がクールになってるんだろうなと思った。 そんなことを思っているとき、研究室のアメリカ人が私を呼んで言った。 「ねえ、これすごく面白いよ」 見せられたのは、Engrish.com http://www.engrish.com/ おお! 「(日本で主に見られる)アジアの変な英語」 半分はなぜ載っているのかわからん(英語力不足のため)。だが、面白い。 特にこれはまずいでしょう。 http://www.engrish.com/detail.php?imagename=engrish-for-boys-girls.jpg&category=Signs/Posters&date=2005-12-13 やはり「英語のしゃべれる日本人」を目指すべきか? それとも、このままいくべきか。 べつにこのままいってもいいんじゃないかと思ってるのだが。 大体アメリカ人は別の言語習得できないしー。 シンガポールの人たちが、変な日本語に不安になって日本語勉強に力をいれるとは思わないしー。 今日の教訓 中

パーティ

隣の研究室はパーティが大好きだ。 みんなの予定が合わなくてクリスマスホリデーのパーティが出来なかったと言うことで、今日パーティがあった。 「ブルータスがシーザーを殺したのを祝う日」というのが名目。 なんのこっちゃ???? どうもつたない英語力で聞いたところによると、3月の真ん中にブルータスがシーザーを殺したらしい。 だが、なぜそれをアメリカ人が祝うのかは、まったく不明に終わった。 あんまり聞いた事ない種類のパーティだからかな、きっと。 しかしパーティは結構本格的である。 紙製のトーガを着ている人達もいる。 箱と紙と鉛筆がおいてあって、「ブルータスになりたい人は名前を書くこと」と書いてある。 そこから秘書さんがこっそり一人選び、その「ブルータス」は、シーザー(大ボス)を短剣で刺さなくてはならない。 ただし、クッキーの短剣。 ワインはあるし(実験途中に酔っ払うといけないので飲めなかった)、おいしい料理はあるしで、なかなか楽しかった。 いやはや、各国変なパーティがある。 今日の教訓 パーティには必ず参加する。

Sushi

研究室の近くのすし屋に大ボスに連れられて行って来た。 Sushi & wine shop「Seiyo」 http://www.seiyoboston.com/ 中国人経営のすし屋である。 実はこのすし屋、4日前に友人と一緒に行って来たばかりだった。 その時の感想は、「おいしくない! ネタが乾燥してる! やっぱり日本のおいしい寿司が食べたいねー!」というものだった。 今日誘われて、「うーん、日本のほうがやっぱりおいしい」とかいいつつ、ついて行った私である。 今日の感想は、「なるほど。悪くないじゃない」というものだ。 さてなぜか? この前は、きちんとした寿司を頼んだ。 きちんとした寿司というのは、シャリの上に寿司ネタが乗っているやつ。 こうすると、ネタとシャリで勝負することになる。もちろん、日本人の舌(しかも海の近くで育った私は新鮮な魚にうるさい)に合わない。 今日みんなで頼んだのは、巻き。 これは全く別物だ。かっぱ巻きとか鉄火巻きとか、そういうシンプルなものではない。 例えば、カルフォルニア巻きは、日本ではお目にかかれない品物だが、結構おいしい。カニ(カマ?)とアボガドとキュウリを巻いている。 今日のメニュー。 Alaskan Maki サーモン、キュウリとアボガド Una-Avo Maki うなぎとアボガド巻き Teriyaki whitefish Maki 白身魚の照り焼きにスパイシーマヨネーズとホタテ貝柱巻き Dragon Maki 海老のてんぷらとキュウリ、貝割れ大根をうなぎとアボガド、とびこで巻いたもの Red Dragon Maki スパイシーなツナをマグロ刺身とねぎで巻いたもの この手の、日本にはありえない巻きが28種類ある。スパイダー巻き、キャタピラー巻き、アリゲーター巻き。。。。。 これらのものは、ネタとシャリで勝負しない。 口に入れたときの絶妙のハーモニーで勝負しているのだ。 どう考えたって、日本以外のところで、安く新鮮なネタを手に入れるのは不可能だ。 もちろん、日本人並みの寿司を作るのも大変だろう。 そしたら、日本人には思いつかない方法で、味で勝負するしかない。そのへんに、料理人の心を感じた私であった。(正確に言うと、作っている人達はバイト君 達だと思うので、メニューを考えた人)

風邪をひきました

風邪をひいてしまった。熱がでて長引いているから、たぶんインフルエンザなんじゃないかと思うが、昔から医者に行こうと思わない性格なので、家で寝てい る。 風邪でドイツのボスを思い出したこと。 日本では「偉い先生は冗談なんか言わない」なのは、常識だろう。 なので、ドイツのボスが冗談を言うのにはびっくりした。私はボスに「日本の教授達は冗談なんか言わないから、びっくりする」と言った。 喜んだドイツのボスは、私にことあるごとに冗談を言った。 ということで、風邪ネタ。 ドイツのボスが風邪をひいた。そのすぐ後で、私が風邪をひいたが、咳が出るだけで、熱はないので働いていた。 だが、その後研究室中の人達が高熱で寝込んでしまった。 それを見たドイツのボスは言った。 「You made a Japanese mutation!(お前日本変異型ウイルス作っただろう!)」 つまり、ボスからもらったウイルスを私が変異させて、ドイツ人にばら撒いたということ。 日本型ウイルス(?)なので、ドイツ人には新種であり、重症になったらしい。 今から2年前、鳥インフルエンザは中国あたりで、まだ鳥しか罹っていなかった時期の話。 また別の時に風邪を引いたとき。こっちはジョークの話ではないが。 私が「風邪ひいた」と言ったら、ボスは「ふむ」という顔をしたのち、何か探し始めた。 そして、クリーンベンチから滅菌済みのガラスピペットを取り出し、「口を開けろ」 いきなり診察。 そして、「喉は腫れてない。インフルエンザじゃない」と言った。 そっか、そういえばボス、日ごろ研究しかしてなかったから気づかなかったけど、実はお医者さんだった。 しっかし、ボスに診察してもらった日本人というのは、本当に珍しいに違いない。 このドイツボス、名言がいっぱいあるので、ひょっとしたら「ドイツボスと私」とでも題して文章書こうかしら。 もうすぐ退官されるとのことので、記念に渡すと喜ばれるかもしれない。

論文のタイトル

今論文を書いている。 いつも問題なのが、論文のタイトルだ。 これをきちんと考えないと、読んでもらえない。 例えば、論文をインターネットで検索するとしよう。200件ぐらい出てきたとしよう。 するると、まずタイトルを読む。 面白くなさそうなのは、その時点ではじかれる。20件ぐらいになる。 次にAbstract(要旨)を読む。 そして、論文自身を見る。 ドイツの私のボスは、私の論文を書くときに言った。 「まず、タイトルからだ。タイトルを考えろ。セクシーなのがいい! セクシーなやつだ!」 偉い教授がそんなことを言うのでずっこけそうになったが、それだけタイトルは人の気を引くものを考えないといけないということだろう。 今日の教訓 タイトルはセクシーなものをつける

ドイツのCM

ドイツ人はユーモアがないと思っている人は多いだろう。 しかしドイツのテレビはCMのオチは結構いけている。アメリカのCMのオチが物足りないぐらいだ。 研究室のフランス人からこんなビデオが送られてきた。 German coast guard わからないと思う人もいると思うので、説明を入れると。。。 最初の部分はドイツ語だ。私も聞いてもわからない。 次に、 “Mayday Mayday….Can you here us? We are sinking. We are sink….” “Hello. This is the German coast guard.” “We are sinking. We are sinking.” “What are you thinking about?” そして 「Improve your English」  「Berlitz Languadge for life」 オチがわからない人は自分でしゃべってみるとわかる。 「メーデー、メーデー。聞こえるかい?」 「私たちは沈みそうなんだ。私達は沈みそう。。。」 「ハロー。こちらはドイツ海岸警備隊」 「私たちは沈みそうなんだ。私たちは沈みそうなんだ」 「何を考えているんだい?」 ドイツに行くまで知らなかったことだが、ドイツ語にはthの発音がない。 Theresien str.(テレージエン通り)という場所に住んでいて、「どこに住んでいるの?」と訊かれたときにthの発音を英語式にしたところ、ドイツ語は普通のテの 発音しかないと教えられた。 発音しないものは聞き取れない。日本人のRとLと同じだ。 このCMはその辺をついている。 しっかし、英語が通じなかったばっかりに、船が沈んでしまう光景が目に浮かんで面白い。 従って、最後のLanguadge for lifeは「生活するための言語」ではなく「生きるための言語」だろう。 うちのフランス人は、「フランス人も一緒だ!」と言っていた。 今日の教訓 ドイツ人はユーモアがある。

スキーに行ってきました。

アメリカに来て初めてスキーに行ってきた。 ドイツでスキー教室に毎年(といっても2年間だが)、スキー用具一式持っている。 下手なりにスキーは大好きだ。 だが、今年のボストンは雪が全然降らなかった。 しかも暖かいのですぐ解けてしまう。 相当不満だったが、先週の日曜日(12日)に大雪が降った。ドイツの友達から「雪が降ったらしいね」と言われるぐらいだ。 さっそく土曜日(19日)に行ってきた。 ドイツにもボストンにも日帰りスキーツアーというものがある。 スキー専門店が週末バスを出してくれて、朝早くに集合し、バスに乗ってスキー場に到着し、滑ってバスに乗って帰ってくる。 ボストンのを見つけたときは、思わず狂喜乱舞してしまった。ボストン大学の前にあるSki Market http://www.skimarket.com/inside/locations/locations.php というスキー専門店が出していた。ここは一応レンタルもある。 月曜日に研究室のフランス人2人と日本人の友人を誘ってチケット購入。バスとリフト代で65ドル。 土曜日に朝5時起き、6時15分集合6時半バス出発。8時半スキー場到着。寝ているとバスが連れて行ってくれるのがいいところだ。車でいってもいいが、帰りは疲れているので運転手は大変だ。 雪の質はやっぱりオーストリアアルプスにはかなわない。私の滑った中で一番の雪はスウェーデンの北極圏のスキー場の雪だったが、アルプスも良い。アメリカ 東海岸の雪はあまり良くないから、西海岸に行った方がいいよ、というアメリカ人がアドバイスしてくれていた。人口雪なので、まるでカキ氷の上で滑っている ような気分だった。しかもスキー場以外はほとんど雪がない。オーストリアでは一番山のてっぺんから真っ白の山々が見れたが、ここでは普通の山とパキンパキ ンに凍った湖が見えただけだ。非常に寒い。日本人の友人は「温泉に入りたい」と無理難題を言う。トイレには「凍傷の防ぎ方」なんていう張り紙がしてある。 しかし、寒かろうが、カキ氷だろうがなんだろうが、スキーに行けたということで満足。 今日の教訓 スキーバスを使う。

アメリカ電話自動応答システムの裏ワザ

この前「これがアメリカ式 その2」で、電話の自動応答システムがいかに頭にくるものか、そしてそれを避ける裏ワザをアメリカ人に教えてもらったことを書いた。 その後隣の研究室のフランス人がいきなりメールを送ってきた。 それはThe IVR Cheat Sheetというもの。つまり、どうやったら各会社の自動音声システムを無視して人間にたどり着けるかというリストである。アメリカに住んでる外国人には最高だ。人間なら何とかなるかもしれないが、機械はダメという人は、私を含めても多いだろう。 今日見たらサイトが変わっていた。 http://gethuman.com/ のdatabaseが新しいものらしい。 このサイト、フランス人が言うには各会社の圧力によりグーグルなどの検索サイトから外されたということだった。しかし私の先輩は言った。 「あれさー、あの後、CNNでニュースになってたよ」 「しかもその後Citi Bankがそれを使ったCMやってたよ」 私は見てないが、そのCMは携帯持った人が朝から通勤中ずーっと番号押して、しかも途中でトンネル入って電話が切れたりして、ものすごくいらいらしているというものらしい。 そして最後に「Citi Bankでは0を押すと人につながります」と出るらしい。 つまりアメリカ人もイライラしていたということか。

スカンクとケチャップ犬

木曜日仕事が終わった後、研究室の人たちとポスドクのうちへ遊びに行った。アルゼンチン人だ。 私はその人の車に家まで乗せてもらったのだが、途中で「スカンクのにおいがする」と言い出した。 スカンクと言えば超くさいガスを発して逃げる生き物だ。まだ見たことがない。見たいとも思わない。 その人は言った。 「うちの近所にスカンクが住んでるの。それで、うちの犬がスカンクに向かって吠えたわけ。そしてスカンクはお返しにガスを発したの。おかげで私の家の周り は1週間スカンクのひどいにおいだったわけ」 おお、恐ろしい。 「うちの犬は1週間そのにおいに苦しんだの」 おお、犬の鼻だったら最悪な気分だろう。 「それでね、二回目にスカンクの攻撃を受けたとき、犬の全身にケチャップをぬって、中和したの。犬は3日ぐらいピンクだったけど、そのうち元の色に戻っ た」 おお、すばらしい。 ケチャップとは、また何でもケチャップをつけるアメリカ人らしい。 後から来た女の子達は、犬をみたとたん「あ、これが例のケチャップ犬?」と言っていた。 今日の教訓 スカンクにはケチャップ 追加情報 スカンクはペットとして飼えるらしい。人間とは恐ろしいもんだ。 http://allabout.co.jp/pet/smallanimal/subject/msubsub_skunk.htm

バレンタインデー

日本のバレンタインデーは、女の子がチョコを男の子にあげて告白する、一大イベントだ。 女の子から告白するという習慣のあんまりない日本にはぴったりだ。 そしてなぜかさっぱりわからない義理チョコというモノが存在する。 こんな面倒くさいものは、絶対チョコレート会社の陰謀だと思った。 ドイツのバレンタインデーでは、友達はボーイフレンドから小さな花束をもらっていた。ささやかな贈り物という感じである。 アメリカのバレンタインデーはこんな風に始まった。 「あのね、机の上にプレゼント置いておいたから。。。」と、Korean Americanの女の子がニコニコしながら私に言った。 「これまで私が持っていた常識から判断すると、これは女の子からの告白か!そんなまさか!」と思いつつ机の上を見ると、小さなカードにシールがついた、さ さやかな贈り物があった。 隣の机を見ると、同じような小さなカードがある。 なるほど。みんなに贈り物のようだ。しかも男女関係無く、である。 これはアメリカの習慣のようで、英語教室に行ったときも、先生と韓国人の女の子が「チョコレート食べてねー」とみんなに配っていた。 つまり、あのめんどくさい義理チョコの習慣はアメリカからもらったらしい。 英語教室のコロンビア人は、「贈り物は、お金があるときに贈るものだ。特別な日に贈るものじゃない」と言っていた。 そして、アメリカの本当のバレンタインの贈り物は盛大である。 友達は「夫からもらったの」と大きな花束を二つオフィスに飾っていた。 どうもアメリカのバレンタインデーは男性が女性にあげるのがメインのようだ。彼や夫に何かあげたという話はきかなかった。 同僚に「日本はどうなってるんだ?」と訊かれたので、「女性が男性にチョコレートあげる」と答えたら、「なぜその日本の習慣をここでしないんだー!」と騒 いでいた。 そこで、「日本ではもらった男性は一ヵ月後にもっと高価なプレゼントを女性にあげないといけない」と言ったら黙った。 今日の教訓 女の子からチョコをもらっても驚かない。

クラシックコンサートの後の観客の反応−2

この前の文章の訂正 昨日またボストン・シンフォニー・オーケストラのコンサートに行った。 ベートーヴェンの交響曲2と7番、それとトリプルコンチェルトである。 それによって判明したこと。 こういう基本的な曲はオーケストラの能力をばっちり反映するらしい。 少しでも音がずれたり、リズムがずれたら全部ばれるからだ。 これは初めて行った中華料理店で必ず餃子を注文するのと似ている。 私に言わせると、餃子は中華の基本だ。(え、違うって?) なるほど、ボストン・シンフォニー・オーケストラはうまい。 トリプルコンチェルトの後、観客は拍手をしたが、ブラボーとは言わなかった。 しかし、7番を終わった後の観客はブラボー。 なるほど、ここにも聴く耳持っている人がいるわ。納得納得。 今日の教訓 早合点しない。

藤原正彦の「国家の品格」-2

この前私はこの本を読んで「面白い」と紹介していたが、なんと反対する人を発見した。 おかしい、右翼も左翼も大絶賛の本を気に食わない人がいる。一体何者だ。 しばらく考えていたが、はたと理由がわかった。 彼はおそらく「商」を目指している人で、藤原正彦は「士」を目指している人だ。 相容れるわけがない! 本の中で著者は士農工商をうんちくしていた。 彼は大学の教授である。大学の教授というのは、いわばホリエモンみたいな人に比べれば、薄給である。 いわば「武士は食わねど高楊枝」である。 もちろんお金を持っている「商」出身の人のことは気に食わない。 お金がない分教養を見につけて、対抗しようとする。 おそらくホリエモンがターゲットに見られる部分が結構あった。かれがタイムリーに失墜してしまったので、「ほら見ろ」と思っているだろう。私はホリエモン はあんなことをしなくても十分やっていけたと思うんだが、それはやっぱりその辺の感覚が欠けていたんだろうと思う。 作者が小学生に対して株式投資をさせることについてだが、アメリカは貧乏人は貧乏人のまま終わってしまう恐ろしい国である。文化とかそういう以前の問題 で、生活の糧を自分で稼がなければいけない。普通に働いていても何も残らないだろう。 しかし、世界最大の株式市場が存在し、500ドルから株式口座を開ける国だ。 自分で大学教育費を稼ぎ出し、チャンスを物にするのはいいのではないかと思う。 バスケットが出来る人、野球が出来る人、コンピューターが出来る人というのに混じって株式投資が出来る人というのがいてもいいのではないか? でも小学生は早すぎか。 それに、「士」の人も成功するとお金が欲しいし、「商」で成功した人はその後大抵「成金」と言われるのが嫌で「文化的なもの」ものが欲しくなるのではない かと思う。 ちなみにアメリカのポスドクの身分には「百姓は、生かさず殺さず」という表現がぴったりだ。 日本との協定が無かったらあやうく「水のみ百姓」になるところだ。 百姓から抜け出した後、「士」に進むか、ビジネスの「商」に進むかは本人の希望しだいだと思う。 今日の教訓 何事もバランス

藤原正彦の「国家の品格」読みました。

親が藤原正彦の「国家の品格」を送ってきた。 頼んでもないのに、わざわざ高い郵送料を払ってアメリカまで送ってくるっていうのは、まさしく「読め!」以外の何ものでもない。 しかも、しばらく放っておいたら電話をかけてきて、メールを送ってきて、「読んだ?読んだ?」と聴いてくる。「ちゃんと読んでね!」 それで昨日の夜0時からベッドの上で読み始めたら、止まらなくなり読みきってしまった。 しかも、読んだ後も本の影響で興奮しているので、寝たのは夜の2時。おかげで朝は起きるのが大変だった。 この本、「半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷」だという著者の奥さんの言うとおりである。 だが、言っていることには一理ある。 もう、蛍光ペンで線を引きたくなるぐらい的を得ているのである。多少の大風呂敷ではあるが。 親が言うには、右翼からも左翼からも「よくぞ言ってくれた」という手紙が著者に来ているらしい。 さすが数学者。しかも文学の造詣も深い。現在ベストセラーである。 左翼からも右翼からも手紙がくるのはなぜかというと、「いろいろやってきたけど、なんか違うぞ」というもやもやとしたものの原因がわかるからである。 日本、アメリカ、イギリスという3つの国を知った著者は、理由をはっきり言ってくれる。 私も知っている。日本からドイツへ、アメリカへ来てしまったので。 「みなさーん! アメリカにだまされてますよーーー!」 ああ、だまされてアメリカに来てしまった。 アメリカに来た理由は英語だったのだが、イギリスにしておけばよかった。 ドイツに帰りたい。 英語が出来ないし、研究が一流だから、アメリカに来た。日本から見たアメリカは全て一流の国に見える。 しかし、外から見たアメリカと中から見たアメリカは全然ちがう。 この国の生活の質、サービスその他最悪である。 一般人をみれば、スペースシャトルがなぜ飛ぶことができるのか、非常に疑問だ。 去年日本の大学の教授に挨拶に行ったとき「なんなんですか、あの国はーーーーー!!!!」と言ってしまった。先生は同意していた。同意するぐらいなら、留学する前に言って欲しかった。 本にあるとおり、中身を養うことは大切である。 英語は海外に数年いれば、ある程度できるようになる。 そして日本人が海外に行くとしたら、出稼ぎではないので、付

クラシックコンサート後の観客の反応

クラシックコンサートに行ってきた。ボストン・シンフォニー・オーケストラである。 初めて聴いたマーラーの感想はさておき、面白いことに気づいた。 曲が終わった後の観客の行動である。 ボストン・シンフォニー・オーケストラでは観客は、すぐに拍手をせず、数秒間があった後、おもむろに拍手が始まり、ブラボーと言い出し、だらだらと立ちだ す。かといってすぐ帰るわけではない。 スタンディング・オベーション(演奏に敬意を払って観客が立つこと・単語があってるかどうかは不明)のつもりらしい。 大阪シンフォニーホールや、京都で聞いたときは日本人は普通は拍手のみ。アンコールを要求するときもあるけれど。 ブラボーという人は時々いる。 ただし拍手はすぐに始まる。観客が立ちだすことはあまりなかったように思う。 ミュンヘンで聴いた演奏後のドイツ人の反応はもっとおもしろい。 拍手はすぐ始まる。いい演奏の時はブラボーと言う。すごくいい演奏の時は皆が、ガーっと立ちだす。 本物のスタンディング・オベーションである。だいたい興奮して立ち上がるっていうのが本当の意味でしょう??? 拍手にもいろいろある。 指揮者が各パートをそれぞれ紹介したりするのだが、いいときは拍手が大きくなり、悪いときは普通。 オペラの時も同様で、一人あるいは数名ずつ、舞台の端からでてきたら、いい人の時は拍手が大きくなる。 観客が聴く耳を持っているのである。 とんでもなかったのは、モーツアルトの魔笛を聴きに行ったときだ。 オペラ歌手が全部最後の挨拶に出てきた後、指揮者が出てきた。 すると観客が「ブーーーーー」と言い出した。 どうきいてもブーイングである。 「ああ、やっぱり、曲と歌と合ってなかったもんな。。。にしてもブーイングとは恐ろしい」と思いつつ、頭の中で有名な夜の女王の歌がぐるぐるしているまま 家に帰ったのであった。 今日の教訓 聴く耳持つこと。(難しいか)

実験のお国柄

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私の実験は濃度を変化させるものが多い。これをタイトレーション実験という。 日本にいるときはあまりしなかったが、ドイツ、アメリカでは始めてする実験では必ずタイトレーション実験をすることからはじめる。 何を細胞に加えるにしても、十分でなかったら効果がでないし、入れすぎると細胞によくない。 さて、このタイトレーション実験、実はお国柄が出るのだ。 ドイツの実験では、2倍希釈をしていた。例えば、 100 50 25 12.5 6.25 3.125 1.5625 0 という具合になる。試薬を作ったりするときは結構いい加減だが、こういう実験の時に「徹底的に」網羅するのは、さすがドイツ人という感じである。 しかしアメリカの場合は、違う方法を取る。私のボスはHalf logと言っている。 100 30 10 3 1 0 他にはLog 100 10 1 0 というものもある。 Half logの威力がどれぐらいすごいかは、実験をするとすぐわかる。 必ず欲しい条件が手に入るのである。 2倍希釈の場合は、100から1まで網羅するのに、7個の条件が必要だ。しかし、half logの場合は5個。これは必然的に試薬、その他の物の節約になる。 Logではもっと節約するが、最適条件が50の時にヒットする確率は非常に低い。 2倍希釈では濃度が50の時の値は得られるが、12.5以下のデータは全くの無駄ということになる。 Half logでは30で近い値が得られる。 もっとキチンと調べたいときには、30から100の間で2倍希釈を取ることができる。 また逆にもっと幅広く調べたい時はLogで調べればいい。 アメリカ人は、ざっと幅広く、なおかつ細かく取るのである。 問題は濃度計算だ。 2倍希釈、10倍希釈の試薬を作るのは非常に簡単だ。 Half logなんて一体どうやってそんな濃度計算をするのだろうと思っていたら、私のボスはテンプレートをくれた。 100ul作るときはこう。200ul作るときはこう、という風に。 計算がさっぱりわからなかったので、半年ぐらい放っておいたが、使用する必要性が出てきたので、最近1時間ばかりかけて、計算してみた。 結構簡単にテンプレートは作れた。私のボスはもっとややこしい計算をしていたことが

アメリカのねずみ

うちのフランス人が私のところに来て言った。 「数ヶ月前に、フェンウェイにはねずみがいるって言っていたよね?」 「そうだよ。私の友人の部屋にはねずみが出てたよ」 「うちにも出たんだよー!ガスレンジの上を走って行ったんだよ!」 さっそく友人お勧めの「ねずみ糊」を買うようにすすめたが、どうもフランス人は別のものを買ったようである。 彼の言うところによると、罠の真ん中に食べ物をのせて、ねずみが食べると罠にかかるようになっているらしい。 罠にチーズ(ねずみにはもちろんチーズだ)をのせたところ、さっそく一匹捕まったらしい。 しかし大変なのはその後であった。 チーズだけ無くなるらしい。 今日も「朝起きると。。。」としゃべりだすので、「ねずみがいたの?」とすかさず訊くと、「チーズだけ無くなってるんだ!ねずみはいないんだ!」と言う。 私が「そうだよねー。ロングウッドに近いから、ハーバード大学医学部の超優秀なマウスだね。だから捕まらないんだよねーーーー」と言うと、アメリカ人がすかさず、「いや、メカに強いからマサチューセッツ工科大学(MIT)のマウスに違いないよ」と言う。 フランス人「え、でもMITはケンブリッジ市にあるんだよね(川の向こう)」 アメリカ人「何言ってるんだ。MITのマウスだから、もちろんバスに乗って来るんだよ」 と、冗談がきつい。 フランス人は「フランスのねずみよりも賢い」と唸っていた。 今日の教訓 アメリカのねずみに気をつけましょう。

フランス人の英語

どの国の人も英語のある部分の得意不得意がある。 私のフランス人の同僚は、夕方に実験をしていて私に言った。 I am angry! (僕は怒ってるんだ!) で、私は Why are you angry?(なんで怒っているの?) と聞いた。で、彼の顔を見て気づいた。 前にも言ったとおり、フランス人は単語の最初のHを発音することが出来ない。したがって彼が言いたかったのは、 I am hungry!(僕はお腹がへった!) なのだった。 全然違う。 これがただの日本人の耳の問題でないか確かめるべく、次の日アメリカ人を捕まえて、フランス人同僚に「ねえ、昨日のやつ言ってよ」と言ったら, angry, angryと言っていて、アメリカ人は「はあ????」という顔をしていた。 もう一人のフランス人の女の子は、私の所に来て言った。 Do you have a plastic shit? もちろん私の顔は「はあ????」である。 ので、実際に何を欲しいのか見せてもらった。プラスティックで出来たシートだった。 つまり彼女は Do you have a plastic sheet? と聞きたかったのであった。が、shitは糞、あるいは「クソ!」の意味である。 彼女はsheetを練習しようとしてshit, shitと言っていた。 今日の教訓 どの人にも得手不得手があるものである。従って 日本人のRとLの発音も習得できたらいいが、出来なくてもそんなに気にしなくてもよい。 追加(2月3日) おとついボスとフランス人と一緒に実験の話をしているときに「アイヤー」と言うので、「?(わからん)」という顔をボスのほうに向けた ら「Higher(ハイヤー)」と言っていた。ボスに「なぜわかるの?」と訊くと、「いやー、慣れてきたんでね」と答えていた。おそるべし。

Lost in translation in USA

11月から新しくフランス人が来た。ボルドー出身のお医者さんである。 ボスが私に言った。「彼にいろいろ実験を教えてくれないか???」 私は言った。「いいよ」 が、結構これが大変なのである。 ドイツに2年、アメリカ10ヶ月目とはいえ、私が英語を流暢に話せるわけではない。英語だけ勉強しているならともかく、研究をしているのだから。 一方彼は11月にボルドー(ワインの有名な町)から来たばっかりである。英語は私がドイツに行ったときよりは話せるが、それでも話せない。 ということで英語で実験の説明を彼が理解するまでは大変だ。 わかるまで絵を描き、他人の説明を仰ぎ、ああだこうだと彼がわかるまで英語で説明する。 彼もわかるまで質問してくる。これは非常に良いことだ。 日本人が一時Yes manと言われていたのは、わからんのに「はい」と言ってごまかしていたからだというのが私の意見だ。その点私はドイツで「さっぱりわからんのですけど。。。」という顔をすることを身につけてしまったので、すぐ「わからないの?」と聞かれる。もちろん「全然!」と言う。 わからないことを正直に言うことは重要だ。わからないままやった実験は、何も示さないなんてことが良くある。 私はフランス人の同僚に「なんで日本語わからんのだー!日本語習え!」と言い、彼も私に「なんでフランス語わからんのだー!フランス語習え!」と負けずに 言い、二人でボスに「いやー。今日の実験の大変だったよ。私も彼も英語あやふやだから」と言うと、ボスは「あ、二人とも通訳必要?」と言っていた。 今日の教訓 わからないことははっきり「わからない」と言う。被害はそっちの方がはるかに軽い。

誕生日の祝い方

先週、私のボスがいきなり「○○(PI:助手級の人)が研究のことで相談したいって言うから今から行くぞ。時間ある?」と言ってきた。「メモも持っていく といいよ」 なんでまたいきなりと思いつつ、一緒にトコトコついて行くと。。。。 Happy Birthday! びっくり誕生日パーティだ! 私は12月26日で30歳になった。でも当然のように誰もいないので、研究室では祝わないのですっかりそんなことは忘れていた。 だーっ!おかしいと思ったんだ! だって大ボスは何もすることがないみたいにコーヒー持ったまま廊下にいるし、いきなり研究のこととかなんとか言うし!悪 いボスだ(bad boss)!とひとしきりだまされたことに怒った後、ありがとうと言った。 アメリカ人はびっくりパーティが好きである。 そして、カードともらって、ケーキをみんなで食べることになった。ろうそくが4本立っていた。それを消して、ケーキを切るのが私の役目。 そしたら、同僚が「このケーキ知ってる???」「ううん、知らない」 「何!知らないのか。このケーキはGerman Cake(ドイツケーキ)っていう名前だぞ」 「知らないよ。写真を撮って、ドイツに送ってみようか」 「そんなことはしなくてもいい!」 アメリカ人の作ったGerman Cake(チョコレートとココナッツで出来たケーキ)というものを人数分切った。 切りながら「ドイツ人はねー。誕生日の人が自分でみんなを招待して祝うんだよー。」と言ったらびっくりしていた。「だから、ケーキだけじゃなくって、ス パークリングワインもつく(昼間から飲む)」と言ったら、「いい話だ!」という反応。 「日本人はねー。20歳になるとお酒を飲めるようになるから、みんな祝うけど、その後は祝わない。私の親なんか40歳から一つずつ歳を若くすることに決めたから、今何歳だかわからん」 ということで、ドイツと日本の話をしながら、ケーキを食べてびっくり誕生日パーティは終わった。 ここもまた国の違いが出て、 日本は 全く祝わないし、年齢も聞かない。米寿とかはまた違うが。 アメリカは 祝うが年齢は言わない。誕生日パーティをしているのに、実際何歳なのかは結構疑問である。50歳、60歳などの区切りの歳は重要で、結婚式の ようなパーティを行うらしい。 ドイツは 祝うし年齢も言

Personal Finance Book

さっきのInsurancequoteのアドレスはこの本由来である。 Everything Personal Finance in Your 20s and 30s Book HPアドレスの出所がある意味しっかりしているので、使ったのである。じゃなかったら、電話ごしにクレジットカードで270ドル払ったりしないよなー。 こういう本は結構便利である。もともと税金申請どうしようかと思って対策に買ったのであるが(あまり書いてなかった)、どうやってアメリカで生き残ってい くのか、よくわかった。 じゃないと、いきなり路頭に迷い"Do you have change?"と言う羽目になる。もっとも、日本人は仕事がなくなったら日本に送り込まれるだろうが。 英語は簡単である。論文読める英語力があるなら、読める。ハリーポッターの方が単語力がないだけ難しい。 内容は、今彼の本棚でほこりをかぶっているだろうから忘れたが、同様の本は、大きめの本屋さんのあまり人のいない場所にあるので、気に入ったものを取って 読んでみると面白いだろう。 アメリカに永住するつもりなのに、年金用口座(名前を忘れた!)や、町から町へ引越ししたら、引越し代を税金申請できる、などの裏ワザを知らない人、本屋 に行って読むことをお勧めする。 今日の教訓 ローマに入ったらローマ人 アメリカにいるならアメリカルールを学ぶ

Renters insurance

今日は私は超!ごきげんである。 なぜならついにRenters Insuranceを獲得したからだ。 電話でしゃべっていた兄ちゃん(おじさんかもしれないが)によると、アパートが火事、モノが盗まれた、パイプが壊れて家具が水浸しになった、などの損害をカバーしてくれるらしい。 「例えばコンピューターが盗まれても、カバーするよ」とのこと。 おお、それは私の友人のことか?? 保険の探し方は、こんな感じである。(どうしてそのアドレスを知ったかは後ほど) まず、InsuranceQuoteというところに行く。 http://www.insurancequote.com/ そこで、Rentersというところをクリックして、情報を全部入力する。7日間以内に連絡を欲しいとか、そういう情報も入力した。するとメールが返って きた。 そして、電話がかかってくることになっている。かかってこなかったので、メールに書いてある保険会社に電話をかけることになった。超豪邸に住んでいるのならともかく、しがない一人暮らしには連絡する気にもならなかったのだろう。 私がもらった保険会社の情報は、 Liberty Mutual Insurance Unaffiliated/Independent State fund Insurance の三つだった。それぞれに担当者の名前があった。 ということで、Liberty Mutual Insuranceに電話をかけた。( http://www.libertymutual.com/ ) 幸い自動音声応答はないので、人間につながったのだが、こういう最初に電話をつなぐ人の英語はさっぱりわからない。なんちゃかんちゃ言っているので、「自分の名前?それとも彼の名前?」と聞くと、「つなぎたい彼の名前!」とか言うので、担当者を言った。なんかわからないときは、自分の言葉でどっちが知りた いのか聞くということが最近学んだことである。 留守電にメッセージを残したが、ちっともかかってこない。 ということで、今日最初に電話に出た人に「InsuranceQuoteで申し込んだんだけれど、返事がこない。あなたの所にも2回電話したんだけれど、 返事がこないんだけれどーーー!!!!」と文句を言った。 そしたら、ちゃんとつないでくれた。ここで文句を言うのは大事であ

Geishaについて

ドイツにいる時、ある日男友達にこんなことを訊かれた。 「ねえGeishaってProstitute(売春婦)?」 いや、そうじゃないと思っていたけど、「さゆり」を読んだ時には水あげという話があったしなー? どうなんだ? こういう時はウィキペディアである。インターネットにあるフリー百科事典である。 http://ja.wikipedia.org/ に行き「芸者」と入れると、芸妓に転送され日本語の説明が出てくる。 この辞典のいいところは、左下に英語の説明、ドイツ語の説明があることだ。 ということで、英語にとぶと、 Strictly speaking, geisha are not prostitutes. (厳格に言って、芸者は売春婦ではない。「絶対売春婦じゃないから!」という意味。) 非常によろしい。 ということで、Prostituteじゃないって書いてあるよ。 と、友達に見せた。 彼は納得していた。 今日の教訓 Wikipediaを利用する。

Memoir of a Geisha

今日Memoir of a Geisha(日本語名さゆり)を見に行った。 日本を出て3年目にもなると、いろいろ変なことを思いつく。 日本語なまりの英語と中国語なまりの英語どちらとも聞き取れなかった。 私はともかくとして、一緒に行ったフランス人には相当難しかっただろう。 舞がどうみても大道芸人の曲芸に見えるが、あれは本当なのか? 私が一回だけ偶然にどこかで見た芸者の舞は、3倍ぐらいゆっくりだったぞ。しかもすごい美人だった。 映画を作る間に誰も本物の芸者の舞を見せてもらえなかったのか? でも本当かどうかわからないので、京都に行くチャンスがあったら、都おどりに行ってみよう。 自分のとこの文化なのに知らないのはよくない。相撲も見てみたい。 文化といえば、きれいな着物がいっぱい出てきたので、欲しくなった。 問題なのは自分で着れないことだ。 ブルーコンタクトが面白い。たとえ彼女が偶然誰かの混血であっても、そこまで青くはならない。 後でやや青色に変えるか、もう少し抑え目のコンタクトにすればよかったのにと思う。 そしてやっぱり日本の景色はきれいだ。 一緒に見たフランス人は「日本てきれいだねー」と言っていた。 面白いのは、BGM。最初の方はずーっと日本風のBGMなのに、アメリカ軍が占領した時の場面のBGMが完全にのんきなアメリカの曲。そのBGMにあわせ てか、超能天気なアメリカ人がいっぱいでてきた。 隣のアメリカ人に「おい、アメリカ人だぞー」と言ったら笑っていた。 BGMにはYo-Yo MaとItzhak Pearlmanが出ていた。 日本的な景色がいっぱい見れたことと、外国人が他国の文化を撮ろうとするという無理を考えれば、結構いい出来なんではないかと思うんだけれども。。。。 でも「国辱ものである」という意見もあるしー。 http://watanabe-junichi.net/diary.html ま、日本人がアメリカのカウボーイ決闘物語をアメリカ人を雇って作るみたいなものだから、あんまり無理を言ってもなんなんじゃないですか?  くやしかったら、一通り全部そろえてリメイク版作ればいいだけのことで。そして英語字幕つければいいだけだと思うけれど。 Lost in translationといい、Kill Billといい、Last

ドイツのVISAの取得方法

アメリカに比べてドイツのVISAの取得方法は簡単である。 取得するときに「ドイツからの便り」というHPから情報をいただいた。どうもありがとうございます。しかし最近再び訪問したところ、どうも閉じられてし まったようだ。 その人のHPは、 http://homepage2.nifty.com/homeplace/index.html である。 まずドイツのミュンヘンに到着する。ここからしてアメリカとは違う。 ドイツ人の助けをかりて、VISAを申請した。VISAを申請しないと銀行の口座は開けないし、すると給料はもらえない。しかしVISAを申請するには保 険に加入しなければいけない。保険に加入するには他の書類が必要で、、、という、一見ごちゃごちゃに見える状況だった。が「ドイツの便り」をプリントアウ トしていったおかげで、無事2日間でVISAが取得できた。 その方法は、間違っているかもしれないが今覚えているところでは、 1.まずボスに「○○はドイツで2年間ポスドクをするのでよろしく」という手紙をもらう。 2.それを持って、Kreisverwaltungsreferatという外国人には絶対覚えられない名前の建物に行く。ようするに市役所か区役所といっ たところだ。ここで住民登録をする。余談だが私のスペイン人の友達は、対応が悪いこの役所のことを KreisScheiseeReferat(Scheiseeは「クソ!」の意味)といっていた。それでも対応はアメリカなどよりもずっといい。 3.その住民登録証明を持って、保険会社に行き、加入する。 4.またKreisverwaltungsreferatに戻り、VISAを取得する。 5.口座を開けたい銀行に行き、口座を開ける。研究所の近くの銀行は数件「アポイント無しでは口座は開けません」と意味不明なことを言っていたが、 Deutsche Bankのおばさんは「いいですよ」と言って快く口座を開けてくれた。このおばさんは私がつい2日前ぐらいに口座を閉じるときも快く手伝ってくれた。 以上終わり。 上のサイトを探している間にアメリカ以外の研究留学リンクを見つけた。 http://www.kenkyuu.net/link-5.html アメリカ以外のところに行きたい人は、参考にどうぞ。 今日の教訓 外国に行っ

アメリカVISA取得方法 ドイツ・フランクフルトで取る場合

アメリカのVISAの取り方は超!面倒くさい。 私はドイツにいたので、フランクフルトでVISAを取った。 まずアメリカの未来のボスから書類を送ってもらう。 その書類にあるデータに基づいて、SEVIS feeなるものを払う。インターネットで出来る。 100ドルもする。ボスは払ってくれると言っていたが、請求するのを忘れていた。(今頃言うのもなんなので、そのまま放っている) そして、静かな部屋でパスポートと書類を机の上に広げ、電話を片手にもち、アメリカ大使館のVISA取得予約サービス(有料)に電話する。 相当聞き取りにくい電話ですべての用件を伝える。 最短で21日後だと言われぶち切れる。 フランクフルトのアメリカ大使館に行くんだという話しをしていたら、私と同時にVISAを申請している中国人の学生の話が出てきた。彼は、NIHで何をす るかを聞かれて『Microbiology』と言ったら隣の部屋に連れて行かれ、根堀り葉堀り1時間以上質問されたらしい。バイオテロの恐れとでも思った のだろうか?行く前から迷惑な話である。 なので、決して変なことを言わないように。とのことだった。もっとも私の専門はImmunologyなのだが。 フランクフルトに行き(結構ミュンヘンからは遠い)、アメリカ大使館の前に朝から並ぶ。 ちなみにアメリカ大使館のある通りはパトカーが封鎖していた。毎日しているんだろうか? カバン持込不可。書類のみ。 呼ばれたら中に入り順番を待つ。何を質問されるかドキドキなので、ある程度言うことを考えていたりする。 係りの人に写真を取られ、指紋を取られた後、聞かれた質問は英語で「アメリカで何するの?」 私「Research(研究)」 係りの人「はい。パスポートは一週間ぐらいで送られてくるからねー」 そんな簡単なことになんでフランクフルトまで来なくてはいけないのだ! 電車代とホテル代出せっての! フランクフルトは初めてだったのでいいのだが。 ミュンヘンに帰ってきて「何も聞かれなかったよー。日本人と中国人の違いかしら??」と話していた。 日本とアメリカは友好国のはずだし。 パスポート無しでドイツで過ごすハメになり、もしその辺の警官に「パスポート見せろ」とでも言われたらどうしようかと思ったが、無事1週間後研究室にパス ポートを送ってくれた

アメリカのJ-1 VISAとDS-2019の話 (でも全然役に立たない情報)

アメリカで研究をするにはVISAが必要である。 私もJ-1 VISAというものを持っている。 このVISAを取得するには、DS-2019と言うものが必要なのだが、私のDS-2019は一年分しかなかった。 ので、パスポートに貼っているVISAスタンプも一年分しかもらえなかった。 VISAスタンプの有効期限が切れていても、DS-2019が有効であれば、アメリカに滞在できる。 しかし、アメリカから海外に出るときは、アメリカ大使館に行って、新しいDS-2019を持って新しいVISAスタンプをもらわなければならない。 それには約2週間かかるのである! (たぶん) あーめんどくさ。 私の契約は2年間ということになっていたのにDS-2019が1年分しかもらえてないので、先輩と「たぶんどこの馬の骨ともわからない日本人を2年間も雇 うは危険なので、1年分しかくれなかったのじゃないですかー??? 役に立つならもう1年更新してあげようかっていうことで」と冗談を言っていた。 3月末に切れるDS-2019を更新しようと思い、担当の部署に電話した。 私が解釈したところにはDS-2019更新するにはどうやらいろいろ書類が必要らしい。(英語力の問題) それらの書類を集め、私のボスに「こういう書類が必要らしい」とメールで送ったら「一体なんでVISAを更新しなければいけないんだい?」という的はずれな返事。 今日それでボスにDS-2019を実際見せて、3月で期限が切れるから更新しなければいけないことを言った。 と、ボスは電話を取って担当の部署に電話した。 聞いていると、どうも私のボスは2年分の契約をその部署に送ったらしい。 でも、どうも担当の部署が間違えて、一年分しかくれなかったらしい。 やっぱり!  ドイツにいたとき送られてきた書類を見て、「給料2年分なのに契約1年分なのはなぜだー?誰か間違えたな? 年間給料が2倍だったらうれしいけど!」 と思ったのは本当だったのだ。 それを聞かなかったのは、私のVISA更新と渡米が間近に迫っていたからなのだが。 私のボスは辛抱強く、何度も何度も英語の表現を変えて、自分が書類を作らなければいけないのか、部署が全部書類を作るのかを確認していた。 で、電話をおいて、「何も作らなくていいって。ただ受け取りには行かなければいけない

疑問 アメリカ研究者留学

今日の疑問 なぜ、生物系、医学系研究者はアメリカに留学したがるのでしょうか?? なぜ、ヨーロッパじゃないのでしょうか? そして、留学は良かったのでしょうか、悪かったのでしょうか? かなり疑問です。 よかったらコメントください。

敬語

海外に来てからの問題は日本語である。 日本語は毎年流行語があるため、例えばダサい、うざいなどの言葉を使っていたまま海外に渡ってしまう。 数年間経って新しく日本から来た人に、「うっざーー」なんて言葉を使ったら、「○○さん、なんて古い言葉を使ってるのですか!」っとププっと笑われてしまうかもしれない。 それを逃れるすべは一つ、きれいな日本語を使うことである。 つまり敬語である。 日本のアポトーシスの研究の大家である日本の教授に、ドイツからメールを送った。 返事はものすごくきれいな日本語で返ってきた。 こんな一介のペーペーのポスドクに、何もそんなきれいな敬語のメールを送ってくれなくても!と思った。 誠に恐縮の至り。 なぜなら、私は敬語をきちんと使えたためしがないからである。 先日も、非常に高度なきれいな敬語のメールをいただき、私は自分が日本人であるのにと思いながら、かなり赤面しつつ返事を書いた。 海外に来ると、日本の文化を再認識する。 博士課程を修了後に、会社にも助手にもならずに、それどころか就職活動もせずに海外でポスドクをしてしまったら、敬語を練習する場というものが存在しな い。 ということで、友人に買ってきてもらった敬語の本を開けて、勉強することにする。 今日の教訓 敬語は一日にしてならず。

日本とドイツの識字率

ドイツ人のアルファベットの次の質問はこれである。 「じゃ、例えばこのぐらいの新聞を読める日本人は何%ぐらいいるの?」 と南ドイツ新聞を指して訊く。つまり普通の日刊紙である。 「そんなのみんな読めるよ。」 「えーーーー!!!!!!!」 再び尊敬の目。 というか、こっちが「ドイツ語の新聞読めないドイツ人ているのか?」とびっくりした。 しかし後にその理由がわかった。 ある日私はテレビを見ていた。ドイツ語がわからなくったってドイツ語のテレビを見るのだ。 その中のCMの話。 仕事中にある人が間違いを犯したらしく、上司に「何だってこんなミスをしたんだ! この看板が見えなかったのか!」と怒られている。 しょんぼりして、じっと怒られているしている部下。上司はかんかんに怒っている。 そこに仲裁に入った人の言った言葉「シェフ(ボスのこと)。彼はドイツ語が読めないんです」 上司「え?」 「彼はドイツ語が読めないんです」 つづく画面「ドイツにはウン万人の文字が読めない人がいます。なんちゃらかんちゃら。。。。。。。」 正確な数字はわすれたが、とにかくかなりの数字である。 これにはびっくりした。ドイツにはそんなに文字の読めない人がいるのか。 数分後、はたと思い当たった。 それって私のことじゃんかーーー!!!! ドイツ語の読めない労働者がここにも一人いるぞ。 ドイツは周りの国から働きに来ている人が大勢いる。私もはるばる日本から働きに来ている。 彼らはしゃべることはかなり出来るようになるが、とてもドイツ語を読むまではいかないだろう。そういうことを考えると、南ドイツ新聞を読めない人がドイツ にいたって全然不思議でないのである。 逆に考えると、日本で識字率が非常に高いのは、非常に教育熱心な国であることに加えて、働いている外国人は非常にすくないということが原因なのだろう。 ちなみに南ドイツ新聞は、9年ドイツで暮らした日本人でも読むのは大変だそうだ。

3つのアルファベット

ドイツ人は日本に興味があるらしく、いろいろ質問してくる。 よく「ねえ、日本語には3つのアルファベットがあるって聞いたけど、本当?」ときいてきた。 最初なんのことだかわからなかったが、しばらく考えて思い当たった。 「そうだよ。漢字とひらがなとカタカナというのがあって、ひらがなとカタカナは50字ずつあるの。ひらがなとカタカナは普通発音と対応してるの。そして、 ひらがなは普通の言葉に、カタカナは外国から輸入した言葉に使うの。そして、漢字は大昔に中国から輸入したもので、一つの漢字には中国から輸入した読み方 と日本式の二通りの読み方がある。漢字は大体2つか3つの漢字で一つの意味で、そのコンビネーションによっていろいろ変わるの。」 ここまで言うと、アルファベットが30文字ぐらいしかないドイツ人は尊敬の目をしている。 「すごいね!よくそんなにいろいろ扱えるねー!日本人はすごい賢いんだ!」 と言われると、こっちもすごいんだ!という気分になるが、一応尊敬させておくだけでは悪いので、 「スペリングと同じだよ。ドイツでもアルファベット長々と書くじゃん。それを一つの場所に押し込めただけ」 というとやや安心しているみたいだが、まだ尊敬している。 私の親情報によると、ドイツでは英語教育が行き届いた結果、若者がドイツ語よりも簡単な英語の単語を使うようになってしまい、問題になっているそうだ。当 たり前だがアルファベットが一緒なので、英語とドイツ語が混ざってしまうのである。その点日本語に英語が混ざる予定はなさそうだ。外来語はカタカナとして 入ってしまうからだ。 研究者が書く日本語の場合はさらに面白い。春に日本のフェローシップの申請書類を書いていた。ためしに書き終わった後、冗談で「これ読める?」とボスに見 せてみた。 「当研究室ではSLEの病態の研究が行われている。SLEにおいては、自己DNAによりB細胞あるいはDCが活性化されることが示されており、その機構が 主な研究内容である。」 ボスの感想 「何がなんだかわからんが、時々書いてある英語の単語だけわかる」 英語をいちいち日本語に訳するのは面倒だし、日々新しい名のものが発見されていくので、こういう風になるのである。 ということで、4つのアルファベットを駆使する日本人は、かなりフレキシブルな頭脳の持ち主である(本当か?)

RとLの違いなんてわからない

Lost in translationを見た次の日に私の友達が研究室で始めた会話 「すっごい面白かったよ。特にホテルの部屋に来た女の人が『リップ マイ ストッキング』って言ってるの。『リップ マイ ストッキング』だってよー」 他の友達「そうそう!『リップ マイ ストッキング』!」 私「????????」 その友達は私に向かって「え?わかんないの?リップ マイ ストッキング??」 「本当にわかんないのー????」 ドイツ人みな大爆笑 くやしいが、RとLの違いなんてわからない。 昔RとLの発音についてのセクションが入ったCDを持っていたが、これは絶対わからない。 Lap topを間違えてRap topと言うとかなり意味不明になる。Lap topはノートパソコンのことだが、Rapはラップミュージックのことだからだ。 ということで、いろいろなRとLのジョークが研究室に飛び交っていた。 私が「私にはRとLの違いなんて当分無理だよ」テクニカルアシスタントの友達に言ったところ、彼女は「この人生では無理だねー」と言ってきた。 日本人はRとLの区別が無理だが、他の人も実は苦手なものがある。 たとえばフランス人は最初のHの発音が出来ない。私の高校の英語の先生は「フランス語では林さんは『あやしい』になる」と話していた。今フランス人と働いているが、本当に単語の最初のHはできない。 ドイツでもあまりにスペイン人の友達が私のRとLをからかうものだから、「Susi Makes Sushi(スージーが寿司を作る)って言ってみろ!」と言うと「しゅーしぃー めいくす しゅーしぃー」と全くわけがわからなくなる。もちろんドイツ人 のスージーは隣で「何だって?」という顔をしている。 彼らはVとBの違いもわかりにくいそうだ。 ドイツ人も日本語を習うときに「しゃ」「ちゃ」「じゃ」などがわかりにくいと言ってたと思う。 そう言えばタイ人も茶碗を「しゃわん」と言っていた。 あまりスペイン人を"Susi Makes Sushi"でからかいすぎると、すごい巻き舌RとL攻撃を返してくるので注意。 ああ、またスティーブン・スピルバーグのつづりをSpierbergと書いてドイツにメールを送ってしまったぞ。きっと「また日本人がRとLをごっちゃにしている」と、受

「Lost in Translation」の国にようこそ

日本の学会で招待講演をするという大ボスが私のところへやってきた。 手に小さなカードをいっぱい持っている。 「お願いがあるんだけれど、ここに書いてある英語を日本語に訳して書いてくれない? もし困ったときに見せるから」 私「ひょっとして"Lost in translation"見ましたか??」 大ボス「うん。。。」 Lost in translationは、アメリカの俳優がウイスキーの宣伝のために来日するが、日本人が英語が出来ないために、大変な目に遭うという映画だ。ある意味日本をおちょくっているのではないかとも思う。 これを日本で普通に見ても面白くないだろう。 この映画お勧めの楽しみ方は、外人と一緒に見ることである。 ドイツにいたときに研究室の友達10人ぐらいとLost in translationを見に行こうということになった。私を考慮してか、英語バージョンである。 もちろん日本語は私しかわからない。 ウイスキーの宣伝のところは楽しかった。映画館中の人々が完全にLost in translationする中で、一人日本語のわかる私だけ爆笑! 映画の終わった後、「ねえねえ、あのCMの監督なんて言ったの?絶対『Just look the camera (カメラを見て)』だけ言っていたわけじゃないでしょーーー???あんなに長いことしゃべっていたのに!」と聞いてくる。 彼らには永遠にわからないままなのだ。なぜならそこだけ字幕がついてくるわけではないから。 レストランのメニューも楽しかった。字が読めなければしゃぶしゃぶ用の肉なんて全部一緒に見える。もちろんドイツ人も笑う。 一緒に見たドイツ人、スペイン人の感想としては、 「あのホテルの窓大きかったねえ。日本の窓はあんなに大きいの?」 そう。台風の国にもかかわらず、私達は大きな窓が好き。ドイツの窓も好きだが、大きい窓もいい。 「ねえねえ、あのレストランでウエイトレスが着ている服あるでしょ? あの背中についているリュックサックみたいなのは何?」 それは帯! 「日本にディスコないって言ってたけど、あるじゃん! うそつきー!!!」 あとは最初の場面でのネオンがいっぱいの道に驚いたとか、いろいろ言っていた。確かに、あのぐらいネオンのある場所というか宣伝のいっぱいあるところ